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劇場屋根裏の鳩

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映画・演劇・歌舞伎など、見てきたものの感想など
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2024年1月の記事一覧

【歌舞伎鳩】爪王・猩々・天守物語(十二月大歌舞伎②)

歌舞伎座新開場十周年 十二月大歌舞伎 2023年12月3日(日)~26日(火) 第一部:旅噂岡崎猫・今昔饗宴千本桜 第二部:爪王・俵星玄蕃 第三部:猩々・天守物語 爪王 ざっくりとしたあらすじ: 自慢の白鷹・吹雪を飼う鷹匠。ある時、庄屋から山の麓を荒らす老獪な狐の退治を依頼され、鷹匠は吹雪を連れて雪山へ。狐と吹雪の戦いは、狐の勝利に終わる……。狐と白鷹の戦いを描く舞踊劇。 きちんとしたあらすじはこちら。 狐:中村勘九郎 鷹:中村七之助 庄屋:中村橋之助 鷹匠:坂東彦三郎

【歌舞伎鳩】旅噂岡崎猫・今昔饗宴千本桜(十二月大歌舞伎①)

歌舞伎座新開場十周年 十二月大歌舞伎 2023年12月3日(日)~26日(火) 第一部:旅噂岡崎猫・今昔饗宴千本桜 第二部:爪王・俵星玄蕃 第三部:猩々・天守物語 旅噂岡崎猫 ざっくりとしたあらすじ: 由井民部之助とその妻・お袖は赤子を抱えて旅道中。 日も暮れてきたため、通りかかったおくらに宿を尋ねると、自分の手伝っている岡崎宿はずれの古寺でよければ案内しようという。 連れられていくと、寺を任されているという老婆・おさんが出迎えたが、おさんはつい先日亡くなったお袖の母に瓜

【歌舞伎鳩】新作歌舞伎『流白浪燦星』(12月)

新作歌舞伎『流白浪燦星』 2023年12月5日(火)~25日(月) 新橋演舞場 あらすじ 安土桃山時代のルパン一味。今回狙うは「卑弥呼の金印」というお宝。 「卑弥呼の金印」は、雌龍丸・雄龍丸という大小の刀の力を持って封印を解くことができ、その力で世を統べることができるといわれている。 お宝を狙うのは、ルパン・次元と、何やら訳知り顔の不二子ちゃん。そこに雌龍丸をすでに手に入れている五右衛門と、天下人の真柴久吉も加わり、お宝をめぐっての一大騒動が始まる。 もちろん銭形警部もル

【歌舞伎鳩:番外編】法界坊(十二月シネマ歌舞伎)

法界坊 天町法界坊:中村 勘三郎 道具屋甚三郎:中村 芝翫 永楽屋手代要助・吉田宿位之助松若:中村 勘九郎 花園息女野分姫:中村 七之助 仲居おかん・淡路七郎女房早枝:中村 歌女之丞 山崎屋勘十郎:笹野 高史 番頭正八:片岡 亀蔵 永楽屋権左衛門:坂東 彌十郎 永楽屋娘お組:中村 扇雀 エンターテイメント感が強くケラケラ笑っていたので、そこまで深い感想はないです。 ただただめちゃくちゃ面白かった。途中で休憩があったのですが、上演時間の長さを感じさせない面白さ。どんどん芝居

【歌舞伎鳩】マハーバーラタ戦記・松浦の太鼓ほか(吉例顔見世大歌舞伎)

歌舞伎座新開場十周年 吉例顔見世大歌舞伎 2023年11月2日(木)~25日(土) 昼の部:マハーバーラタ戦記 夜の部:松浦の太鼓・鎌倉三代記・顔見世季花姿繪(春調娘七種・三社祭・教草吉原雀) いつもは昼の部、夜の部、どちらかしか見ていないわけですが、ついに……両方……見ました……。ぶっ通しで一日いたわけではないのでまだ……。 ズブの素鳩ですのでご先達の反応やらを見ながら毎月見る演目を決めており、11月は昼の部!といって早々お切符を取っていたわけでございますが、もうなんだか