港区教育委員会に学校連携観戦の見直しの要望書を出しました。
2021年7月5日
港区教育委員会 教育長 様
東京2020オリンピック・パラリンピック学校連携観戦の見直しを求める要望書
日頃より港区の児童・生徒の教育についての教育委員会のご尽力に御礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染が続いている中で、児童・生徒の命と健康と教育を受ける権利を守るために教職員の方々には、ご尽力頂き感謝申し上げます。
さて、東京都が1日に発表した新型コロナウイルスの新たな感染者数は673人で、人口10万人あたり1週間の新規感染者数は26・49人。政府が緊急事態宣言の目安としている最も深刻なステージ4相当(25人以上)を3日連続で超えています。
政府の分科会では、ご承知のように感染状況を四つのステージに分類し、新規感染者数や病床使用率、療養者数など複数の指標に基づき緊急事態宣言の適用や解除を判断する指標となっています。ステージ4は、「爆発的な感染拡大及び深刻な医療提供体制の機能不全を避けるための対応が必要な段階」です。
さて、東京都教育庁は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における児童・生徒の競技観戦について」(平成30年10月5日)において、学校単位で直接観戦する機会を提供するという方針を示し、「区市町村教育委員会、各学校への意向調査を実施し、参加対象を精査」することは報道で聞いています。
しかし、多くの都民、そして保護者の学校連携観戦での感染の不安は増すばかりです。昨年からの新型コロナウイルス感染の状況を受け、オリンピック・パラリンピックの中止や延期を求める声は増大しています。組織委員会や政府においては、無観客での開催の検討も始まっていると報道されています。
しかし、港区は学校連携観戦に「全校が参加する」と報道(7月2日読売新聞)されていますが、これは本当でしょうか。もし、報道のように教育委員会が判断されているとするなら、その判断を再考して頂きたいのです。
既に、23区では文京区、目黒区、板橋区、足立区が学校連携観戦を中止すると決定しているようですし、多くの保護者及び教育関係者は、児童・生徒の感染リスクが増大していることに強い不安を感じています。
新型コロナウイルス感染防止のために最大限の配慮を行うことは、教育委員会の責務ではないでしょうか。これまで多くの学校教育活動が制限されている中、学校連携観戦だけは特別扱いで、子どもたちを感染リスクにさらすことはあり得ないことです。直ちに、学校連携観戦について再検討を行うことを港区立中学校の生徒の保護者として求めます。 以上