幼稚園がなくなる?!存続の危機にある区立幼稚園
港区議会議員の琴尾みさとです☺️今回は幼稚園について取り上げました。
総務省の試算では2040年までに幼稚園のニーズはおよそ半減すると発表しています。
港区も例外ではなく、このままいけば近い将来公立幼稚園がなくなる可能性は十分あり、非常に危機感を持っています💦
幼稚園には需要がない?
先日公立幼稚園で過ごす子ども達の様子を伺ってきました。
園児を見渡すと国際色豊か、そして障害を抱えているお子様もお預かりしています。
港区には私立幼稚園が多いですが、私立幼稚園では希望した全ての人をお預かりできるわけではない為、その受け皿にもなっていると思います。
先日幼稚園の先生にもお話を伺うことができました。
そこで幼稚園の入園状況について伺うと、説明会にはたくさん興味を持って話を聞きにきてくれるそうです。しかし、いざ入園となると「時間が合わない」「もう少し預かりの時間を延ばしてくれれば…」そんな声を多くいただくそうです💦
預かり時間を延ばしたいけども5時、5時半までとなっており、共働きやひとり親世帯など就労しているご家庭は、教育を行う幼稚園を諦め、保育園へと預けるしかないのが今の現状です。そんな状態がここ何年も続いています。
区立幼稚園の充足率を見ますと、区全体でも約60%で50%を切っている園もあり、令和7年度の応募状況によっては本村幼稚園は募集停止となる可能性のある状況です。
教育面など幼稚園に興味があるご家庭は多いものの、預かり時間の関係で断念しているご家庭が多く入園に至らないためです。
総務省の試算では2040年までに幼稚園のニーズはおよそ半減すると発表しています。
港区も例外ではなく、このままいけば近い将来公立幼稚園がなくなる可能性は十分あり、非常に危機感を持っています。
幼稚園の預かり時間はなぜ延ばせないの?
幼稚園の預かり時間にお困りの方からは
「なんで幼稚園は預かり時間が延ばせないのか?」
そんな疑問を投げかけられたことがありましたが、港区特有の事情があることはあまり区民の方に知られておりません。
港区では私立園が多く存在します。
これまでの歴史では区立幼稚園ができる前から私立幼稚園がありました。子どもの人数が徐々に減っていく中、子どもの取り合いにならないようにとこれまで区と私立幼稚園で話し合いをしながら進めてきました。
延長保育やこども園の設置は、私立園から慎重に検討してほしいとの声があると様々な場面で聞いております。
その問題もしっかりと受け止めておりますがその一方で教育を受けさせたいと思いながらも環境に恵まれず、幼稚園を選択肢にあげられない状況は区民の為になるのでしょうか。
お預かり保育をどう考えるのかについては、「子どもの事を考えると親と一緒にいるべき」という考えもありますが、その考えもその通りだと思います。幼児教育で親との時間は子どもの成長を後押しする大切な要素でもあります。
親との時間も大事な要素ですが、それと同時に子どもといる時間をどう過ごすのかという「質」の部分も大切であると私は感じています。
子育てにはそれぞれ考え方がありますが、女性活躍を国として進めていく時代の変化に相まって今は共働きが当たり前となっていますが、時代の変化に合わせ人々の生活を下支えする社会環境も変化させていくことは必要不可欠です。
今預かり時間は行政の方々のご努力もあって5時、5時半と少し長くなりましたが、共働き世帯ひとり親世帯にはあともう少しだけ伸ばしていただけないと幼稚園に通える子どもは増えないと思います。
❶幼稚園の利用率は実態として下がりつつありますが、幼稚園についてどのような方針で今後進めていくのか、教育長の見解を伺います。
❷時代の変化に伴う人々のニーズに対応するため、公立幼稚園の子育てサポート保育の時間延長を更に実現するべきと考えますが教育長の考えを伺います。
❶区立幼稚園では、園児数が減少する一方で、アンケート結果等から、恵まれた施設環境や教育内容の質に高い評価があり、一定の入園ニーズがあると認識しております。
今後は、より多くの方に入園を検討していただけるよう、子どもの最善の利益を最優先に、社会情勢やニーズの変化も捉えた運営のあり方と検討するとともに、区立幼稚園の魅力等をより広く伝えるための情報発信の強化に取り組んでまいります。
❷区立幼稚園では、令和7年度、にじのはし幼稚園で施行的に子育てサポート保育の実施時間を30分延長し、午後5時30分までとする予定です。
今後、幼稚園教育振興の具体策を検討していくため、今年度内に、外部有識者や公私立幼稚園代表者等を交えた検討会を設置する予定です。
子育てサポート保育の更なる時間延長についても、本検討会の中で、にじのはし幼稚園の実施状況も踏まえ、利用者ニーズや時間延長に伴う幼児への影響等を検証しながら、検討してまいります。