生きること、死ぬこと
ハッキリといつかは分からないけど、僕はある時から死を覚悟して生きるようになった。
…ちょっとカッコつけて言ってしまったけど、いつかは必ずやってくる死を少し現実的に見るようになったというか、いつ死んでも構わないという気持ちで生きるようになったという感じだろうか。
死ぬこと自体は変わらず怖いけどね。
僕は少なくとも二度ほど死んでいたかもしれない出来事に遭遇している。
一つ目は、10年くらい前にロードバイクでツーリングしていて、自転車ごと頭から地面に突っ込んでしまった時だ。
二日間意識を失い、脳挫傷と診断されたが肉体はほぼ何ともなく、約三週間で仕事復帰した。
断片的に記憶を失っているので、恐怖感とかトラウマとかは残っていない。
二つ目は、一昨年の年末に膠原病を発病した時だ。
40度近い高熱を出して朦朧となり救急搬送され、7ヶ月入院生活を送った。
同時に間質性肺炎というものを合併して、鼻からチューブで酸素を吸ってないと血中の酸素濃度が低下してしまうという状態だった。
しかし治療とリハビリのおかげで、酸素がなくても日常生活を送れるくらいまで回復している。
そのおかげというのもなんだけど、自分が死ぬということが少しだけ現実的に捉えられるようになった気がする。
人はいつか必ず死を迎える。例外なく。
それが生まれてすぐの人もいれば、100年経ってからの人もいる。
いつやってくるかわからない。
だから命を粗末にせず今を一生懸命生きるべきだ。
…なんて言うつもりはない。
自分の命、人生に意味を持たせるのはその人自身だから、どう生きようと自由だと思う。
僕が今のところたどり着いた答えとしては、生きることにそんな神経質にならなくてもいいから、今やりたいと思うことをやっていけばいいんじゃないということ。
死ぬまでに一旗あげたいなら何か頑張ればいいし、辛いことがしたくないならラクに生きれる方法を考えればいいし。
どんな偉業を残した人も、クソみたいな人生だった人も、必ず死ぬから大丈夫。
どんな生き方してても自分の勝手。
でも周りとかに迷惑かけるようなことはしないようにしたいとは思うけど。
そんな考えに行き着いたおかげで、今は自分がどんな状況に置かれたとしても冷静に考えることができる。
酔っ払ってしまったとき以外は。
縛られることを嫌い、事業を経営する道なんかに突っ走ったもんだから、まあ何かしら困難が付きまとってくるわな。
そんなときも最悪の最悪の状況を想定しても死ぬところに辿り着かないんだよな。不思議なもんで。
人間って簡単には死ねないのかもね。
そう思うと何でも出来るなって思う。恥ずかしいとか不安とか恐怖とかの気持ちはもちろんあるけど、それは強いブレーキにはならない。
人にどんな影響与えるかよく考えた上で行動はするけども、その結果相手がどういう評価を下すのかは相手にお任せしますっといったところ。
だからまずは自分の信念に基づいて行動する。
それは世間の常識とかからは外れてしまうかもしれない。それでも僕は自分を信じていたい。
とにかく、自分勝手ではない自分のやりたいなと思うことをとことんやっていけば、そのうち勝手に死が訪れてくるよ。
生きづらい世の中だなと思ってる人も今は多いだろうな。僕もそうだから。
だけどそんな中でも楽しく生きていきたいね。
自由にやっていこ。
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