見出し画像

お金のこと

僕は、世の中からお金が無くなればいいのにと思っている。

…それは極端かもしれないが、お金じゃなくて本質的に大事なものをしっかり見極めて生きていたい。


そもそも、お金の存在意義とは?

大昔、人が狩りを覚えたり、獲物を調理することを覚えたり、道具をつくることを覚えたり、色んなことが出来るようなってきたころ、人々の間には持っている能力や得手不得手に違いが出るようになってきた。

はじめは家族や身近な存在のみで、能力を交換し合うに留まっていたが、組織が大きくなっていくにつれ多種多様な人々と多種多様な能力を分け合うことは難しくなっていった。

そこで、様々な能力それぞれに一定の価値を共通認識として定め、それらを交換しあうためのツールとしてお金というものが誕生した。

例えば、自分は狩りで肉を手に入れることが出来るが、狩る道具をつくることが出来ない。そこで、肉をお金に交換して、そのお金で道具をつくれる人に作ってもらおう。というような具合に。


…というのが、歴史の授業で習ったり、何となく聞いたことがあるような話から推測したお金の成り立ちだ。

そんな大外れしているということは無いだろうと思う。


つまり、お金は自分が持っていない能力や、不得意なことを他の人から助けてもらうためのツールでしかないわけだ。

しかし今ではお金の存在が先行してしまい、自分の能力や価値以上にお金を手に入れる方法があったり、何か能力があるのにお金に換える方法を知らずくたばっていってしまったり、わけわからない状況になってしまっている。

というのが、今の世の中に対する僕の考察だ。


僕はその状況を正すことができるとは思わないし、正そうとも思っていない。

ただ僕は、自分が持っている能力が助けになるような人にそれを与えたいと思うし、逆に食料とか衣類とか家とか、自分では手に入れられないことを助けてもらいたい。

その関係が出来上がっているなら、お金無くてもいいかなって思う。


お金無くてもいいというより、そうやって純粋に人と助け合って生きていく世の中であってほしいって思うだけなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?