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レジ打ちの経験は人間を強くする。かも?

僕は40歳になって、人生初めてのレジ打ちの仕事を経験した。

もうすぐ退職するんだけど、僕はゲストハウスと並行して小売店の販売員としてパート勤めをしている。
それまで、レジをするような仕事、特にコンビニはなるべく敬遠していた仕事だ。
でも今のお店はコンビニほど慌ただしくなさそうだし、野菜や食料品を豊富に扱っているので勉強にもなるかなと思いやってみた。

いざ頻繁にレジに入るようになると、ゲストハウスと比べ物にならないくらいの回転率で短い一期一会が訪れる。
すごい丁寧な人もいれば、態度が悪いなと感じるような人もいて、小さなまちの小さなお店だけどもいろんなタイプの人がやってくる。
もちろんリピーターもいるけど、多くは見たことない人ばかりだ。

その中でも、年齢性別問わず心を完全に閉ざしているなっていう人にときどきお目にかかる。
はじめの頃は、「なんて態度の悪い客なんだ」とばかり思っていた。
逆の立場で、お店で店員さんに対して感じ悪い態度をしている人を見たときも、こっちが胸糞悪くなってしまう。

しかし、数をこなしたことで僕の感じ方に少し変化が表れた。
無愛想だなと感じている人は、実はスーパー人見知りなだけかもしれないとか、直前で何か気分を損ねることが起きていたのかもしれないとか、その態度がその人の本質じゃないかもしれないなと考えるようになった。

だってその人も家族や友人の前では笑顔になって気さくに話しているんじゃないかと思うから。
悪意を向けようと思ってそういう態度を見せているなんていう人はほとんどいないんだろうなと感じるからだ。
実際、ファーストインプレッションで機嫌悪そうだなと感じた人が、流れの中で会話が発生した際に笑顔を見せてくれることも多々ある。
なーんだ、あの表情は一瞬の間だけのことだったのか。っていう。
ほとんど、僕の敏感すぎる気質が取り越し苦労をさせているということに気付いた。

そう思ったらレジ打ちもなかなか良い人間観察の場だなと面白さを感じることができた。
何事も経験してみないとわからんもんだな、食わず嫌いはしないで機会があればチャレンジしてみよう。
そう心に決めたのであった。




というわけで、本日も心休まるひとときを。

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