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ゲストハウスのスタッフをして得たもの

前回は、ゲストハウスと出会ったきっかけについてお話ししました。

では実際にゲストハウスの中に入ってみて、スタッフとして過ごしてみてどうだったのかを今回は書いていきたいと思います。


僕はそれまで、ゲストハウスを利用したことはありませんでした。
強いて言えば沖縄の宮古島に一人旅しに行ったときに、ゆんたくルームなどがある島宿に泊まったことはありますが、シーズンオフだったこともあり他の人との交流はなかったんです。
なので言ってみれば、ゲストの立場でゲストハウスを利用したことのない僕が宿のスタッフとしてゲストを迎えているという状況でした。

普通に考えたらどんな環境だろうとか、やっていけるかなとか不安に感じたりもすると思います。
ですが当時の僕は、休職中に何かを掴んでやろうという気持ちの方が強く、挑戦することに迷いはほぼなかったような気がします。

いざスタッフ生活が始まってみると、日々楽しい時間で溢れていました。
「ゲストハウス梅鉢」さんでは元料理人のオーナーさんが晩ごはんを振る舞い、食卓を囲みながら旅人同士が会話に花を咲かせるという光景が日常茶飯事でした。
国籍も性別も職業も立場も関係なく、仙台の地を訪れた人が当たり前のように笑い合っているのです。
僕はその光景を見て、やっぱ人間ってこうだよなと感じたことを覚えています。

また、当時は一人旅で宿を訪れる人が多かったのも印象的でした。
休職中で仕事を辞めようか悩んでいた僕ですが、そんな悩みが小さく思えるほどそれぞれ多種多様な生き方をしている人ばかりで、自分の世界観をぶち壊される日々だったように思います。
それでもやはり、それぞれが何かしらを抱え、何かしらを求めて旅してきているように思えて、一人旅している人たちと深く深く語り合えたことは財産でした。

特に、みんなそれぞれ境遇や抱えているものが違いますが、でも自分がいる世界から出たらみんな一人の人間でしかなくて、だからそれぞれがそれぞれでありのままに生きればいいんだよなって感じられたことが強く胸に残りました。
僕はここでの生活を経て、ゲストハウスという存在にグッと興味を持つことになったのです。




というわけで、続きはまた今度。明日も心穏やかな1日を。



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