今週(2/25週)の注目SaaSディール
今週は、海外SaaS企業6社の注目の資金調達ディールをピックアップ。
今週は、Ionic Security、Socure、Cmd等のセキュリティSaaSの大型調達が目立った。また2001年創業の顧客フィードバック管理のHorizontal SaaSであるいぶし銀のMedalliaの70億円調達も注目。
投資家としては、GV(旧Google Ventures)がセキュリティSaaS系に2件新規参加しており、相変わらず今年も活発に投資。
(FX rate: 1USD=100円換算)
1.顧客フィードバック管理系SaaS Medallia: シリーズF 70億円調達
Medalliaは、2001年創業の顧客フィードバックから顧客体験を可視化、管理するSaaSを提供するスタートアップ。モバイル、ウェブ、リアル店舗で、顧客からのフィードバックを収集、管理、解析可能。顧客業界はB2Bのみならず、自動車、保険、小売、自治体等、多岐に渡る。今回のシリーズFでは、2,400億円のバリュエーションで70億円調達(投資家は非公開)。想定ARRは、200億円超。既存投資家は、Sequoia Capital、Saints Capital、TriplePoint、Grotmol Solutions等。
リンク: TechCrunch記事、Medalliaサイト
2. クラウド データ保護&管理系SaaS Ionic Security: シリーズE 40億円調達
Ionic Securityは、2011年創業のメール、文書、アプリなどのクラウド上のデータを暗号化、管理するセキュリティSaaSスタートアップ。今回のシリーズEラウンドでは40億円調達。今回ラウンドは、JPモルガンがリードで、新規投資家としてGV(旧Google Ventures)、既存投資家のKPCB等も参加。
リンク: VentureBeat記事、Ionic Securityサイト
3.エンタープライズ向けRPA系SaaS Kryon Systems: シリーズC 40億円調達
Kryon Systemsは、2011年創業のエンタープライズのデジタル・トランスフォーメーションを進めるRPA系SaaSスタートアップ。今回のシリーズCラウンドでは、ヘルスケアと金融業界に強みを持つグロース・ファンドのOak HC/FTをリード投資家として40億円調達。
リンク: BuiltinNYC記事、Kryon Systemsサイト
4. レストラン接客・決済系SaaS Presto: 30億円調達
Prestoは、2008年創業のレストランでのタブレット注文から決済を一気通貫で行える21世紀のレストラン体験を提供するハードウェア+SaaSスタートアップ。今回のラウンドでは、リクルートHD、Romulus Capitalを中心に30億円調達。その他にI2BF Global Ventures、EG Capital、Brainchild HDも参加。
リンク: TechCrunch記事、Prestoサイト
5.デジタル個人認証系SaaS Socure: シリーズC 30億円調達
Socureは、2012年創業の個人/企業のデジタルID認証のセキュリティSaaSスタートアップ。2018年 Forbes Cloud 100 Rising Star部門に選出。デジタルIDによる詐欺被害は年々増加しており、2017年には消費者の約7%(約1,700万人)が被害にあっており、2,600億以上の個人レコードが盗まれている。Socureは、ID詐欺を機械学習を使って予測・防止を可能にする。今回のシリーズCラウンドでは、Scale Venture Partnersがリードで30億円調達。その他にCommerce Ventures、Flint Capital、Two Sigma Ventures、Synchrony、Sorenson Capitalが本ラウンドに参加。
リンク: VentureBeat記事、Socureサイト
6.ソフトウェア稼働/セキュリティ管理系SaaS Cmd: シリーズB 15億円調達
Cmdは、2016年創業のクラウド/オンプレソフトの稼働状況とセキュリティを可視化/管理できるセキュリティSaaSスタートアップ。今回のシリーズBラウンドでは、GV(旧Google Ventures)がリード投資家として、15億円調達。シリーズAのリードであるAmplify Partners他、複数の戦略投資家も参加。
リンク: Private Capital記事、Cmdサイト