ありのままで自分らしく、たのしく。
自分らしく過ごすことが大切です。
ありのままで自分らしく、さらにプラスして、
「たのしく」です。←これ重要。
おはようございます、水瀬次郎です。
noteを始めました、よろしくお願いします。
ゴールデンウイークですね、
あなたはどのように過ごしていますか。
私は「そういえばゴールデンウイークって、仕事してること多いなあ」と、
ふと思い出しました。
庭師になるまえに、コンビニエンスストアーで働いていたのですが、
ゴールデンウイークは閑散としていることが多かったです。
閑散としている。じゃあヒマなの?
いいえ、それはそれは、もう、かなりあわただしく仕事をしていました。
実は、普段なかなか「手が回らない」仕事って、あるんですよね。
清掃と片付けです。業者の担当する清掃ではなく、
やはりお店のひとが自分たちで行う領域の清掃と片付けです。
やりたがる人もいませんしね。
私は、けっこう好きでした。
レジの中の棚を掃除したり、
ためこんだままのファイルを整理して、
年ごとに分類して十年以上前のは倉庫に収納したり。
どういうメリットがあるかと言うと、
忙しいときに動きやすくなるんですよ。
ポイントは、
「片付けたものは、誰でも、すぐにわかるように」
しておくこと。
ファイルは背見出しだけで、ぱっと判断できて、
開けたら目的のものを見つけやすくする。
そういう積み重ねをしていくと、
あとあと時間短縮につながります。
レジが混んでいるときでも、
荷物の搬入の受け取りやら、
請求書と領収書の整理やら、
いろいろありますから。
忙しいときこそ、
「とりあえず」って、しないほうがいいんですよ、経験的に。
忙しいときこそ、
「いつも通り」に済ませる。それが早くて正確です。
なので、
ヒマな時に、
「こんなふうにしておこう」というイメージを描いて、
自分なりの「いつも通り」を事前に構築しておきます。
店長の許可が必要な領域も多いので、
事前に許諾しておくことも重要です。
「こんなふうにすると使いやすいので変えてもいいですか?」
みたいに軽く質問します。
「なんで?」と聞き返されることもあります。
「だめ」と言われることもあります。
しかし、経験的に最も多かったのが、
「いいよ」
「いいんじゃないかな」
です。
誰もやりたがらないようなことで、
やったからといって給料が増えるわけでもない、
じゃあなんのためにやるのってことになったときに、
「使いやすい」
「把握しやすい」
「探しやすい」
「まとめやすい」
「捨てやすい」
などなどメリットの羅列が始まるわけです。
片付けのポイントって、
「メリットがあるよ」っていうことの表現なのですよ。
コンビニエンスストアーでの仕事は、早朝でした。
早朝シフトです。時給は深夜と同じ。
私にとっての最大のメリットは、
「眠い時間帯に大声を出せる」ことでした。
「いらっしゃいませ」
「おはようございます」
大声、といいますか、
自分にとって自然な大きさの声で、
話していいんです。
これって、私にとって、すごいことだったんですよ。
というのも、
私の父は「静か」なのが好きなタイプで、
基本的に「静かにしろ!」がモットーな人です。
私がフツウにしゃべってしまうと、
「うるせえ!声大きいんだよ」と、
むちゃくちゃ押し殺した声で怒鳴られます。
家の中では、いつも声を小さめ小さめにしていました。
当然ながら、夜11時を過ぎたら電話なんてムリ。
ものすごいヒソヒソ声でも、
「何時だと思ってんだばかやろう」と、
やはり、むちゃくちゃ押し殺した声と大げさな身振りで怒鳴られます。
「おはようございます!」と大声ぎみで挨拶しても、
「おはよう」と挨拶してもらえる。すごいです。怒鳴られません。
「いらっしゃいませ!」と呼び掛けても、
「うっせえ!」と怒られたことがありませんでした。
とはいうものの、
お客さんに白従業員にしろ、
『元気ありすぎるやつって、やだなあ』
って思ってる人もいたかもしれません。
それでも自分にとってメリットだったのは、
「朝から声を出せる」
「挨拶が返ってくることが多い」
さらには、
「よう!兄ちゃん、コーヒーくれよ」とか、
気さくに超えをかけられるようになっていったことです。
私か働き始めたとき、
お客さんと従業員との間では、
ほとんど声の掛け合いみたいなことは、ありませんでした。
いらっしゃいませ、と言うのも義務ではありませんでしたから。
そのうち、
「社長!あれひとつ、いつものな」
と言われるようになっていきました。
社長じゃありませんが、まあ、「兄ちゃん」ってことでしょうね。
「よう兄貴」と書いて「よう、しゃっちょお!」と呼ぶ、みたいな。
あれ、は常連さんの定番の飲み物だったり、タバコだったり、いろいろ。
まあ、間違えることも多かったんですけどね!
「社長!あれひとつくれ、いつものやつ」と言われたので、
「ありがとうございます!」と自信たっぷりに渡したら、
「ちがうだろ、まいせんだよ、まいせん!」って言われて、
「すみません!失礼しました」と取り直せば、
「だからさ!まいせんらいとだって!」と言われました。
「そうでした、そうでした。いやあ、うっかり」と取り直せば、
「社長!いいかげん覚えてくれよ~まいせんらいと!スーパーらいとだって」
話にすると長く感じるかもしれませんが、
ほとんど一瞬のような出来事です。
で、いちいち面倒にも思われるやりとりですが、
こういうやりとりのおかけで、
どんどん目が覚めて冴えてくるんですよ。
早朝の仕事が終わって交代するのが9時。
そこから学校に行くにも、
それから別の仕事をするにも、
もはや私にとっては快適なゾーンに達しています。
ゆっくり寝ていてもいいような時間帯に、
あえてコンビニエンスストアーで働き始めたことで、
それはそれはもう、私にとって心地の良い時間が増えました。
受験生の頃は、早朝は黙って勉強していました。
眠かったです。
考えてみれば、学生の頃から朝早くに起きる生活サイクルでした。
両親の都合に合わせていたからそうだったのですが、
コンビニエンスストアーで働くときは自分の都合でシフトを選びました。
「午後、入れる?」とか「昼間もやってよ」と言われても、
一切、とりあわない姿勢で数年間。
あくまでも「早朝のみ」を貫き通しました。
結果的に、知り合いが増えて、少しだけ広い範囲?で、顔見知りが増えて、
道でバッタリ会ったときに話ができるようになり、
なんとなく近所づきあいから発展して、
いきつけの店に出入りするようになり、
要するに「楽しく」過ごせるようになりました。
いつかこの町を出て行ってやる! と思っていたこともありましたが、
自分なりの時間の過ごし方と、
しっかりと稼ぎながら、
自分にとって心地のいい居場所ができました。
私にとって、
「ありのままで自分らしく、たのしく」というのは、
自分らしい時間の過ごし方であり、
しっかりとお金を稼げることであり、
自分ひとりだけの快適さではなく相手や仲間と一緒の心地よさが、
共存共栄できることです。
ある意味で、コンビニエンスストアーでの職業経験が、
いまの私の原点であり、生活リズムを創り出したものと言える気がします。
ありがとうございます。幸運がめぐりめぐって、あなたにも還りつつ、さらに私のもとへ再びめぐり、さらにまたあなたのもとにもめぐり、いつか「豊かな人生」だと気づきますように。ともに過ごせる世界と時代を喜び申しあげます。