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USCPA | #1 私がUSCPAを目指した理由

こんにちは、水瀬です。
今回は、私がUSCPAを目指した理由について書いていきたいと思います。


この記事の対象者

  • USCPAに興味を持っている方

  • 海外駐在を実現したいと考えている方

  • 何かに挑戦してみたいと考えている方



USCPAとは

”USCPA”という資格を知らない方向けに簡単に紹介しますと、
USCPA” = "米国公認会計士"のことです。

日本の公認会計士資格や日商簿記1級と並び、
”会計のスペシャリスト”を形容する資格 とも言われております。
難易度は、
日本公認会計士(JCPA) >>> USCPA > 日商簿記1級
といったところでしょうか。

内容は、必須科目(CORE)と選択科目(DISCIPLINE)に分かれており、
必須3科目+選択1科目の計4科目に合格する必要があります。

  • 必須科目 (CORE) :以下の3科目より構成。

    • FAR (Financial Accounting and Reporting)
      財務会計

    • AUD (Auditing and Attestation)
      監査及び諸手続き

    • REG (Regulation and Taxation)
      諸法規・税法

  • 選択科目 (DISCIPLINE):以下の3科目より1科目を選択。

    • BAR (Business Analysis and Reporting)
      ビジネス分析と報告

    • TCP (Tax Compliance and Planning)
      税務コンプライアンスとプランニング

    • ISC (Information Systems and Controls)
      情報システムとコントロール

ここまで読んで、少しでも興味を持たれた方は”USCPA”でググって見て下さい。大手予備校 (A校 / T校 / C校) のサイトがおすすめです。


USCPAとの出会い

私がUSCPAという資格を初めて認知したのは、社会人1年目の7月です。
当時、同じ部署には5つ年次が上の先輩がいました。
その方はとても優秀で周りからも一目置かれており、新人の私にも
仕事から飲みの席での一芸まで、多くのことを教えて下さった恩人です。

そんな先輩が海外関係会社への駐在を決めたのが7月でした。
私の部署では関係会社の多くが日本に集中していることもあり、
若手(非管理職)での海外駐在は異例のことでした。

送別会で話を聞くと、
社会人1年目から自己研鑽に励み、”USCPA”の資格を取得したこと
早期駐在に登用される決め手だったとのことでした。

その日のうちに予備校から資料を取り寄せ、いろいろと調べました。
そして、『まずは簿記2級を取得し、2年目からUSCPAの学習を始めよう』と決意したのでした。

社会人2年目の春、私はAbitusというUSCPAの大手予備校に入塾しました。
決め手は、
・当時合格者数がずば抜けて多かったこと
・先輩の紹介を受けられたこと(入会金が幾分安くなった覚えがあります)
の2点です。
費用は決して安くはなかったものの、
それが『絶対に取得する』という強い意志に結び付いた気がします。


USCPAを目指した理由

私がUSCPAを目指した理由は大きく以下の3点です。

1. 会計知識を体系・網羅的に学習できること

まず第一に、”会計知識”を体系・網羅的に学習できること”です。
私が学習していた当時は、USCPAの科目は必須・選択に分かれておらず、
・FAR (Financial Accounting and Reporting)
・AUD (Auditing and Attestation)
・BEC (Business Environment and Concepts)
・REG (Regulation and Taxation)

の4科目でした。

・FARを通じて、US GAAP(米国会計基準)を体系的に学習できること
・AUDを通じて、監査・証明手続を学習し、財務報告書に触れられること
・BECを通じて、管理会計や事業活動に資する基礎知識を学習できること
・REGを通じて、米国税制、ひいては税務の基本を学習できること

これらは学習前のガイダンスやネット記事をもとに立てた仮説ではありましたが、実際に学習してみて仮説通りだったと感じます。

2. 英語で会計知識が習得できること

第二に、”英語で会計知識が習得できること”です。
総合商社の性質上、(当時の部署では限られていたものの)海外の関係会社に駐在して事業管理を任される機会が比較的多くありますが、その際に”英語””会計知識”の2点が必要不可欠な能力となります。

商社のビジネスは”トレーディング””事業投資”の2つに大別されますが、
どちらも管理能力が高く求められます。(派遣された関係会社では、夫々が掲げた事業計画を達成するための管理を徹底することが必要です。)

英語も会計知識もそれぞれ独立して学習することも可能ですが、それらを
同時に学習できる”USCPA"は非常にコスパの良い資格であると思います。

また、実際に海外関係会社に駐在してみて、
”USCPAを持っていたから現地スタッフの信頼を早期に獲得し、その後の円滑な業務遂行に至った”面もあると感じています。(実際のエピソードは別の記事にしたいと思います。)

3. 資格取得を通じて自分の市場価値を高めたかったこと

第三に、”資格取得を通じて自分の市場価値を高めたかったこと”です。
BUCAの時代、今自分が勤めている会社に留まり続けることはないかもしれません。そのため、”社内評価だけではなく、自分の市場価値を重視したい”というのが私の考えです。

自分自身の市場価値を高めるためには”専門性”を身に着けることが重要だと考えています。業界問わず広く求められている専門性は、
”会計” ”IT” ”英語” の3つというのが私見ですが、これらを包括して学習できる資格の一つが”USCPA"です。

専門性
会計×IT×英語

終わりに

予備校に入塾してから最終的に4科目の試験を受けるまで、私は約2年かかりました。(その間、仕事で3か月の長期海外出張もあったりしたので、合計学習期間は1年半くらいです。)
仕事をしながらの資格勉強はそれなりに大変でしたが、可処分時間を管理して継続的に学習に励んだ日々が今につながっていると感じています。
USCPAを取得するまでに積み上げた日々や取得した結果得られたことは非常に多くあるのですが、それはまた次回の記事で詳しく書きたいと思います。

最後までご覧頂き、有難うございました。それでは。


次回の記事はコチラ


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