僕の小規模な退職 その112
無償に毒づきたくなる時がある。
対象は何だっていい。
目についたもの。
耳に入ってきたもの。
体の奥底から急に毒が這い出てくる。
頭の中で毒づく言葉が次から次へと出てくる。
別にその対象物に何かされたわけじゃない。
普段から気に入らないとか。
嫌いとか。
そういう事も無い。
ただその瞬間に気に障っただけなのかもしれない。
いやそうでもないかもしれない。
こころのバイオリズムとか。
その日の気温とか湿度。
気圧だとか天気とか。
そういうものの影響かもしれない。
虫の居所が悪いというやつなのか。
機嫌が悪かったのか。
いやそうじゃない。
ただただ無償に毒づきたかっただけだ。
おそらくだが。
体の中に積もりに積もった毒のせいだろう。
外部からの抑圧。重圧。牽制。
そういったストレスのタネが蓄積されて体内で発酵し毒になったのだ。
だから突発的に吐き出したくなるのだ。
会社員の頃はほぼ毎日だ。
四六時中。
頭の中で毒づきまくっていた。
それもそうだ。
四六時中ストレスのタネだ。
毎日体の中で発酵し続けているんだ。
自然と毒が出てくるに決まっている。
退職してからというものの
そんな毒づき衝動はなくなっていた。
ストレスのタネが無いからだ。
でも今日。
久しぶりに衝動に駆られた。
まだまだ体の中に毒が残っていたのだろう。
いや違う。
最高気温が33度だったせいだ。
うだる暑さ。べたつく体。
暑くて堪らんからだ。
暑いな。くそ。
44歳。無職。ついに寝苦しい夜到来か!?
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