ミルクボーイの漫才風に「ホテル・カリフォルニア」の歌詞をインターネットにこじつける
「おかんが、ザ・イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』の歌詞が何のことか分からへんいうてんのやけどな」
「ほーん。ほな、どんな歌詞か聞かして」
「『私たちは1969年以来、その精神を持っていない』ていう歌詞があるらしい」
「インターネットのことやないかい。アメリカのARPA(高等研究計画局)のネットワークARPANETをバックボーンとしてインターネットが誕生したのが1969年のことで、それ以来、我々はインターネットに毒されて人間らしいこころを失ってきたいうことやろ」
「うーんでもなあ、『暗く、ひとけのないハイウェイで』っていう歌詞もあんねん」
「ほなインターネット違うか。総務省情報流通行政局情報通信経済室が公表している資料によれば2019年には全世界でおよそ39億6900万人もの人々がインターネットを利用しているからなあ。ほなもうちょっと聞かせて」
「おかんが言うには『私たちはみんなここで自分のデバイスにとらわれた囚人だ』っていう歌詞があるらしい」
「インターネットやないかい。みんなが自分のスマートフォンやタブレットでネットゲームやSNSに夢中になって片時もデバイスを手放すことができない状況に警鐘を鳴らしているんやろう」
「うーんでもなあ、『支配人の部屋に、みんなが晩餐のために集まった』っていう歌詞もあんねん」
「ほなインターネット違うか。インターネットは膨大なローカルネットワークが結びついた分散システムで、支配人といえるような管理者はおらんからなあ。ほなもうちょっと聞かせて」
「『いつでもチェックアウトしてくれて構いませんが、あなたはここを離れることはできませんよ』っていう歌詞があるらしい」
「インターネットやないかい」