かき氷だけじゃない!夏の台湾スイーツーー仙草凍
前に、夏の台湾スイーツとして「剉冰」(かき氷)をご紹介しましたが、もう一つ、ぜひともお薦めしたいのが、「仙草凍」です。
「仙草凍」の「凍」は「冷凍」の意味ではなく、「果凍」(ゼリー)の意味で、「仙草凍」とは「仙草」(日本語では、そのまま「センソウ」と言います)と呼ばれる植物を主原料としたゼリーのことです。
わたしがよく利用するお店の「仙草凍」は、この仙草ゼリーの他に、「粉圓」、「地瓜圓」、「芋頭圓」が入っており、更に牛乳がかかっています。下の写真を御覧ください。
「粉圓」は小ぶりのタピオカ、「地瓜圓」はサツマイモを加工したもので、この二つに関しては、拙作「デリバリーで台湾かき氷!」の中でもご紹介しました。
「芋頭圓」は、この『日々是口実』シリーズ初めての登場になりますが、形状は「地瓜圓」とほぼ同じです。
ただ、「地瓜圓」が「サツマイモ」を原料にしているのに対し、「芋頭圓」は「サトイモ」を原料にしている点が異なりますが、どちらも甘く、モチモチっとした食感である点は共通しています。このエッセイシリーズですっかりお馴染みかもしれませんが、台湾人の好きな食感――「Q感」ですね。
さて、なぜこの「仙草凍」(仙草ゼリー)が夏のスイーツとしてお薦めなのかと言いますと、「仙草」には「退火」と呼ばれる、体の熱を下げる効果があるからなのです。
「仙草凍」(仙草ゼリー)のほかに、「仙草茶」という飲み物もあります。こちらも写真を御覧ください。
これは文字通り「仙草」で作ったお茶です。黒々とした色合いは、なんだかどろっとしているような感じがするかもしれませんが、意外にさらっとした喉越しで、且つほのかな甘みもあり、見た目よりずっと飲みやすいです。
写真は「關西仙草茶」というブランドのものなのですが、市販の「仙草茶」は、わたしはこのブランドのものしか見たことがありません。もしかして市場占有率100%なのかも……??
実は以前、炎天下に延々と歩かざるを得ない状況に陥ったことがあり、ほとんど脱水症状を起こしかけた――というか、もう少しで死ぬんじゃないかという目に遭ったことがあるのですが、ようやく見つけたコンビニで買ったこの「關西仙草茶」を飲んだところ、渇きと皮膚の火照りが瞬時に消えて、すごく体が楽になったんです。
以来、わたしの中で「仙草茶」はスポーツドリンクよりも効果があるという位置づけになっています。
わたしの体を張った実験(?)結果が示す通り、「仙草」には、確かに「退火」の効果があると思います。
そんな「仙草」を原料にした「仙草凍」(仙草ゼリー)。夏のスイーツとしてお薦めの理由を納得していただけたでしょうか。
おいしいスイーツを自分へのご褒美に、猛暑の夏を乗り切りたいものですね!
あ、でも、夏痩せならぬ「夏太り」にはくれぐれもご注意を。激しく自戒を込めて……(笑)