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恋人に髪の毛を乾かしてもらうサイドの気持ち
久しぶりに『花束みたいな恋をした』を観返していました。
麦くんが絹ちゃんの濡れた髪の毛をドライヤーで乾かすというシーンがでてくるんですが、この恋人に髪を乾かしてもらうシチュエーションってちょっと憧れません?
(麦くんと絹ちゃんはこのシーンのときはまだ恋人じゃないけど)
わたしは髪が長いときは毎度「誰か乾かしてくんないかな~」なんて思っていました。しかも好きな人が自分のために、しかも自分の髪の毛を愛おしそうに乾かしてくれたら、それはそれはもう胸キュン高まりますよね。
妄想するに、このシチュエーションって
自分の労力が減る+好きな人からの愛情を感じられるというコンボで、最高なんですよね。なかなかの強い技です。
*
でも、これはあくまで妄想上の話。
現実はそんな甘くないっす。
わたしの経験上、このシチュエーションの乾かされサイドは
わたしの恋人最高!ほわわわ~~~ん♡とした気持ちで乾かしてもらえないんですよ。
わたしの数少ない経験にも、何度かこのシーンを体験したことがあります。
最初に出くわしたときなんかもうドラマのヒロインになったような気持ちでルンルンでしたよ!!!ついにわたしの番か!!!!って。
でもね、中断する確率100%です。
いや、120%です。
だって、だって、
乾かし方が”””そうじゃない”””から。
*
もちろんね、乾かしてくれる方が美容師さんとか、普段乾かし慣れているひとだったら全然、憧れのまま浸っていられると思うんですよ。
実際はね、そんな人には巡り合っていなくて、
乾かされサイドで何言ってんだ?ってのは、もう重々承知ですけど
いや、そうじゃないんよ!ってなるのです。
前髪から乾かしてほしいのに・・
そんな手でガシガシやられたら髪の毛絡まっちゃう・・・
表面の毛だけしか乾かないな・・・
そこばっか風当てないでほしい、熱っ・・・
近い近い・・・いや次は遠いな・・・
ってね、もう心が落ち着かないんですよ。
でもやってくれてるのに、いちいち言うのもなんじゃないですか。
だから、いろいろと目をつむってね、うれしい~なんて顔するんですけど、結局「ありがとう、後は自分でやるね」なんて言いながら、
自分でやったほうが早いし綺麗だったな…、なんて思うんですよ。
いや、もう自分でやれやってね、ほんとその通りなんですけど、やっぱり憧れちゃうじゃないですか。
残念な記憶ってリセットされちゃうじゃないですか。
でも毎回ね、鏡の前で半乾きのぼさぼさのわたしと対峙するんです。
結局ね。
*
このシチュエーションを見るたびにわたしはそんな気持ちになってしまい、経験しないままで、甘い憧れにしておいたほうが世の中いいこともあるんだよな~なんて思うのでした。
美容師さんがパートナーの方は、髪の毛乾かしてもらえたりするんだろうか。やっぱりタダでは技術は提供してくれないんだろうか。
そんなことも気になる、そんな華金でした。
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