千本槍みなも@ナタクラゲ

地獄の番人。宇宙の破壊を企んでいるが、実際は虫も殺せない社会的弱者。貧乏でNinten…

千本槍みなも@ナタクラゲ

地獄の番人。宇宙の破壊を企んでいるが、実際は虫も殺せない社会的弱者。貧乏でNintendo Switchが買えないため資本主義を恨んでいる。ぼっちでバンドが組めないため音楽に携わるすべての人間を憎んでいる。

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  • 永遠のゆく先へ

    連載小説「永遠のゆく先へ」 悩める少女たちのSF冒険物語!

  • 週刊アルバム製作記

    1stアルバム『ナタクラゲ』の制作記です。これを書くことによって頓挫を防ぐために書いています。最初は日記形式でしたが今は毎週水曜日に更新。

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1stアルバム『ナタクラゲ』制作日記#0

ナタクラゲです。 今日から、かねてより構想していた1stアルバムの制作日記をつけていこうと思います。 動機なぜこんなことを始めるのかというと、かなり前から制作を開始していたにもかかわらず、未だわずかに2曲しか完成していないからです。 私は極度の完璧主義かつ優柔不断なので、プレッシャーがないと無限に先延ばししてしまうのです。 そこで制作の様子を逐一ネットに晒せば緊張感が生まれ、完成させられるのではないかという目論見です。 もしその目論見が外れ、制作を放棄してしまった場

    • (ドラフト)合法投棄【IAオリジナル曲】

      曲を作ってたらアガってきたので草案を共有。こっから先の展開はほぼ決まってませんが…… つなぎのつもりで作った方が個人的には好きな曲になることが多いという現象。 家族のように親しかった人が、だんだんと社会に出ていって自分にかまってくれなくなって、それを嘆きつつも、いつまでもそんなことを言っている自分こそが悪いのだと理解している。それでもなお絶望せずにいられない。そんな感情の中で段々と狂っていく。 合法投棄 歌詞 あんな貝殻好きだったのに バスケなんかに夢中になって 顔に砂つけて笑うあの子も 今じゃお化粧なんかしている 友達なんていつ作ったの? 服の彩度がまた上がったね それでまた今日も遅くまで外で 悪口言ってゲラゲラ笑う 誰かが悪いとしたら きっと私なんだろう 「何でもできるはずなのに」 家で一人ごちるその声も届かない 捨てられた私をどうか助けてくれ 散々泣いて今気づいたんだ 私は大人に向いてないって あの日刺されたクラゲのように ただようだけの皮になりたい そんなことして何になるんだ もうすぐ世界は終わっちゃうのに 私を産んだ誰かを恨む 産んでくれなんて言ってないから 床のシミになるために産まれてきたんじゃないって 信じれたのも昔のこと 置いてかないで 欲しがりません死ぬまでは だからこの私をどうか助けてくれ

      • 「男はウミガメのスープを出題した。男はどんな質問をされてもいいえとしか答えなかった。なぜか?」

        A「えっこれどういうこと?」 B「なんか複雑な構造」 C「とりあえず解いてみよう」 A「解答者がバカすぎて、まったく核心に迫れなかった」 出題者「いいえ」 A「違うのか」 B「男は脅されていた?」 出題者「いいえ」 B「そうだよな」 C「男は『いいえ』としか言えないロボットだった?」 出題者「いいえ」 C「うーん手がかりがないな」 B「男のいる場所はウミガメのスープが違法だった」 出題者「いいえ」 A「そのウミガメのスープの内容に男が言いたくないことが含まれていた?」 出題

        • Fandomに小説プラットフォームを作りました!

          このnote上で連載しているSF小説「永遠のゆく先へ」ですが、この度Fandomに小説プラットフォームを作成いたしました! ログインすれば、誰でも編集できます(正確に言うと、Fandomの仕組みがよくわかってないのでできないかもしれません。その場合はお申しつけください)。 このサイトには本編と設定資料などを掲載する予定です。コンテンツは基本的にCC BY-SA 3.0で公開しますのでその条件に従えば二次創作も可能です。我こそはという方はご参加ください。 注意点として他人

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        1stアルバム『ナタクラゲ』制作日記#0

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        • 永遠のゆく先へ
          5本
        • 週刊アルバム製作記
          26本

        記事

          永遠のゆく先へ #5「地球人あらわる」

          「えー、指数関数というのは、これまで習ってきた一次関数や二次関数と比べても、増加の速度が著しく……」 そんなことを、先生が言っているような気がした。意識が朦朧として、何も考えられない。と言っても命の危険に瀕しているわけではない。単に睡魔に襲われているだけであった。 眠気覚ましに、スマホでも覗いてやろうか。でもマリにはそんな悪いことをする勇気はなかった。寝ているよりはマシな気もしていたが、まあ、そもそもスマホを見たところで授業よりも面白いことなんて見つかる気がしなかった。

          永遠のゆく先へ #5「地球人あらわる」

          小説プラットフォームをWikiに移行するかも

          現在、このnote上で「永遠のゆく先へ」という小説を連載していますが、そのプラットフォームを何らかのWikiサイトに移行したいと考えています。 理由は以下。 誰でも編集できるようにしたい 自分の小説ですが、他人が勝手に編集できるようにしたら楽できるのではという他力本願な発想。もちろんルールとして、オリジナルのページ自体は残しておきたいので、実際には「フォーク」という形にはなるでしょう。他人の作ったページはいじれないけど、気に入らない部分があったら勝手にコピーして直せるよ

          小説プラットフォームをWikiに移行するかも

          基本的人権、進まない自主返納

          誹謗中傷対策基本法の改正とともに開始された、基本的人権の返納制度。スタートから6年が経過したが、警察庁によると、返納率は6.3%と低調だ。 当社が国内の老若男女128人を対象に行った調査によると、返納しない理由として「仕事に休みがほしい」69%、「国民健康保険から外れたくない」58%、「社会的弱者に対する支援を受け続けたい」27%、「政治参加をしたい・言いたいことを言いたい」13%(複数回答可)等があげられていた。 逆に返納した物への調査では、「社会のためになり、お金も貰

          基本的人権、進まない自主返納

          「効果」か「現象」か「の法則」

          インターネットをやっていると、あちこちで「効果」「現象」「法則」と呼ばれるものを見かける。 多くの人がなぜか間違ったことを信じているという「マンデラ効果」、誰にでも当てはまる占いなどを自分のことだと思ってしまう「バーナム効果」、顔ではないものが顔に見えてしまう「シミュラクラ現象」、間違ったことを言うと訂正した人が集まってきて、逆に正しいことを知れるという「カニンガムの法則」など。例を挙げればきりがない(最後のは個人的に一番好きな法則)。 さて、ここで疑問がある。これらの名

          「効果」か「現象」か「の法則」

          永遠のゆく先へ #4「まちがいさがし」

          「サ◯ゼリヤじゃねーか!」 公園の森の中で、マリは例の謎の少女の手に触れた。するとまた辺りが光り出して、もといた場所とは大きく違うところに飛んできた。そこは、どこからどう見ても、あの高校生に優しいファミレスそのものだった。4人はその中の一角にあるテーブルにいつの間にか着いていた。カナタとリカが隣、マリと空からの少女が向かい合っていた。 「でも、誰もいないね。この時間なら結構人入ってるはずだけど」 カナタが店内を見回してそう言った。 「……もしかして、異空間かな」マリが呟く

          永遠のゆく先へ #4「まちがいさがし」

          ただいま。

          今日はしずかな日だ。 ものの通りが少ない。久々に「道」を休められる。「お客さん」たちも笑っている。 最近はこんな日も少なかったな。やたらに忙しくて、まいっていたところなんだ。しばしの休息だ。ひとねむりでもするかな。 不穏な空気が流れ始めた。 道の向こうから、液体が押し寄せてきたのだ。 それだけならよくあることだ。けれど、今日のその液体は、焼けるように熱かった。 痛い! 痛い! 不快な蒸気を放ちながら、道を歩いている「お客さん」を洗い流していく。流れたあとは赤く焼

          脳内の対話

          「ねえ、聞こえてますか?」 「ああ、もう話しかけないでくれ」 「それはそれとして、In FlamesのDead Eternityって曲を聴いてくださいよ」 「どこからそんなやる気が湧いてくるんだ、世界はとっくに闇に包まれているというのに」 「知らないよ。だけど明日を紡ぐ勇気はもう僕にはないみたいだ」 「頭が悪いんじゃないですか。思うに世の中にあなたが思っているほど複雑なことはないんですよ」 「いいや嘘だね。今日も人類は一人残らず間違い続けているじゃないか」 「ふざけないでくだ

          英検準2級が英語の歌詞を書いてみた

          ナタクラゲです。 英語の歌詞を書いてみました。 と言ってもゼロから作ったわけではなく、以前日本語で作った曲の歌詞を翻訳するという方法をとりました。洋楽ばかり聴いている自分にとって、英語で歌詞を書くのは一つの夢だったのですが、今回達成することができました。 オリジナルはこれです。 ちなみに私の英語力は英検準2級(高校中級レベル)です。いや、高校の時にとっただけなので、今はもう少しマシな気もしますが、数値として言えるのはこれと大学で受けさせられたTOEIC IPの600点

          英検準2級が英語の歌詞を書いてみた

          スコヴィルに代わる新しい辛さ指標の提案「辛味デシベル」

          はじめに辛い食品は常に一定の人気があり、近年ではSNSを通じて「激辛」食品の情報や実際に食べてみたレポートなどが出回っている。 このような傾向はもちろん食品開発、販売側にも認知されており、具体的にどれくらい辛いかの指標として、1912年にWilbur Scovilleによって考案されたスコヴィル値が主に用いられる。これはどれくらい辛いのかを定量的に示すとともに、既存製品と比較することで辛さをアピール、宣伝するために使われている。 しかし、スコヴィル値には、派手な数値のイン

          スコヴィルに代わる新しい辛さ指標の提案「辛味デシベル」

          永遠のゆく先へ #3「サラダチキン5個」

          静寂の中で、マリは目を覚ました。 直後、マリは見渡すかぎり何もない、真っ白な空間で横たわっていることに気づいた。 いったい、何が起こってしまったの? マリは地面に手をついて起き上がった。その手には感触がない。視界の中からは、いっさいの「モノ」が見てとれない。どこが地面でどこが壁なのか、まったくわからないので、まともに歩くことさえできない。 音もしない。人間、本当に静かなときは、自分の心臓の音や耳鳴りが大きく聞こえるというけど、それすらも聞こえない。味もない。においもない。

          永遠のゆく先へ #3「サラダチキン5個」

          永遠のゆく先へ #2「見方を変えて」

          「私は多分、この星の者ではありません」 夜の森の中に、静寂が流れた。 「帰らなきゃ……私の星に、帰らなきゃ!」 今しがた空から降ってきたと思しき少女は、焦燥に駆られた様子で叫んだ。 「ど、どうしたの……?」マリはしゃがんだまま、少女を抱えていた。 「エレメント……そうだ……エレメントが!」少女はそう言って、我を忘れたように起き上がろうとする。しかしその動きはぎこちなく、どこか傷んでいるのか、あるいはしばらく寝たきりだったかのように見えた。 「よ、よくわからないけど、

          永遠のゆく先へ #2「見方を変えて」

          【寓話】プラットさんと滅んだ村

          ※これは、あなたの身の回りで起きているお話です。 昔むかしあるところに、とても貧しい村がありました。特にその年は凶作で、飢えて亡くなる人が後をたちませんでした。このままでは村が滅びるのは時間の問題でした。 そこに、一人の若い旅人がやってきました。名はプラットさんといったそうです。彼はとても賢く、また特別な力を持っていました。彼は頬のやつれた村人たちの前に現れて、「今から雨を降らせて見せましょう」と言いました。訝しむ村人たちでしたが、彼が空に杖をひとふりすると、たちまち空か

          【寓話】プラットさんと滅んだ村