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出張でラスベガスに行った話

子供の頃、まさか自分がラスベガスに行くことになるとは、しかも会社の出張として行くとは夢にも思わなかった。


なぜ行ったのか

一体何のために行ったのかというと、AWS re:Inventという毎年12月の1週目にラスベガスで開催されるAWSの学習型イベントに参加するためだ。

ラスベガスといえばカジノのイメージが強いが、他にもCES(国際家電ショー)などの展示会が開催されるなど、街中が幕張メッセのような場所でもあるようだ。

AWS re:Inventとは

AWSはご存じの方も多いかもしれないが、通販のAmazonが提供するパブリッククラウドサービスで、かなりざっくり言ってしまうとITサービスを開発する中で自前で管理するには面倒な部分をお任せできるサービスだ。

AWSで扱っているサービスは幅広く、一人で勉強してすべてをカバーすることはなかなか難しい上、同じ分野を勉強していてもアップデートの頻度が高く、知らないアップデートが来ていることもある。

そういうところもあり、公式で「こういうアップデートを今年したよ」、「こういう使い方もあるよ」といった発表をしてくれるイベントがre:Inventだ。
(また、このイベント期間中にほぼ毎日目玉のアップデートも発表されることも多い。)

参加の経緯

自分が参加する前にも先輩たちがre:Inventに参加していて、自分もいつか行けたらと思い、まずはAWSを理解するために認定資格を取得した。

それから数年経ってから実務でもAWSに触れる機会が増え、「これならある程度AWSのことを自分はわかってきている」と自信がついた上で「さらに勉強したい、参加したい」と会社で手を挙げてみたところOKが出た。

AWSを使っていると少しずつ業務が楽にできるようになることが多く
、勉強すればするほど楽しいと思えてきた。
自分から楽しんで勉強するのは人生で初めてだったかもしれない。

はじめての出張、はじめてのアメリカ

例年日本からre:Invent参加のための公式ツアーが用意されているため、航空券やホテルの手配はお任せすることができたが、泊まりのある出張自体したことがなかったため慣れない社内の申請でドキドキした。

特に海外旅行も留学なんてしたこともなく、人生初のアメリカ行きだったが、添乗員さん付きのツアーで申し込んだのもあって不安は少なかった。

なお、日本からラスベガスへの直行便はないため、申し込んだツアーでは「羽田→ロサンゼルス→ラスベガス」の乗り継ぎ旅程となった。

ロサンゼルス国際空港のアメリカ国旗
ロサンゼルス国際空港

12時間ほどのフライトでどうにかロサンゼルスに着いたところで入国審査だ。
自分の番は険しい表情をしたサンタクロースのような大柄な方が担当だった。

以前、このre:Inventに参加した人たちの発表会(社外のもの)に行って、入国審査時に入国の目的と期間を聞かれたら「サイトシーイング、セブンデイズ」と(呪文のように)答えればOKと聞いていたので、ドキドキしつつも大体そんな感じで答えた。

ひと通りチェックを終えたのか、最後にはわずかに微笑みながら「Welcome to United States!」ととてもよく響く声で通してくれた。

その後、1時間ちょっとのフライトでラスベガスに到着。
あまり上手く撮影できなかったが、「本当にギラギラしている…」と降りた瞬間に感じる光景だった。

ラスベガスの夜景
ラスベガスの夜景

re:Inventの期間中

期間中は毎日9時から18時ごろまでセッション(講演やワークショップなど)に参加する。

資料や音声などすべて英語ではあるが、用語の音は大体同じ(英語がそのままカタカナになっている)ことが多いので大まかな内容はどうにか理解でき、「そういう使い方やサービスがあるのか」と知ることができた。

だいたい4日間、朝はホテルの朝食へ向かうため少し早起きをし、情報量の多いセッションを朝から夜まで聞き、終わったあとは他社の方々との夕食会に参加するなどするため、意外と睡眠時間が確保できず、(少なくとも自分にとっては)体力勝負なイベントだった。

セッションの合間にひと休みしようと会場のホテルをうろうろしていると、「休憩所」らしき表記の部屋を発見した。
入ってみると人をダメにするソファと、コーヒーとケーキまで用意されていたのでありがたく休ませていただいた。

休憩スペースのケーキとコーヒー
休憩スペースのケーキとコーヒー

最終日の夜にはre:Playという音楽ライブやアトラクションが用意されたパーティーがあり、自分が行った年は最後にドローンショーがあった。

ドローンショーのIntelロゴ
ドローンショーの終わりにスポンサーロゴが出てきてつい笑ってしまった

あらためて「よく学び、よく遊べ」といった雰囲気が感じられるイベントだった。

余談

会場を歩いていると、本物の(文化として身につけているであろう)テンガロンハットや、ターバンをかぶっている方を見かけて、異国に来たんだなと実感した。
(もし自分のコミュニケーション能力が高ければ、一度で良いので目の前でターバンを分解してあらためてかぶっていただいて、どういう仕組みなのか見せてもらえないか交渉してみたかった。)

テンガロンハットをかぶったペンギン
ホテルエントランスのペンギン像もテンガロンハットをかぶっていた

最後に

子供の頃、学生時代が終わっても勉強が必要になることを想像していなかったし、まさか自分が楽しんで勉強したいことのために一人でアメリカ出張に行くことになるとは思ってもいなかった。

勉強のために私を送り出してくれた今の会社や社員の皆様には本当に感謝している。
今もどうにかAWSの知識で何かしらの還元ができるよう努力している。


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