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4年間の振り返り② ”討論”について


議員の説明責任

議会は「言論の府」と呼ばれ、言葉で意思や意見を表明し、議論によって物事を決める場です。

1.討論が重要だ!

意思や意見を表明する場が”討論”です。

議会における”討論”とは…
議案に対する質疑の後、自己の 賛成 or 反対 の意見を表明することであり、その目的は自分と反対の意見の物やまだ賛否を決めていない者に対して、自分の意見に賛同してもらうことにある。賛成 or 反対の理由を明確に述べながら論議するべきものである。

「議員必携」を元に筆者意訳

討論は”反対意見”があってはじめて成立します。(賛成討論のみの場合もあるにはあるが…)
基本的には市長(執行部)が”良かれ”と思って提出する議案です。
もちろん住民の代表として厳しい目でチェックはするが、おかしなところがなければ賛成である。その際、あえて賛成討論はしない。
 そもそも良かれと思って出された議案。
「議案〇〇号に賛成の立場で討論します。なぜなら”良い”からです。」
それは当たり前すぎて、もはや時間の無駄デス。
”良い”と思って出してるのですから”良い”のが当然。

問題はそうじゃない時。反対する時です。
執行部が”良い”と思っているものが、実はそうじゃない。「なぜなら…」
その理由の部分にこそ価値があります。
 議案に対して異なる立場や視点を持つ議員が討論を行うことで、他の議員や市民に対してその問題点や懸念を共有することができ、多角的に検討され、最終的に市民にとってより良い決定がなされることになります。

 そしてその反対討論をきっかけに活発な議論が起こり、討論を通じて各議員が自分の立場や考えを明確にすることで、市民がその議員の政策に対する姿勢を理解することになる。それが、次の選挙の際の判断材料になり、より民主的な政治につながると考えます。

前段長くなりましたが、つまりは「討論は重要な議員の仕事だ」と、思っています。ってこと。

2.この4年間はどうだったの?(シセイクラブ調べ)

2021~2022
2023~2024
なお、本表は討論が発生した案件のみを抽出しています。
(討論がないものは賛否が分かれても割愛)


この4年間で討論が発生した件数を調べてみると29議案ありました。
私はその内、23議案で討論に参加しました。
 なお同じ議案に対し、委員会と本会議で計2回討論できるケースもあり、合計で28回という記録になります。(委員会で討論した内容が委員長報告として本会議で読み上げられた際は、繰り返しになるので自粛しました。)
 ちなみに私の23議案28回という数は熊高議員に次ぐ2位です。パチパチ👏

「自らの政治姿勢を公の場で恐れずに表明し、有権者のみなさんに発信する」ことについてはとりあえず最低限はできたのではないかと自負します。

3.問題は…

しかし、この場で本当に訴えたいのは、「オレ頑張ったよー」ってことじゃないのです。この度の任期4年間で否決(あるいは修正)された議案はなんと18件‼︎(副市長定数削減案・不信任決議を含む)
 多い!は多い。けど先に述べたように、反対でも悪くはない。きちんと理由が述べられるのであれば…。
 しかし反対なのに討論しなかった人、結構多い。これが問題だ、と指摘します。これだけ賛否が分かれた今期議会で討論回数2桁いったのは私含めて6名(南澤、田邊、山本(数)、芦田、熊高、秋田[敬称略])。
 これじゃ議論は深まらない。否決されても改善点がわからない。
有権者にとっては誰がどんなこと考えているのかわからない。
ってことは選挙の時も適切な判断を下すのが難しくなる。

ホントにこれでいいんですか?と私は市民のみなさんに強く訴えたい‼︎

もちろん政治家を選ぶ基準は”討論”だけじゃない。他にも様々な要素があってしかるべき、と認識しています。それでもなお”討論”は大事な視点です。
 今回はこの4年間を振り返りながら、ひとつの”モノサシ”として「討論」を取り上げました。よかったらぜひ参考にしていただけますと幸甚です。

4.目指す先の姿

 この結果を公表することで、これから先、有権者が”討論”にもっと注目してくれるといいと思っています。討論に参加する議員の評価が上がり、しない議員の評価が下がるといい。そうしたらきっと議員は活発に討論に参加することになるだろう。 
 より良い政策論議に発展し、多角的に検討される中で、より良い決定がなされるようになるだろう。そんな世の中は今よりきっと良い社会だ。
 そんな社会が現実に現れることを願って一石投じます。


【参考】ChatGPTによる解説

議会における「討論」とは

議会における討論とは、議案(法案や条例案、予算案など)の採決に先立って、議員がその議案に対する賛否の立場や理由を述べる公式な発言のことです。討論は、議案の内容や影響について意見を交換し、他の議員や市民に対して自分の立場を表明する場でもあります。

討論の目的

1. 賛否理由の明確化
賛成・反対それぞれの立場から意見を述べ、他議員や市民に立場を示します。
2. 議会全体での意見の共有
各議員が議案についてどのような考えを持っているかを共有し、採決の判断材料を提供します。
3. 市民への説明責任
議会の決定が市民にとって影響を及ぼすため、議員は討論を通じて理由を説明し、透明性を確保します。

討論の流れ

1. 討論の順番
• 原則として、反対討論から始まり、次に賛成討論が行われます。
• これは、反対意見が議案の問題点を指摘し、それに応える形で賛成意見が示されるという構成のためです。
2. 発言の時間と内容
• 討論の発言は、あらかじめ議長の許可が必要で、時間制限が設けられていることもあります。
• 具体的には、議案に対する意見と、なぜ賛成・反対するかの理由を中心に述べます。
賛成か反対かを明確に表明する必要があります。
3. 討論の制約
• 討論では、議案の内容に直接関係のない話題や個人攻撃は認められません。
• 発言の秩序やルールは、議長が管理します。
4. 採決
• 討論が終わった後、議案の採決が行われます。討論の内容が他の議員の判断に影響を与える場合もあります。

討論の例

反対討論:「この条例案は市民の負担を増やすものであり、財政効果も不透明です。よって、私はこの案に反対します。」
賛成討論:「この法案は市の財政健全化に寄与し、今後のまちづくりに資するものです。市民への説明を徹底することで賛同が得られると考え、賛成します。」

討論と質疑の違い

• 質疑:議案についての不明点を執行部や提案者に質問し、説明を求める場。
• 討論:自らの賛否を表明し、その理由を述べる場。

まとめ

討論は、議会における重要なプロセスの一つで、各議員が議案に対する賛否を表明し、その理由を述べます。他の議員の判断や市民の理解に影響を与えるため、討論は慎重かつ明確に行われる必要があります。


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