白鹿村に泊まろう「シェンムー3」プレイ日記2
美談のようで何かがおかしい、シェンムーとしかいいようがないイベントだった。
拳法に集中できない子供に出会う。なにやら心配ごとがあるようだ。
話を聞くと、おじいちゃんが病気で寝たきりだという。
じいちゃん孝行な孫は、薬を買うために、集めていたおもちゃコレクションを売るというのだ。
ここまでだったらいい話だ。
いや、最後までいい話なんだけど・・・。
その子供が言うには、おもちゃコレクションのレアなやつを揃えて売らないと高値がつかないって相談されるんです。
そして、我らが涼さん、
「俺にまかせとけ」
とばかりに、まき割りのバイトをさせてもらって、店の前に置いてあるガチャガチャを回して、少年のコレクションを完成させてあげるのだ。
この一連の流れ、途中いらなくないか?
片膝ついて
「これがSSRだから、コンプした状態で売って、おじいちゃんの薬を買ってあげなさい」じゃなくて、
自分のおもちゃを売って薬を買おうとする子供がいたら、
「俺が薬代をかせいであげるから、おもちゃは売らないでとっておきなさい」じゃないの?
まき割りという地道な仕事で稼いだ金を、いったん店の前のレアガチャ経由させて、そんなにプレミアがついたわけじゃないのに、売って薬を買う。
美談とガチャ要素が合成されて、シェンムーとしか言えない味にしあがった。シェンムー浴びてる。シェンムー吸ってる。
その後、ゴロツキ(この言葉、ほかで使わない)に返り討ちにあった。
わざとらしく
「道場にでも行って修行してくるんだな!」
と煽られたので、村中の人に、とっくに通ってる道場の場所を聞いて、自分と同じレベルの紅虎(べにとら)という男と殴り合いをしてクンフーを高めた。
道場のオヤジが、
「お前にぴったりの相手がいるぞ。紅虎(べにとら)という者じゃ」
毎回こう紹介してくれる。
ゲーム好きなら、同じ敵と何度も戦ってレベル上げしたことがある人は多いだろうけど、初めて不自然に感じた。
毎回初対面のように「紅虎という者じゃ」が挟まると、この世にぴったりな相手は紅虎という者しかいない気がしてくる。
2回目以降の紹介シーンはいらないんだけど、スキップされてもいいことをわざわざ繰り返すのは、シェンムーだなあ、って気がする。
現実社会でやってる時間つぶしをあえてゲームの中でやるときも、自分を客観的に監視してるみたいで、何やってるんだろう?とクラっとくる。
これもシェンムーをキメてるとしか言えない。
「無意味」をあえてやる。これスキップしちゃあ生活感がないよね!これこれ!と思える段階に入れば、シェンムーをキメたその先が見えてくる。のかな?