【Vtuber】これがeスポーツだ。 戌神ころねVS宝鍾マリン「超兄貴」耐久配信
ありあまる時間と、連休でも外に出れないイライラと、深夜のテンションと、超兄貴という狂ったゲームと、戌神ころねと宝鍾マリンというバーチャルyoutuberをまぜてシェイクしたら、毒ガスみたいにうっとりする匂いのeスポーツが発生した。
戌神ころねと宝鍾マリンという二人のVtuberが、同時に「超兄貴」というシューティングゲームを始める。先にクリアしたほうが勝ち。戦いは12時間におよんだ。コメント欄の誰も動画を全部観てない。
プレイヤーは相手のチェックをするひまがないので、視聴者がコメント欄で「あいつ、もうこのステージクリアしてました!」とか、伝書バトのように相手の進行具合やコメントを伝える。馬鹿騒ぎに視聴者が巻き込まれていく。
これは、eスポーツだ。
ゲームは好きでも、ストイックに高みを目指すeスポーツには急に興味が持てない人は多い。自分もそうだ。競技としてのゲームに興味がない。
「超兄貴まりコロ対決」は、自分でも好きになれるeスポーツのかたちだった。
小学校で消しゴムをおはじきにして遊んでたらだんだん熱くなってきて、みんながコレクションを賭け始めたり、理想の消しゴムの形状を求め始めたりして、おわりには
「何でこんなことに熱くなれたんだろう…?」
と、正気に戻る。あのころのように、あり余る暇と若さに「あそび」を垂らしたら、自然に競い始めて、みんなを巻き込んでお金も発生した。
ゲーム動画のコラボ配信って、わかれば楽しいけど、初見では誰がしゃべってるとか分かりづらいところもある。だけど、これならわかる。
普通の配信では嫌われる伝書バト(他者の配信と比較して報告すること)を介した同時配信スタイル。
この形式、今後もいろんな人に流行ってほしい。超兄貴って、ポップなバカゲーに見えて、機械と融合したデザインの敵とか、ちょっと気持ち悪くなりそうなところもあるのに、ふたりの顔としゃべりをショウガみたいに添えてあって、臭みをとってた。
翌日、戌神ころねは増え続ける海外ファンを尻目にセガサターン末期の「せがた三四郎 真剣遊戯」を始めた。
当時のCMでは藤岡弘、のインパクトだけが残って、何のゲームか記憶に残らなかったのに、ゲーム内に収録された20年前のCMで、今興味を抱くころね氏。
セガの名作で喜んで、それを「どうだい、おじさんの若いころのゲームは凄かったろう」とチップをはずむおじさん視聴者たちの構図もあって、全て好きとは言い切れないけど、でも見ちゃう。
お前のあざとい感じには乗らないぞ!スパチャとかしないぞ!と言いつつ見ちゃう、くやしいギギギギギ。
5月9日にリベンジマッチも始まった。
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。