「アストロシティミニ」と時期を同じくして配信された「198X」をクリアしました。


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「198X」は、もろにカプコンの「ファイナルファイト」ふうアクションゲームから始まる。そこそこいい感じの手触りで、ボタン同時押しで回転蹴りが出るのは、隠す気もなくファイナルファイトだ。

と思ったら1面で終わり!

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そしてなんか孤独な少年のモノローグが入る!
私生活がうまくいかずに、ゲームセンターだけが居場所だった80年代の少年が、いかにも当時ありそうなゲームを序盤だけ遊んでいく、形式としてはミニゲーム集のような作品だった。

このころのゲームを懐かしむ言葉は多くても、
「自分にとってレトロゲームは楽しいばかりの思い出ではなかった。ゲーセンは明るい場ではなかった」
と言っている人は、実際はもっといるはずなのに少ない!


これはアストロシティミニ。

80年代、90年代のゲームセンターにあったゲームを詰め込んで、財力がある今の大人たちに懐かしさと面白さを提供するマシン。見ているとあの緑の薄いボタンのピタピタした押し心地がよみがえる。

「アストロシティミニ」が能天気な宣伝をしているのと同時期に、ゲーセンの思い出に関する孤独なつぶやきのようなゲームが配信された。
この現象じたいが面白かった。国は違っても、ゲーム少年たちが大人になって、同じ年代の同じゲームについて思いをはせていたんだなあって。

ただ「198X」は、ゲームも少なくて、さらに最後の一作がこれだったのでしょんぼり。


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ねえよ!3DダンジョンRPG、ゲーセンにねえよ!

ちゃんと翻訳してくれた人には申し訳ないけど、背景がワイヤーフレームで敵のグラフィックは凝ってる、これはいつのどこのゲームなんだ・・・。

とってつけたように出てきて、主人公の暗い心境とシンクロして終わるRPG。

出てくるゲームは全部、手触りは悪くないけど攻略のしがいもない程度ですぐ終わる。

出だしの(お!こういうコンセプトのゲームか!)期待感が、急速にしぼんでいく。
えっと、レースゲームのそれっぽさと、ドット絵で描かれた日常カットは一見の価値あり! でもこれ買う金で「それっぽい」のより、本物のレトロゲームがダウンロードできてしまう。

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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。