【ゲームプレイ日記1】あまりにもいびつな「ロスト・イン・ランダム」という化け物
子供たちは決められた齢で、サイコロを振る儀式を行う。
底辺の1から最高の6まで、出た目によって違う街で生きていくのだ。
神の意志であるサイコロに従って、大きい目を出した人ほど裕福で偉い人であることに疑問を持たず、下の住人を見下して生きていく。
「1」を出した主人公のグースーは、「6」を出して連れていかれた姉の「キースー」に会うため、1から順番に、それぞれの目の国を旅する。
それがLOST IN RUNDOM!
旅の中で奇妙な人々と話をしながら、明らかにサイコロの目は、誰かの意図で決められていることがわかってくる。だが住人は「そういうもの」と疑わない。ダークファンタジーでディストピアSF。
店と融合しているカード屋。世界と住人を見るだけで、ぞくぞくする。「2」の街の住人は2重人格で、顔の両側に顔があって、それぞれがもう一方の人格を消してくれとお願いしてきたりする。
彼らを眺め、会話するだけでかなり濃いのに、合間のバトルでは、謎の意識を持つダイスを振ってカードを使う「カードデッキ編成+アクション」になる。
ただでさえいびつなゲームがふたつ、無理やりくっついた。
これは、久しぶりに感じるすごさ。両腕で受け止めきれないいびつさ。説明に困る嬉しさ。戦闘中は1と2ばかり出るけど、ゲーム内の住人と同じく「そういうシステム」なんだと納得してしまう。
サイコロが1と2しか出さないことに「おかしいだろ!」と怒る気持ちを忘れている。これもまた教育の成果か。
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読んでくれてありがとうございます。
これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。