RDR2は匂いのするゲーム、善悪のゲーム(プレイ日記その3)
チュートリアルの段階で、獲物には匂いのしない風下から近づけと教えられるし、馬の後ろに乗せた人からひどい匂いがすると、繰り返し会話に出す。
「レッドデッドリデンプション2」は匂いのするゲームだ。
女をつれて街へ出たときも、牧場の匂いをさりげなく話題にした。
「この世界には、においがある」と刷り込んでくる。
風呂に入ってわざわざ体を洗うシーンを挟むの、なんのギャグだよ! って笑ったけど、
「におい」関連の描写をていねいに繰り返すことで、狩ったばかりの鹿をかついで歩いていると、
「匂いが迷惑じゃないかな」
と思ってしまう。
その瞬間、これは匂い付きゲームになっていた。
ゲームの中に、いや、プレイヤーの頭の中に匂いが発生する。
香草入り鹿肉の香ばしさや、頭を洗ってないおっさんのにおいを想像してしまう。
そしてゲームも面白い。今日は薪割りを手伝っていたら虹が出た!音が気持ちいいからやりたくなる、けど、何の意味があるのかわかんないぞ薪割り!
いまだにシステムも全部理解しきれてないし、戦闘は爽快感ないし、マップ表示は小さいし、超メジャー作品にしては変わったゲームだと思うけど、少なくとも、
「ロックスター社は暴力描写で問題を起こすゲーム会社」
のイメージはきれいになくなった。超癒される。神々しい朝焼けに包まれて、抜いたばかりのゴボウを食う。アメリカ人もゴボウ食うぞ!
恐竜好きにはたまらない化石発掘ミッションも始まったし、黄金が眠る町「徳島」を目指す冒険家など変わった人との出会いとかも楽しい。
もっといいのは善悪の概念に関するイベント!
パッケージの裏に書いてるのでネタバレじゃないけど、ガンマンの時代が終わる中、社会から取り残されていく主人公が、アウトローとして生きるのか自分を偽って社会の一員になるのかを選ぶストーリーらしいんだよ、これ!
今、主人公は小さいギャング団の一員として、借金のとりたてを頼まれている。
明らかに貧しい人を脅してぶんどった金で、時代に取り残されたファミリー、旦那を亡くした女の生活を助ける。割り切れないというか、今後も、もっときつい選択が待っている予感。