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レッドデッドリデンプション2 プレイ日記

「レッド・デッド・リデンプション2」のストーリーをクリアしました。毎晩、ヘッドホンをつけて悪党とワニとガラガラ蛇がうごめく西部を歩いた。現実に疲れても、スイッチをつければいつでも馬たちが待ってくれて、ただそこにいるだけで他のことを忘れることができた。

いいゲームなのかもよくわからない。生活の一部になっていた。まだまだ終わることはないし、これからもふと思い出しては西部に行く。

主人公はギャングファミリーの一員になって、強盗から家畜の世話までしながらアメリカを放浪する。
最初は命知らずの男たちが威張っているのに、追い詰められるにしたがって女性や生活力のある者の存在感が増す。古い男たちは文明化するアメリカにそれぞれの生き方を見出すしかない。

馬に着がえと武器を積んで荒野を行く。ライフルで仕留めたウサギを解体してファミリーにふるまうのだ。放置すれば腐敗して、ハイエナやカラスが群がる。ばれないように風下から弓をかまえる。鳥をしとめれば、むしった羽はキャンプで矢に加工して、鳥肉は香草といっしょに焼いて喰える。体重が増えると馬の負担になる。ニンジンをやったり、ブラシでなでると馬も嬉しそうだ。

尋常じゃない「リアル」が詰まっている。本当に旨そうな肉。草木や天候の気配。動物たちの情報が集まっていくのがたまらない。

僕は面倒くさがりだ。せっかく買った本を数行で閉じることもある。
だけど、このゲームで野生のニンジンを収穫するのは苦痛じゃない。草をつかんだ音、ぼこっと土から出てくる感触。「作業」のひとつひとつにちょっと気持ちいい瞬間がある。作業をしながらゲーム内に同化していく。

アクションゲームじゃない。広大な土地をびゅんびゅんとばして、敵を倒して気持ちよくなるゲームじゃない。画面の向こうにもう一つの世界があることを楽しむ感じ。ジオラマを作っている人の楽しみ方ってこんな感じなのかな?
地面によって足音が変わり、草木が風に揺れ、遠くで獣や人々の声がする。リッチに作り込まれた町、国そのものが主人公。

なのに、銃で撃たれてもビスケットやクラッカー食べて回復する!
急に「ここはゲームだから」と割り切った部分がある!

アイテムで体力が回復することを疑問に思ったことなかったのに、他があまりにリアルに作り込んだから「食べたらすぐ傷が回復するっておかしくない?」って「ゲームのお約束」が気になる。

RDR2を褒めるとき「リアル」だからすごい、って評価をたくさん目にしたけど、それだけじゃなくて、リアルに作り込むほどデフォルメされた部分がおもしろく見えてきたり、たまゲームっぽい部分に「えっ?」て驚く感じが新鮮。リアルの一言で評価するのはもったいない。いろんな切り口があるぞ。

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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。