メタルギアソリッドを今遊んで、「思ってたんと違う…」って言ってほしい
「メタルギアソリッド」シリーズは、反核を中心に据えたストーリーでアメリカ人にも熱狂的に支持された。
核は絶対悪だと小学校から教育を受けてきた日本人に、自ら核武装を選択させた。
メタルギアがリマスターされました。作中に一瞬アニメで出た(うろ覚え)「ポリスノーツ」も待ってます。あれ、今だと古さも新鮮だぞ。
「ソリッド」が付く前のシリーズ最初期は、敵が多く表示できないのを逆手にとって、敵地に潜入するゲームにしたそうですが、プレイステーションでも潜入要素はそのまま。
見つかったときのペナルティを大きくして、ボコボコにされる緊張感で一気にゲーム性が「化けた」。
あやしい気配があっても、しばらく隠れていれば警戒をとく敵。
「おバカAI」などと言われていますが、当時本気でびっくりしたのが、
私が物陰にひそんでいたら、手榴弾を転がして、銃を構えて出てくるのを待たれたとき。
「これ、映画で観る動きだ!」
と、ハチの巣にされながら静かに感動した。
ロッカーに隠れて、開けられるかどうかわからないスリルの中で、プレイヤーも思わずいっしょに息を殺す。
こんな体験をさせてくれるのか。テレビゲームで。
今後も新しいアイデアが詰まったゲームは出るでしょうが、社運を賭けてこんなヘンなゲームを作ることはめったにない。
なんか戦争物のアクションで、死んだら「スネーク!」って叫ぶんでしょ?程度の認識で、初プレイしてもらいたい。長い話が終わったと思ったらまた長話。シリアスとしょうもないネタが共存する。単にまじめなゲームよりも「あれ、何だったろう?」と記憶に残る。
・・・有名なパッケージの謎が分からず、コンテナとかを調べて数日詰まり、
「ん、いや、これなわけないよな…え、マジでこれ?」
って経験ができた自分は、ポートピアの犯人をネタバレなしで突き止めた人と同じくらい幸福だ。