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【2024年】再・バイロンヨガセンター住み込み生活体験記

2024年7月、約1年ぶりにバイロンベイを訪れ、トータルで約3週間の滞在をしました。

後半2週間はバイロンヨガセンターでの「暮らし」を体験してきたので、その感覚を忘れないうちに記録したいと思います。

バイロンヨガセンターでヨガを学びたい方、リトリートで訪れたい方、なんとなく興味がある方にも参考になれば幸いです。

バイロンヨガセンターとはなんぞや?と思われた方は、こちらをご覧ください。


日常の中のヨガ

まず、今回の滞在は娘(4)と一緒だったので身体的にヨガにどっぷり浸かることはできませんでした。

しかし、ここはバイロンヨガセンターのリトリート施設。
娘のおかげで?ヨガをしたりクラスに参加するだけがヨガではないという基本に立ち返ることができました。

ヨガを学ぶとマットの上(On the mat) での練習だけでなく、マットをおりた(Off the mat)日常にもフォーカスします。

ヨガ哲学の学びの延長で、自分と向き合ったり、生活の質を向上したり、他者への思いやりだったり、そうやって意識的に日常が心地よい状態にすることがヨガの練習の一つでもあります。

なんじゃそれ?と思う方もいると思いますが、ヨガの話でなくても誰しもが自分が心身ともに心地よい状態でありたいと願うと思います。その状態を極めていくのもヨガの練習。

そんな心地よい状態に持っていける環境がバイロンヨガセンターは特に秀でていると改めて感じたので、そんな体験談を書いていきたいと思います。

心と体のリセット体験

バイロンヨガセンターでの生活は、私にとって心身をリセットする貴重な時間となりました。その中心の一つが「食」です。

ここでの食事は、基本的にグルテンフリー、ベジタリアンです。

加工品は使わず、ヨガセンター内にある無農薬畑で収穫した新鮮な食材をたっぷり使います。ヨガには「サトヴィックフード」を積極的に摂るという考えがあり、これは心身を整えるために新鮮で純粋な食材を使った食事を指します。

ニンニク、玉ねぎ、香辛料は避け、タンパク質は豆類やナッツ、キヌアや玄米などの全粒穀物で補います。

消化にも良く、精神的な安定(血糖値の安定)や地球環境への配慮も含まれます。

私もそうですが、日常的にお肉や麺類、辛い物など気にせず食べている方からすれば、その食事っておいしいの?と疑問を抱くかもしれません。が、美味しいのです。

バイロンヨガセンターの食時は味付けにスパイスを多用しますが、癖も少なくおかわりしたくなるほど。制限がある中で、ここまでの料理を作るのはすごいな~と毎度関心します。

身体を刺激するものがない食事は、心の安定にも自然と繋がり、食がもたらす心身の影響を身に染みて感じる日々でした。

朝昼夜と3食しっかり食べていたのに2㎏するりと減っていたのも驚きです。(日本ではあんなに体重が落ちにくいのに。笑

留学中のヨギーたち

今回の滞在中に、バイロンヨガセンターの留学をサポートさせてもらった方々と現地で会ってゆっくり話すことができました。

出発前はオンラインで留学準備を一緒に進めて、いってらっしゃいと見送るのでリアルで会うのは初めての方もたくさん。

現地で頑張る姿を目の当たりにして、ただただ笑みが溢れます。
みなさんに共通しているのは、出発前と今の表情や雰囲気がガラッと変わっていること。

ヨガ留学をしてよかったとみんな口を揃えて話してくれましたが、表情からも簡単に見て取れます。

何か吹っ切れたような、無理のないリラックスした状態。
もちろん慣れない海外生活で日々葛藤もあると思いますが、それらもまるっと飲み込んで楽しんでいるような強さ。

今後の進展で悩んだり、自分が受け持つヨガクラスに向けてひっそり練習していたり、終わって清々しい顔をしていたり全てが愛おしく。

こうやって留学中に直接会って温度感を共有できると改めて背筋も伸びるし、意味のある仕事を積み重ねていこうと自身のガソリンにもなりました。

同じ空間で目と目を合わせて話すのはやっぱりいいですね。

心から感謝!

(順次ヨガ留学インタビュー記事をあげていく予定です)

4歳児的バイロンヨガセンターの過ごし方

現地スタッフに毎日Happiest girl everと言われていたほど、娘があまりにもヨガセンターでの生活を楽しんでいたので、記録に残しておきたいと思います。

(リトリートゲストが滞在しているので基本的に子どもNGの施設ですが、今回はご厚意で特別に生活させてもらいました)

まず娘の心を掴んだのは、そこにある大自然と畑。
誰にも頼まれていないのに朝目覚めた瞬間から「さ、畑仕事に行かなくちゃ!」から始まります。

靴の存在は早々に忘れ、裸足で畑まで駆け出しガーデナースタッフに「今日は何を収穫する?」と尋ねます。

日本でも細々とベランダ菜園を楽しんでいましたが、ヨガセンターの畑を前に目がギラギラ輝いたのを母は見逃しませんでした。

心根が優しいスタッフばかりなので「今日はランチに使うからカリフラワーを収穫してくれる?」「ここになっているレモンをキッチンに届けてくれる?」など4歳児にちょうど良い仕事を与えてくれ更にやる気に満ちる無限ルーティーン。

少し目を離して振り返れば、両手いっぱいにカボチャを持って走り回っているなんて日常茶飯事でした。

野菜を収穫すれば感謝され、キッチンに運べば最高のヘルパーと称えられ、そんな優しいスタッフとの交流も大きな手助けとなり、ここは安全地帯と子どもの鋭い嗅覚で判断したようです。

それからは、母の存在を忘れたのか?と思うほど、一人でヨガセンター中を大冒険し連日の迷子でした。

ようやく見つかったと思えば、お腹が空いていたの!と畑からトマトや果物を勝手にもぎって小腹を満たしていたり(周囲はニコニコ見守ってくれる)、センター内で一番風が心地よい場所を見つけて目を瞑ってリラックスしていたり。

滞在後半は娘もスタッフに慣れ、誰かしら声をかけてくれるので迷子を探すことなく私も随分楽をさせてもらいました。(放置ともいう)

施設内はエコビレッジなので、お手洗いも水洗ではなくおが屑を入れてバイオ分解するコンポスト式です。日常では、怖いからトイレまでついてきてという甘ったれ娘ですが、ここでは「トイレしてきた!おが屑入れたで!じゃ!」と事後報告でまた走って冒険へ消えていきます。

夜になれば満天の星空に手を合わせて「明日もたくさん野菜がとれますように」と願いをかけて、いつもの寝つきの悪さが嘘のように3秒で寝落ち。

そしてまた朝が来て、待ってましたと言わんばかりに「さ、畑仕事に行かなくちゃ!」から1日が始まります。

紛れもなく、誰よりもバイロンヨガセンターでの生活を満喫していました。

弱冠4歳で天国を見つけた娘は羨ましいなと思いつつ、足裏に作った擦り傷が増えていく度に等身大に楽しんだ証拠、と関わってくれた人の顔が浮かび愛おしい気持ちに包まれるのでした。

ひとえに、娘が好き勝手一人で駆け回っていてもニコニコ見守ってくれ安全地帯を作り上げてくれたバイロンヨガセンタースタッフのおかげです。

あともう一つ娘が楽しめた大きな要因として、ヨガセンターでずっと一緒に過ごした同い年の男の子がいますが、この話は思い出しただけで泣けるのでまた改めて。(アラフォーの涙腺あってないようなもの)

何もしない贅沢

せっかくバイロンベイにいるから、あそこもここも行かなきゃというよりは何もせずただそこにある'日常'を過ごしました。

バイロンヨガセンターから一歩も出ず過ごした日も多く、外に出るときは朝のマーケットや隣町まで海を見に行ったり、お気に入りのカフェでコーヒーを楽しむ程度でした。

娘が「ヨガセンターの中で過ごしたい!」と飽きることなく楽しんでいたのも大きな要因ですが、ここで日常を過ごすことで心が満ちて自然と物欲も薄れていきました。

野菜や果物を収穫したり、センター内を散歩したり、絵を描いたり、お喋りを楽しんだりする過ごし方が、とても贅沢に感じられます。

バイロンベイの街が徐々に都会的になって寂しさや残念な気持ちは否めないものの美しいビーチがあるこの街が相変わらず好きです。でも、それ以上にバイロンヨガセンターにある日常が私は好きなんだなぁと改めて気付かされました。

ここで過ごすと心身の状態が整い、澱みなく澄んだ心で物事を思考できるのが自分にとってはとても心地よいです。

所変わらずどこにいてもこの状態をキープできるのが理想ですが、私にはまだまだ修行が必要なので、こうやっていつでも心身を整えてくれてまるで実家のようにただいまと帰る場所があるのはただただ有難いなぁと。

感謝の気持ちいっぱいでバイロンヨガセンターをあとにしました。

最後に

今回の滞在でしっかりとヨガクラスに参加したのは2回だけです。
自分の練習は空き時間を見つけてやっていましたが、身体的にどっぷりヨガはしていません。

バイロンベイに来たらたくさんのヨガクラスに参加してインプットして、がいつもの流れでしたが、それがなくともこんなにも心が満たされるとは大きな発見でした。

月日が経つにつれて、自分の価値観も優先順位も変わっていきます。

今までの価値観では思いもよらなかった「何もしない贅沢」を体験することで、心の豊かさを再定義するきっかけとなりました。

年を重ねたからといえばそれまでですが、日々の小さな積み重ねを大切に、自分の心に正直に選択を重ねていきたいと改めて感じます。

ついつい日常に追われがちですが、コンフォートゾーンを抜け出して立ち止まるのもいいですね。

今回の滞在は、まさに「今この瞬間に意識を向ける」というヨガの基本に立ち返る良い機会となりました。


最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆さんの何かのきっかけになれば嬉しいです。日常の中で小さな発見や心の豊かさを感じる瞬間がありますように。

Namaste!

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【昨年2023年バイロンベイ滞在記】







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