9月21日、十五夜
明日は満月と、昨日知った。
せっかく知ったなら、満月を拝みたいと思って外に出た。
せっかくならとびっきりのアイスを買おう、買ってそのまま外で食べながら眺めようと思い、セブイレへ。
そしたら、近所で1番大好きな和食屋さんのスタッフさんがコンビニの前でアイスを食べていた。
締め作業後のアイス、たまらんよなあ。
一息ついてるタイミングに遭遇してしまってすみませんという気持ちと、思いっきりダル着で恥ずかしい気持ちと、あちらの方が気まずいやろうなあという申し訳ない気持ちですごく複雑な気持ちで。それでも私は、一息ついている瞬間に遭遇できたのは実は少し嬉しいって思ってる。
セブイレ行ったのに買いたいお月見団子がなく、いつものライフに行くことにした。(セブイレに行った意味なし、本当に憩いの場を邪魔しただけになってしまってやっぱり申し訳ない。)ライフに行く途中、満月の写真が送られてきた。
送ってくれたのは、今年3月に福島のバーでとても親切にしてくださった方。月見酒にカンパイって、
たった1日、たった数時間しか共にしてないのに、こうやって連絡くれることが本当に不思議で、本当の意図なんて分からないけど、単純に嬉しく思う。
予定通りに知っている場所や教えてもらった場所だけ行く旅なんて面白くない、勿体ない。知らない場所で知らないお店を直感で選んでみることもしたい、運試しや、っていう気持ちで立ち寄ったバーは人生一のシックなバーで、引き返そうかと思った。けど、ここで引き返すなんてかっこわるい、結果的に失敗やとしてもそれすら面白いはず、人生経験や、と、シックな空間にシックなダンディーバーテンダーとお姉様方がいる空間に1人飛び込んだ。
その空間で声をかけてくれて、一緒にお酒を飲んでくれて、福島のことを教えてくれた親切な2人組のお姉さま。私の存在なんて後にも先にも特別重要ではない。のに、面白いな、こうやってふらっと遠い距離にいるお世話になった人と連絡を取り合えることが起きるなんて。こういうことがあるから、旅をすることや無計画に動くこと、流れに身を任せてみることを辞められないし、人生はふと面白いなあと思う。
同じ月を見上げていたわけやね、
なんてそんなロマンチックな言葉を私は言えない。けれど、でも不思議。違う場所にいる人たちが同じ月を見れる世界、なんて面白いんだろう。
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