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繭棚考察書簡:2023-10-6 ぼくはぼく

町田市木曽東にオープンした、みなさんの居場所「ぼくはぼく」に行ってきました。「ぼくはぼく」は元々、鶴川団地の商店街の中に平成初期からあった物が、自分達の好きにできるような場所を探して、町田の木曽東というメインストリートの一本裏手のアパートの1階をリノベしてオープンしたのでした。

地図、ドトール農園の逆裏手

コンセプトとしては、境界線を作らない、こども食堂、高齢者の居場所、障害者の居場所といったようなカテゴリーを作らず、みなさんの居場所であることを基本としてます。

玄関を入ってカフェを見る

建物のとなりにはデイケア、その隣にはおじいさんたちの工房があり、それぞれが連携して運営されています。クリームソーダーを食べてる間にも、岡山から見学に来た人達とかもいて、注目されているようでした。

隣のデイケア

手前にはカフェスペース、日替わりでご飯が食べられます。(650円ぐらいだった)奥にはフリースペースがあり、学校から帰ってきたこどもたちが集ってました。ちなみに火曜と日曜日が定休日です。入口には車椅子で入れるスロープがあり、トイレも車椅子対応の多目的トイレです。

多目的トイレ、トイレはもう1箇所ある
カウンターとキッチン
キッチンの中側

運営にかかわる松本さんいわく、お金持ちだけが食べていける時代は終わりつつある、普通のひとが普通に食べていける様にならなければならない。こども食堂が増えているのはそういう思いを持つ人が増えている証拠、ながれはこちらに来ていると、力強いお言葉を頂きました。

フリースペース
フリースペースからカフェ部分を見る

ただ、こども食堂を持続するのは難しい、居場所は持続しなければならない、すなわち自活できなければならない。そのためには時間をきめてアルコールも売る。アルコールはお金になるから。補助金は、しがらみが多く、報告書の作成とか本当に大変。だったら自由に自活できたほうがいい。
この意見には頷くしかなかったです。

繭棚の先輩達

松本さんたちは、鶴川団地で繭棚とおなじような、共暮らしをしようと試みたそうです。声をかけると10人ぐらいがあつまり、みんなでお金をだしあってコモンキッチンとなる部屋を1部屋借りようとしたらしい、しかしURが許可しませんでした。誰かの家にあつまってご飯を食べるのならいいけど、共同所有はダメだと。

いま、団地ではなく、南町田のすずかけ台ハイツという大規模マンションでも、繭棚と同じ実験が始まっているようです。オーナーは長谷川工務店で、キッチンのシェアーに続いて、洗濯機のシェアーが始まろうとしているようです。

繭棚のサイトにもリンクをしている、ノビシロハウス亀井野もこの世界では有名らしく、ぜひ見学に行くといいよと言ってくれました。

電動自転車を手にいれて、気楽に移動できるようになって、世界が広がりました。自転車なら近いので、ちょくちょく、夕ご飯を食べに(軽く一杯飲みに)行きたいと思います。

明日は小山田桜台のさくらさくらの見学、実現すると、スープ屋せかいを加えて、地元町田で、居場所作りを実践してるところを3件まわったことになる。暮らしたコレクティブハウス本町田も入れれば4件。着々と人の輪もつながりコミュニティの温かさを覚える。異端児のわたしもここにいて良いんだという安心感は何者にも代えがたい…


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