そんなことを考えながら今日もランニングシューズを履いて家を出る。
「フルマラソンを走りたい」
という目的でスタートしたランニングも11年目になる。
本格的に走り始めたのは2011年3月のことだ。
おかげさまで無事にその年の10月にフルマラソンし、そこから一気に火がついてランニングにのめり込み、さまざまな大会に出場した。
無事に当初の目的は達成したわけなので、また次の大会に出るためには別の目的が必要になってくる。
この目的とは「モチベーション」と言い換えてもいいかもしれない。
モチベーションってあればあるほど、あらゆる角度から背中を押してくれるので、たくさんあった方がいいと個人的には思っている。
例えば、マラソンの大会って全国各地で開催されているので、マラソンを言い訳に旅をすることをモチベーションにしてもいい。
また「マラソン仲間を見つける」とか「マラソン仲間に会いに行く」というのも立派なモチベーションになる。
なかでも私が密かにモチベーションとしているのが「大規模災害が発生して交通インフラが麻痺したときにランナーは常人より遠くへ移動できる」というモチベーションがある。笑
奇しくもランニングを始めたのは2011年の3月。
東日本大地震があったタイミングだ。
都内の新幹線や電車などの交通インフラは麻痺し「あるサラリーマンが普段電車で2時間かけて出勤する道のりを歩いて帰宅した」なんてことがニュースで取り上げられていた。
それがランニングを始めた直接の引き金になっているかどうかは自分自身のことだけど、よくわからない。
ただ、いつも頭の片隅に……
東京から我が家まで約200km
歩いたり走ったりしながら
3日あれば帰って来れる
という確固たる自信がある。
東京に行くことなんて年に数回しかないのだが、行きと帰りの新幹線でそんな空想をいつもしてしまう。
いつ地震があってもいいように、枕元に外履きを置いておく
という災害対処法があると聞いたことがある。
大規模地震が起こると窓ガラスが割れたりして、家のなかでも裸足で移動すると危険だからだ。
それに似ている感覚……なのかなぁ笑
私はスーツを着るとき以外はいつもランニングシューズを履くようにしている。
どこで災害に遭遇しても、走って家に帰ってこれるように。笑
こんなこと誰にもいったことがないので、気恥ずかしい気もするけど告白してみる。
モチベーションって何でもいいと思う。
清純でもいいし、不純でもいい。
やらない理由を見つけるよりは、やる理由(モチベーション)を無理矢理にでも引っ張り出してやるべきだ。
そんなことを考えながら今日もランニングシューズを履いて家を出る。
新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。