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ちゅうぶらりん

 自分だけは、自分の気持ちを否定しなくて良い。

 無意識に積み上げていっただけの気持ちに、価値なんてないと思うから。

 自分の気持ちを否定せず、ちゃんと向き合って積み上がっていた心の方が、ずっと強いものになるはずだから。

 だから、例え、世界を滅ぼしたいとかいう悪い気持ちだって否定しちゃいけないと思うんだ。

 ずっとそんな気持ちでいてもいいんだ。

 何も思えない心の方がよっぽど寂しいんだよ。

 愛されたかった、普通に生きたかったとか言って、僕らは結局自分が欲しいと思っているものばかりに目を向けて、汚い所は見て見ぬ振りして、ただ目を塞いでいるだけ。

でも、本当はずっと気付いてた、全部自分のせいなんだって。

「誰かのせいにしても良い。」
「嫌なら、逃げたって良い。」
「奪われたなら、奪っても良い。」
「生きてさえいれば良い。」 

 君は、ずっとこのままで良いんだよ。

 〜皆無〜

  他人への優しさなんてとっくに品切れだ。無邪気な子供のように貴方が私から奪い取った愛は、今何処に置いてあるのですか。

 生きていく気力なんてなくても、勝手に足は過去の自分を追いかけて、坂道を下っていく。

それならばいっそとは思うが、逆さまになった頭で私だけは大丈夫だと私に言い聞かせ、気が付いたらまた一番下からのやり直し。

「いつまで経っても、這い上がれないのは逃げることしか、考えていないから。」
「そうやって生きていくことに、満足してしまったから。」
「嫌な事と、向き合うのが怖いから。」
「それでも、愛されてるって思いたかったから。」

普通じゃない奴らの方が明らかに多いのに、みんなで普通になれるようにかけっこで、普通を追い掛けて、一番最後まで長く走れた奴が普通になっていく。

でも、私は転んでしまった。
みんなが、どんどん私を追い越していく。 
私が、普通じゃなくなる。
みんなが、前から、走れ、走れと  に言っているのが聞こえる。

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こあめ そら
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