人生の節目をお祝いする市役所が祝い金支給と応援ポスターをつくる話
福島県南相馬市では、「巣立ち応援18歳祝い金支給事業」として、18歳の成人を迎える市民のみなさんに門出のお祝いと応援の気持ちを伝える事業をスタートしました。
具体的には、「祝い金(5万円)を支給する」、「まちの人からの応援メッセージポスターを市内中に掲示する」の2つのことをしています。
出産でも、入学でもなく、「巣立ち」に祝い金を支給する理由
実はこの事業、東北初の事業なんです。
でも、なぜ18歳の「巣立ち」のタイミングで祝い金を支給することにしたのかをお話します。
1. この時期は新しいことに挑戦できるタイミング
成人になる、進学・就職する、引っ越すなど、いままでの環境から大きく変わるこの時期は、今まで体験したことがない新しいこと、やってみたかったけどできなかったことに挑戦できるタイミングでもある。
祝い金をその原資にして、自分の世界を広げてほしかった。
2. 門出の時期はお金がかかる
卒業、進学、就職、引っ越し、免許取得などいろんなことにお金がかかるタイミング。実際にお金を支払うのは保護者の方かもしれないけど、お金を出してもらう18歳にとっても少し引け目を感じる時期かもしれない。
そんな思いを少しでも軽くしたかった。
ただ祝い金をわたすだけじゃない。「想い」を届けるために。
この事業の想いをより届けるために、私たちは、気合を入れてポスターをつくりました。
まちの人からの応援メッセージポスター
18歳のみなさんが普段話すのは、家族、友達、先生くらいかもしれません。
でも、いつもは話したことのないまちの人も18歳のみんなの成長を見守っている、未来を応援している。
そんな「がんばってね」「応援してるよ」という気持ちを伝えたくて、まちのみなさんに協力いただき応援メッセージポスター作成しました。
見慣れた風景と生の声から作ったポスター
ポスターの作成にあたっては、被写体になっていただいた方らしい見慣れた風景で撮影しました。
例えば、JR原ノ町駅の駅員さんは、電車通学する高校生が毎日使う駅のホームをバックに撮影。高校生がよく通う街のラーメン屋さんは、下校時間に近い夕方にお店の前で撮影しました。
また、それぞれのポスターに添えたメッセージも、被写体にインタビューを行って、本人の言葉からその応援の想いを、コピーとして紡ぎだしました。
2月20日から市内中に応援ポスターが掲示されます
その応援ポスターを、2月20日(月)から公共施設以外にも市内のたくさんの場所に貼り出します。
通学路となっている場所以外にも街なかのいろいろな場所に貼り出し、たくさんの方の目に触れることで、地域全体が18歳の門出を応援する、あたたかな「行っといで」ムードになって欲しいと思っています。
noteでわたしたちが伝えたいこと
おそらく南相馬市役所初となるnoteを開設した理由は、直接的に事業のことや、ポスター制作の想いを伝えることで、まちの人や南相馬市の応援の気持ちをより身近に伝えたかったからです。
祝い金を送って「はい、終わり。」にしたくない。
ポスターもずっとは貼っておけないし、市外に出てしまえば普段目にすることはなくなってしまうけど、みなさんを応援する気持ちはずっと変わらない。
そんな想いからこのnoteを作りました。
このnoteをたまに見てもらうことで、南相馬市を思い出して懐かしがったり、気にかけたり、何かの時に励まされたりするような、一つのきっかけになれば嬉しいと思っています。
今後の記事では
・それぞれのポスターのメッセージに込めた想い
・祝い金の使い道のアイデアについて提案
・3月1日開催予定の記念写真の撮影会
などについて書いていきますので、ぜひ読んでもらえたら!
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