それぞれの応援ポスターのこと④「思いがけない未来との出会いを楽しむこと。」
今回は南相馬市小高区で震災後に(株)小高ワーカーズベースを立ち上げ、この地域で様々なチャレンジをしている和田智行さんの応援メッセージポスターをご紹介します。
どんな状況からでも可能性を導き出し、チャレンジし続ける
和田 智行さん / 南相馬市出身/ (株)小高ワーカーズベース代表取締役
和田さんは大学進学により上京し、その後東京のITベンチャーに就職しましたが、2005年、ITベンチャーの役員就任と同時に地元である南相馬市小高区にUターンしました。
その後、原発事故により家族とともに約6年間の避難生活を送りましたが、2014年、小高区において(株)小高ワーカーズベースを創業しました。
そこから食堂や仮設スーパー、ガラスアクセサリー工房、コワーキングスペースの運営など、様々な取組を行っています。
未来のために突き進む人生の先輩として
南相馬市小高区は原発事故により一度無人となってしまった町です。
バラバラになった地域コミュニティを再生するのは簡単ではありませんが、それでも、「自分のふるさとのためにこの地域を」という思いだった和田さん。
ただ、それ以上に小高区の住民として、5年4か月もの間居住が許されなかった町の暮らしを再構築するという機会に可能性を感じ、チャレンジし続けてます。
どんな状況でも可能性を見出し、チャレンジし続ける人生の先輩として和田さんに撮影の協力をお願いしました。
人生想像しないことが起きるからこそ
「高校生とは、あすびと福島と取り組んでいる原町高校の探求学習で関わることがあり、地域のために何かしたいと思っている子も多いと感じた。でも、新たなことにチャレンジして失敗したらどうしようと思ってしまう子もいる。
けど、興味がわいたことに対しては失敗を恐れず、ちっちゃいことでもいいからアクションしてほしい。」と話す和田さん。
「自分が大学生の時は知り合いのいない環境でとにかく自分をアピールするため、いろいろな人に話しかけて頑張った。時にはなまっていていじられたりしたけど(笑)」と自分が上京した時の話も。
元々地元にいつかは帰るという思いはあった和田さんですが、今の仕事をすることは想像していなかったし、家業を継ぐと思っていたとのこと。
「人生は想像していないことが起こる。でも、想像の外の世界の方が広いし、可能性に溢れている。だからこそ自分の世界を広げて、想像していない未来との出会いを楽しんでほしい。」
そんな想像を超える出会いを楽しみ、それを可能性として見出し、チャレンジしているからこそ、『思いがけない未来との出会いを楽しむこと。』ですね。
【撮影の裏がわ】
和田さんの撮影はなんと11月下旬の寒い早朝の小高区にある村上海岸。
朝日がちょうど昇る時間のタイミングで、寒さに耐えながら撮影をしました。
けど、その景色は最高で撮影スタッフみんな大喜びでした(笑)
株式会社小高ワーカーズベース
「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」をミッションに掲げ、地域の課題を見出し、生活環境基盤、魅力的な生業づくり、創業支援・コミュニティ創出など様々な事業に取り組んでいます。
今回撮影にご協力いただいた和田さん、ありがとうございました!
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