結果発表:ウィークリーぱか詠み第7回『宝塚記念』
逃げ先行差し追い込み(全部イクイノックス)
はじめに
更新が滞りまくっています、大変申し訳ございません!!!!!
なんか。6月末あたりからめちゃくちゃ調子悪い……というか、何にもできないんですよね。
感覚としては、クリア済みゲームのやりこみ要素で遊んでいた後に、シリーズの別ゲームを新規プレイしてる感じ。さっきまでハイドロポンプ撃ってたのに、今はたいあたりしかできない、みたいな感じがある。
どうすれば治るのかね、これ。夜寝て朝起きるみたいな、ちゃんとした規則正しい生活を送るしかないのかな。そんなの難しいんですけど!まあでもがんばります。
ぱか詠みも、最低でも一週間に1本は更新できるようにします。というかそうすれば間に合うんだし、夏の間は手伝っていただけることになった(後述します)ので余裕も生まれるし。
というわけで結果発表に移らせていただきます。今回は1首のみの投稿でしたので、このままゴーです。
結果発表
モチーフ:ゴールドシップ
コメント:「響源」は造語で、音だけでなく感動であったり、中七にあるように揺れたりするのを音源という言葉以上に強調する意味を持たせました。
史上初の連覇を達成したゴールドシップ、それだけではなく15年の事件にも合うようにしました。
下の句の「ハレの日」はもちろん勝利の喜びと当日の天気というのもありますが、15年の宝塚記念の覇者であるラブリーデイの馬名の由来が「素晴らしいお天気の一日」であることも由来しています。
コメントより、2015年の宝塚記念を最大のモチーフにしつつ、ゴールドシップとそれまでの宝塚記念を詠んだ一首とうかがえますが、そのレースにおいて1番人気にも関わらずゴールドシップは15着でした。さらに言えば、そのレースに勝てば史上初のJRA同一平地G1競走3連覇というところでしたので、その敗戦は衝撃的だったでしょう。
ここまで説明しなくとも皆様にはおわかりですかね。2015年はいわゆる「120億円事件」が起こったレースです(それについての説明は省きます。詳しくはお調べください)。この辺が上の句『芦毛が揺らすグランプリ』に込められているのでしょう。
さて、では短歌の方を見ていこうと思いますが、初句からいきなり造語という斬新な始まり。『音だけでなく感動であったり、中七にあるように揺れたりするのを音源という言葉以上に強調する意味を持たせました』とのことですが、シンプルにすごいですよね。
何がって、一目で大体の意味がわかり、かつ音としても心地よさがあります。同音異義語は存在しますが、独立した造語を初句に持ってくるという自由さもゴールドシップとマッチしているような感じがある。
『芦毛が揺らすグランプリ』については先述の通りですね。前人未到の偉業達成に、スタートの大事件に、それでも始まったグランプリに、人々の心は良くも悪くも揺れて踊ったことでしょう。
また、史実の120億円事件ではギャンブルということもあって色々と荒れたみたいですが、ウマ娘世界におけるレースとは、一大スポーツ・エンターテインメント。その中で破天荒な人柄とレースで人気を博すゴールドシップが大一番でそんなことをしでかしたなら、そのレースはさぞかし盛り上がったことと思います。
さて、下の句についてですが、基本的にはコメントで書いていただいた通りだと思います。その年の勝ち馬ラブリーデイ号の名前から『ハレの日』を込めるの、めちゃくちゃ巧い。すごすぎる。『けふ』表記にしたのは『ハレの日』への接続ですかね。
『君は笑って』については、色々な解釈ができると思います。トレーナーからレースを楽しむゴールドシップへの視線かもしれませんし、やっちまったけどトレーナーが笑ってるし、まあ良いか!となっているゴールドシップの視点かもしれません。あるいは、単純にグランプリを楽しむ誰かと、その人へ優しい視線を送る誰かなのかも。
おそらく、それに明確な正解はない、もしくは蒼豆氏が明確なイメージを持って作歌していたとしてそれと必ずしも合致していなくても良いんだと思います。なぜなら、その場にいる誰もが笑顔だから。
とにかく、そういった『ハレの日』のお祭りみたいな大騒ぎの中で、誰かから笑っている誰かへの、優しい視線なんだと思います。そして、その中心にいながら、一番お祭りを楽しんでいるのがゴールドシップなのでしょう。
全体として、たいへんこちらの想像力が搔き立てられる一首だったと思います。宝塚記念というグランプリの場、史上初の偉業がかかった中、どういった気持ちで観客たちはそのレースを見つめるのか。ゴールドシップというどこまでも破天荒なウマ娘に誰もが期待する中、そこにあったのは最高の裏切りで、それでも「アイツならもしかして」と期待してしまう。
トゥインクルシリーズが、レースがエンターテインメントである世界において、「120億円事件」はおそらく(というか確実に)別の名前で呼ばれていて、しかし同様に語り草になっていることでしょう。それはゴールドシップがゴールドシップであるゆえであり、多くの人が彼女を愛したがゆえ。想像は尽きないところですが、いずれにせよ言えるのは誰もが楽しんでいるということです。
というわけで、蒼豆氏による愛にあふれた一首でした。
総評
お寄せいただいた短歌が一首だった場合、結果発表で全部言ってしまうのでここで言うことがないというのはいつだかに言ったんですけども……今回は個人的なアレコレや、『ぱかたんか』に関する連絡事項を以て総評と代えさせていただきます。
……Twitterがぶっ壊れましたね!アポカリプス・デイがついに来た。皆さん別のSNSにアカウント作ったりしてお忙しいでしょうが、私は特に何にもしてません。以前Twitterが凍結された際にいくつかのSNSアカウントは用意しておきましたし、「Twitter、だめでした!なくなります!」となってから用意するので間に合うかな、と思ってます。
ただ、『ぱかたんか』運営としては少し面倒な現状となってしまいました。基本的にDiscordサーバーへの参加を以てコミュニティへの参加と見なしているのですが、そこへのアクセスは簡単でなければならない=偶然出会った人がすぐに参加できるような状況でなければならない、と思っていますので。現状だとTwitterが見られない状況も多いですし、みんながバラバラのSNSに行ってしまっても困る。断絶してしまったら偶然で出会えないので……
ただまぁ、現状としては完全に移住している人は少数っぽいし、Twitterメインで変わりないかな……結局は「Twitter早く直って」ってことです。
で、ここから重要なお知らせなんですけど、『ウィークリーぱか詠み』が夏の間少し変わります。
今までは評を南の柳が執筆していましたが、第8回(もう募集終わってしまいました、すいません)以降から、とに一さんにも参加していただけることになりました。
(やっぱりなんかTwitter変だね、リンクには飛べました)
隔週でとに一さんと南の柳が交代で執筆します。それ以外に変化はありませんので、参加される際には今まで通り、私に短歌を送ってください。
というわけで、お知らせでした。というか色々と遅れたり、運営が雑になったりしていて申し訳ないです。がんばりますのでご容赦ください。
次回のお題
次回のお題は『ヤエノムテキorサクラチヨノオーorメジロアルダン』です。
短歌の締め切りは 7/7(金) 23:59、
投票の締め切りは 7/9(日) 12:00です。ぜひご参加ください!
『ウィークリーぱか詠み』についてはこちらから。
『ぱかたんか』について、詳しくはこちらをご確認ください。
それでは第9回でお会いしましょう。
南の柳