星に願いを
・3月20日に開催されたプリステ(ウマ娘だけコミケみたいなもの)23Rにて発売されたやわらか湯煎先生の作品『DREAM JACK』の感想とかです。やわらか湯煎先生のPixiv
(フジキセキのキャラソン”DREAM JACK”を聴いたり、キャラストーリー1~4話を読んでから見るとわかりやすいと思います)(できれば、フジキセキ持ってて育成まだの人は、1度育成してきてほしい...!)
・本の内容としては、フジキセキのキャラソン”DREAM JACK”を先生が独自に解釈して漫画に仕上げた…って感じの作品になります。
・なんといってもめッちゃくちゃ良かった。『良』『素敵』が極まってた。先生本人が言う通り、重め暗め後味すっきりな作品だったから、「面白い」ではなかった。しかし、圧倒的な『良ッ!』。理事長もそうおっしゃっている。
・読んでいく中で出てくる「これってどういうコト?」「この解釈でおk?」みたいなところも、あとがきで説明してくださっていたので先生が伝えたかったことは大体受け取れると思います。 そのうえで言わせていただくと、”DREAM JACK”をあんな風に解釈できるのは、すごい。やばい。すごいやばい。(どんな感じかは本買って読んで確かめてね)
・競走馬としてのフジキセキ号は簡単に言うと「ハチャメチャに強かったけどメチャクチャ早く引退してしまった馬」でした。多くの人がフジキセキ号に3冠制覇を期待しており、皐月賞すら走れず引退したのに「幻の3冠馬」と言われるほどでした(調べた) そのエピソードはウマ娘のフジキセキにも引き継がれており、(ネタバレなので深くは言いませんが)彼女も3冠ウマ娘を目指すようになります。
・ただウマ娘の運命が、別の世界から自分に名を託した競走馬と同じ運命ならば。自分(=プレイヤー)たちが(偶然にも)見ていないだけで、運命という障壁を超えられず、道半ばでターフを去るウマ娘とそのトレーナー(≠プレイヤー)もいるのかもしれない。
・ただそれでも。
ウマ娘のトレーナーが起こした行動でその運命がかわったなら。 2人が辿る、2人だけの運命になったなら。
ミホノブルボンにとっての3冠達成に次ぐ目標。サイレンススズカにとってのゴールで待ってくれている存在。そしてフジキセキにとってのエトワールのブローチ。
・それがあれば、いつかウマ娘は笑ってくれるかもしれない。だからフジキセキのトレーナーは祈りを捧げたんじゃないかと思います。
・何に? なんだろうね。本買って読んで、キャラソン聴いて考えたらわかるんじゃないかな。 ちなみにエトワールはフランス語で星って意味らしいよ。
・ウマ娘は、モチーフとなる競走馬がいて成り立つコンテンツである。競走馬の走りから生まれたウマ娘はどこまで行っても創作だ。今、私たちが夢中になっているアプリのウマ娘も、言ってしまえばゲームだし、シナリオも書いた人がどっかにいる。スマホの中で動いているのは数字の羅列に過ぎなくて、そこに意志を持ったウマ娘がいるわけではない。
・ただ、そんな創作から夢を見て、夢中になって、心の中で躍動する存在が現れることもある。そうなっちゃったら、私たちはもうトレーナーなんだと思う。少なくとも自分はそうだし、やわらか湯煎先生にも当てはまるんじゃないかと思います。そうじゃないとこんな素敵な本作れないよ。
・最後になりましたが、こんな素敵な本はもちろん、ウマ娘の素敵な二次創作をたくさん生み出してくださったやわらか湯煎先生に最大限の感謝を。先生の作品がなかったらここまでウマ娘にはまってなかったかも。
(勢いのまま書いちゃったので後から修正するかもしれません。というか絶対します。マズい所あったら教えてくださると幸いです。)