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【覚書】私の見えないものとの付き合い方

定期的におうちにピンポーンとやってくる、
勧誘の方。
どこの信仰の方は存じ上げないが、
「聖書、いかがですか?」とか
「悩み事はないですか?」というやつ。

本日も朝、ピンポーンと来て夫がインターホンに出て、
「今、忙しいので…」とお断りしていた。
私も「大丈夫でーす」といつもお断りする。

その後、買い物に出かけるときに、坂の途中でバイクに乗ろうとしている
女性二人組がいて、あ、多分さっきの勧誘の人たちだな、と直感。
なんとなく「勧誘」の方は特徴がある。

街中で、個人で歩いていたら、何にも思わないであろう二人。
でも、この辺を歩いていると、なんか「あ」と思う。
不思議だなあと思いながら横目で通り過ぎる。

私は無宗教だ。
実家は、祖母からのつながりで、父の葬儀も仏教で行なったものの、
父なんぞはなんら信仰していなかった。
母も宗教や占いと言った類は全般的に信じていない。
でも、お墓参りは行くし、法事はなんとなくしておいておかないと
据わりが悪いようだ。
夫も無宗教なんだが、法事はやたらとしたがる。
普段、お仏壇には都合のいい時だけ(最近、調子悪いなーみたいなとき)
手を合わせるくせに、
法事はお盆、命日、お彼岸、欠かさずやりたがる。
が、自分は平気で忘れて仕事をいれ私に任せがち。
申し訳ないが、夫が亡くなったら私は法事はそんなに熱心にしないだろうと思う。

そんな私だけれど、
「見えないもの」を信じていないわけではない。
子どもに「幽霊っていると思う?」と聞かれたら、
「いると思う。いたらいいと思う」と答えるし、
宇宙人もいたらいいなと思っている。

幽霊と宇宙人を同列に扱っている時点で無宗教で無知なのが
バレバレな気もするが…。

幽霊がいて、死んだ人の魂もどこかにあって、
父がどこかで見守ってくれていたらいいと思うし、
見えない力で守られていると思うと心強い。

トトロみたいなのがいて、子どもを守ってくれたらいいと思うし、
宇宙人がいて、いつか友好的に出会える時が来ればいいなと思う。

でも、恐怖には結びつけたくない。
怖い幽霊は存在しないし、侵略してくる宇宙人もいない。
悪いことをしたらバチが当たるとは考えても、
不意に襲ってきた不運は絶対に自分のせいだとは思いたくない。
全ては自分の気持ちが軽くなるように。
そして、他の人にとってもそうだといいなと考える。

自分が信じるものを誰かに押し付けないように。

世の中に一体どれぐらいの人が「信仰」を持っているのか知らないけれど、
あんまり、出会ったことはない。
一般的に「宗教」と「スポーツ」「政治」の話は、
話題のネタに向かない、と言うから、
たまたま居合わせた人間と「宗教」の話をすることは、
滅多にあるもんじゃない。
だから、隣にいる人が何かを信じているのかいないのか、
知る機会はなかなかない。
友人ぐらいにしょっちゅう会っていたらわかるかもしれないけれど、
類は友を呼ぶのか、今までそういう友人はいない。

だから、一見、何の違和感もない人たちが
ピンポーンと尋ねてくることに、
不思議だなあと思ってしまう。

私と彼女たちの違いってあるんだろうか?と思う。
話したことがないから、どんな感じなのか分からない。
見た感じは何にも違いなんてない。
全身真っ白な衣装に身を包んでいるわけでもないし、
袈裟を着ているわけでもないし、
いや、たとえ見た目に違いがあっても
信じているものがあってもなくても、
話したら意気投合する可能性があるのだ。

私に信じるものがあるのと、ないこととの違いは
何なんだろうか。
何かのきっかけで信じるものができたりするんだろうか。

まだ出会ってないだけで、出会ったりすることもあるんだろうか。

でも、規律とかお布施とか苦手だから、そこが重荷になることは
遠ざける気がするなあ〜

宗教法人のような団体だけではなく、たとえば誰か一人の言葉に
依存したり、影響されたりするのも、
よく「洗脳」とか言われたりする。

夫は割と強いセンテンスを使う人なので、夫の元で働いていた頃、
外部の人に
「(夫)さんの会社はほとんど宗教やん」と言われたことがある。
その頃、「へ〜」と思いながら聞いていたが、
じゃあ、その夫と結婚した私は、夫の信者なのだろうか。
夫に「洗脳」されているのかしら。
そんな夫が、他の強いセンテンスを使う人と私が親しくしていると、
私がその人から影響を受けるのではないか、と何度か心配しているのを
見ると、なんだか不思議な気持ちになる。
強いセンテンスを使う人同士は、何度かぶつかり合っていたりする。
申し訳ないが、私はどっちも好きなので、
どっちにも肩入れしたくないな〜と見てたりする。
でも、夫からは、私が影響を受けるように見えているんだなあと
思ったりする。
お前が言うな、と私は思っているのだが。

まあ、確かにお守りとかパワースポットとか占いとかは好きである。

私としては、信じたいものを信じて、見たいものを見て、
周りに迷惑をかけることなく、
健康に、
このままのらりくらりと生きていけたら、
と思っている。

そうできている今が、
私にとっては、恵まれているのだろうと
考えつつ、神様に感謝してこれからも生きていこうと思う。

なーむー。






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