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【覚書】自分と違う種類の女性がいるのか考える

先日、娘がプールへ行きたいと言うので、
自宅から車で20分ほどのホテルのプールへ行った。
娘は、近所の市民プールを想定していたようだが、夫が逃げるところ(日陰やデッキチェア)のないプールはしんどいと言うので、ホテルプールのビジター利用をしようということになった。
そこは、数年前に宿泊でも利用したことがあるのだが、二度目にして同じ現象が起きたので、個人的にすごく気になってあれこれ悶々と考えている。

それは、あるカップルに目が釘付けになってしまったということである。
比較的ファミリー利用が多いのだが、その中に1組のご夫婦(多分)がいた。
10歳ぐらいの娘さんが一人いる。
そのカップルの何に目が釘付けになったかというと…
女性と男性の距離感が非常に近い。
いや、別にいいんだ。
多分ご夫婦だし、なんら問題はない。
娘さんも一緒に非常に楽しそうである。
けれど、なんか、私的には妙に違和感がある。
いや、悪いことではない。
違和感ってだけで。
おそらく多くのご夫婦は結婚し、子供が生まれると、
「パパ」と「ママ」になる人がおおい。
私もそうだ。
交代で子どもの面倒を見るか、一緒に楽しむにしても子どもを間に
ビーチバレーや鬼ごっこに興じることが多い。
なんというか…その二人は…
まず、男性が女性の腰もしくは肩に常に手を回していて、
常に女性に「ちょっかい」を出し、それに対して女性が笑顔で
「もう!やめてよ〜」的な対応をしている。
水をかけたり、プールに沈めようとしたり…
付き合い始めのカップルがするようなそれである。
私なら夫が私にそんなことをしてこようものなら、真顔で
「まじ、やめて。化粧崩れるから。無理」
と返してしまうだろう。
その3人は非常に楽しそうである。
常にキャッキャとしている。
そして、女性はよくよく観察すると、プールで長い髪を垂らしている。
私なら、プールに入る時、肩につく髪は纏めるという選択肢しか自分に残されていない。
そして、その女性は、白いビキニである。
いや、ビキニはいいんです。
子どもを産んで尚体型維持をしてらっしゃるその方が大変素晴らしいのです。
いや、想像の翼を広げるならばもしかしたら、その10歳ぐらいに子どもは姪っ子さんとかで、付き合いたてのカップルが姪っ子を連れてプールに来ていたという可能性も残されている。
が、ひとまず頭の中でファミリーと変換されてしまっている私の目は彼らの様子に釘付けになってしまい、プールにいる間ずっと彼らを観察することになってしまった。
帰ってからその話をすると、娘からは「え?ずっと見てたん?きもーい」と言われ、夫からは「え?髪を垂らしてるのの何が悪いの?衛生的にってこと?」と聞かれた。
いや、衛生的なこともあるかもしれないが、なんというか…ファッショナブルなその感じ?
私とは違う人種だと思うんですよね?
すると、息子が
「え?それってオタクかパリピかってこと?」とすかさず突っ込んでくる。
おい待て誰がオタクやねん。
でも、確かに「パパ」の方を観察すると、エグザイルなのだ。
エグザイルってあの、EXILEです。チューチュートレインの。
日に焼けた、サングラスをした、週に一度は必ずジムに行ってます的な空気感の。

そう、数年前のこのホテルでもエグザイルなパパと白ビキニのママを見かけて、
白ビキニのママにも目が釘付けになったが、EXILEなパパも私の人生で出会ったことないな…と思ったことも事実である。
そうか、EXILEは私みたいな女を選ばないのか。

息子が「EXILEってどういうこと?差別用語?」と言うが、決して差別用語ではありません。

不思議なことに、この組み合わせは、このホテル以外のプールではお見かけしたことがない、という考えに今の所私の中で至っている。
海外や沖縄などのリゾートホテルでも、そのほかファミリープールでもお見かけしたことはない。
(気になったことがない)
全世界全プールを網羅したわけではないので、まだ私の研究は続くが、子どもが生まれてから毎年どこかしらのプールには行ったものの、このホテルのプールで年数を挟んでとはいえ、続けてEXILE and白ビキニ夫婦を発見したと言う事実。
EXILEなパパはいらっしゃる。
最近は鍛えてらっしゃるパパもたくさんいるし、マッチョな方もサングラスな方も身だしなみに気をつけてらっしゃる方もたくさん見る。
ビキニなお母さんもいらっしゃる。
それぞれ単体だと特に気にならない。
おしゃれな水着を着てらっしゃる方もそれぞれに「素敵だな」とチラッと見たりすることはあるが、動向が気になって仕方ないのはつまるところ、やはりカップルの行動なのかな、という結論に達した。

距離感が近い。
数年前に同じホテルで見かけた、カップルは確か1歳ぐらいのお子さんを連れていて、ママは白ビキニ、パパはマッチョなEXILEだった。
が、同じようにパパが常にママの腰もしくは体に手を触れているのだ。

そして、女性はすごーくファッショナブルな感じ。
私なんぞは日焼けを気にして、水着の下にレギンス?を履いているが、その女性はそんなもの履かない。綺麗な生足である。
パーカーなんて着ない。
陸に上がれば、「それは彼のシャツ?」というようなオーバーシャツをサラッと着ている。

長い髪は一度も纏められることなく、それでも涼やかに家族時間を彩っている。

種類なんて言葉を使ったら語弊があるとは思う。
価値観が違う人も考え方が違う人も趣味が違う人もたくさんいる。
けれど、それ以上の違いを感じている。

ここで私はEXILEな男性が周りにいなかったか考えてみたが、思い浮かぶ限りではいないように思う。
次にEXILEな男性と付き合っていた友人がいたか考えてみる。
多分、それはいたようにも思うが、
結婚相手を思い浮かべるとEXILEな男性ではないように思う。

EXILEな男性って何だよ、と思うだろうが、夫に「EXILEみたいな男の人」というと、あーあの人か、と瞬時にわかってくれた。
喫煙スペースで、そのカップルと一緒になっていたらしい。
そう!その人!と答える私は喫煙スペースにいる彼らも横目で追っていた模様。

周りやこれまでの出会った人の中にEXILEアンド白ビキニなカップルは
思い浮かばないが、友人たちみんなと家族ぐるみでプールで行ったわけではないので、もしかしたら知らないだけなのかもしれない。
「種類」が違う、とも思ったが、
もしかしたらこの「水着」でいる空間で自分との違いを感じただけで、
もしかしたら、現実は違わないのかもしれない。

真相は謎のままであるし、
多分これからも解明されることはないようにも思う。

でも、多分私はまたこのようなカップルを見かけたら、
また目で追ってしまい、「きもーい」と子どもたちに思われるんだろうな。

ちなみに、息子に、
「よそのご夫婦を見ながらつい、彼らの馴れ初めとか妄想しちゃうんだよね、勝手に」と話したら、
息子は、友人に
「うちのお母さんの趣味は、人間観察なんだって」と、
良いように変換して話してくれたらしい。
そして、それに対してその友人は
「シャーロックホームズと一緒やん」とこれまた良いように変換してくれた。
そうか、オタクとパリピの違いか…。そうかもな。


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朝月広海
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