もしもに備える!親子で楽しく防災
こんにちは、区民レポーターのあやです。
この度の能登半島での震災に際しお見舞い申し上げます。
今回、祥豊児童館で行われた「親子で楽しく防災」に参加してきました。
2024年の2月17日、京都南部が震源地の地震が発生しましたよね。地震に遭う度に備えておかないと!と何度も思ったことはあるけど1歳の子どもと一緒にどう避難すればいいのかわからないのが本音。備蓄はあるけどそれだけでいいのかな?と思っている方も多いのではないでしょうか?参加されたママさんパパさん達も、みな同じような疑問を抱えて参加されていました。このイベントでは防災士の太田さんから南区で起こる災害リスクについて聞くことができました。これから親子で防災対策考えている方は、必見の内容です!
水害にも目を向けて!
災害というと「地震」を想像しますよね。
でも南区は、水害にも気を付けなければならないエリアです。
今回会場となった祥豊児童館の近くでは、西大路駅付近も昔水害が発生したことがあったそうです。
河川の改修で以前のような被害は起きていませんが、
ゲリラ豪雨の発生が急増して水没のリスクは高まっているそうです。
水害の対策で大事なのは、家のそばにある排水溝の確認。
枯葉で詰まってないか確認してみましょう。
そして水害に遭った場合は、水深が深くなる前に避難しましょう!
京都で大地震は起きない?!?!
京都は災害が起きにくい都市なのかも?と思ったりしますが
それは大間違い。
下の画像は、江戸時代に発生した地震で八坂神社の鳥居が倒壊した際の絵です。
京都も地震で大惨事になったことがあったようです。
さらに、「地震10秒診断」というサイトで災害シュミレーションができるとのことで南区の災害予測を確認してみると・・・
停電は1週間、ガス停止・断水は1か月以上!
想像できますか?その間トイレも料理もできないんですよ!!
災害対策のファーストステップ
どんな災害が起こるか分かったところで、対策をはじめていきましょう。
真っ先に「備蓄」を想像するかと思いますが
それらは命が助かってからのセカンドステップ。
まずは助かる事が最優先事項です!
そのためにどう逃げるのか。どこに避難するのか。
太田さんは
「対策のファーストステップは自分の住まいの集合場所を確認することだ」
と教えてくれました。
「集合場所はただ集まるだけではありません。町内で安否確認を行うこともあれば
家に子供が閉じ込められて家族だけではどうしようもない場合でも
助けてもらえる可能性は高くなります。」
京都市では、避難所に行く前に、まずは地域の集合場所に集まり、
安否確認、救出活動などを町内単位で行うこととしているようです。
地域の集合場所は各町内ごとに決まっていますが、
皆さんは知っていますか?
イベント内では、私を含めほとんどの方がわからないと答えていました。
地域の集合場所は、自主防災会や消防団が把握しているので、
知らない方は身近な自主防災会・消防団員に聞いてみてください、とのことでした。
自分の学区の避難所が知りたいときは、下記から確認することができます。
住まいの対策を
家の中、家具の固定はしていますか?扉は開けられる環境になっていますか?
固定していなければ、食器が倒れて床がガラス片だらけになり危険です。
また家具の転倒で、子どもが部屋に閉じ込められたケースも発生しています。
逃げ場を確保するためにも、必ず家具は固定しましょう。
地震が発生したら、机の下に赤ちゃんを包むようにして避難すること。
遠くにいる場合は、子どもの名前を呼ばないようにすることも大事です。
子どもと避難所へ向かうことができても、
夜泣きぐずりの幼い子を連れて避難所生活は厳しそうな時、
自宅が安全に過ごせる環境なら必ずしも避難所に行かなくてもいいそうです。
安心に過ごせる在宅避難という考え方を皆さんにもしっていただき、
在宅避難のためにも、家具の固定や出口の確保の環境は整えておきたいですね。
こんな時どうしよう?
‐子どもと外出していたなら
地震が起きると、地割れのためベビーカーを動かせなくなります。
どんなタイプでもいいので、抱っこ紐は必ず常備しておきましょう。
‐災害時に役立つアイテム
災害時、停電・断水・ガスも止まります。
断水すれば集合住宅の場合だと、配管の崩壊によって水漏れが発生するため
トイレの使用がダメになります。そのためにトイレ凝固剤を用意しておくこともお勧めします。下は防災のセミナーでもらった備蓄アイテム。真ん中が凝固剤です。
‐子どもに使えるグッズ
紙おむつは、レジ袋やタオルで代用ができます。食料に関しては、液体ミルクの準備をしておくことも大事です。ほかに食料等を確保する場合は、日ごろ使う食品を多めにストックしておくこと。コンロや水があれば、ビニール袋で食器を汚すことなく作ることが可能です。
備蓄がどのくらい必要かは「東京備蓄ナビ」で確認できます!
‐マンションでの避難
「マンションで地震を経験して、避難できる自信をなくしました」と語るママさん。
太田さんは「大事なことは個人の対策と集団での対策だ」と教えてくれました。
「ガスを止める、電気とブレーカーを落として、扉を開ける。そうすれば逃げるときは安心です。集合住宅なのでコミュニティ内で話し合っておくことも大事ですよ。」
今日の話を聞いて
イベント終了後、夫婦で参加されていた方から感想を聞いてみると
「正しい対策を以前からやりたいと思っていたので、夫婦で共有できてよかったです。地震は怖いと改めて感じました。帰ったら家の防災を見直そうと思います」
私も、何もしてなかったなぁと痛感しました。
在宅避難を目指して、家庭内の環境を整えていこうと思います!