ゲーム業界?やめとけ!やめとけ!
ゲーム業界に憧れだけで入社を夢見るのはやめときなって話をする。
やめとけその①.ゲームが嫌いになるかもしれない
ゲームは好きですか?
僕はめちゃくちゃ好きです。だからゲーム業界に飛び込みました。
しかしながらゲーム業界で働くという事は、
好きなゲームを嫌いになる覚悟が必要です。
なんでも強制されるとつまらないもんですがゲームも同じです。
仕事で強いられるゲームはそんなに楽しくありません。それどころか嫌いになる人もたくさんいます。
ゲームが好きだからゲーム業界を志望する方が大半だと思いますが、ゲームが好き=ゲームの仕事が楽しいに直結しません。
ゲームそのものは好きでも、人間関係で仕事が行くのが嫌になって結果ゲームを嫌いになるとか、外的な要因でゲームが嫌になる可能性もあります。
好きな事を仕事にする事は、あなたの人生に置いてリスクでもある。
だって自分の趣味だったゲームが嫌いになるって、とっても悲しいことだから。
人生においての娯楽の一つが失われるって大きなことですよね。
ゲーム会社の中の人間だからこそ、この点は1番知っておいてほしいなと思います。
やめとけその②.業績が不安定な業界である
ゲーム会社の業績は基本的に不安定です。
売れるゲーム・面白いゲームを作り続けることはどの会社であっても難しく、そもそもが売上が安定しないビジネスモデルだからです。
昨今はゲームのクオリティも飛躍的に向上し、ユーザーの目も肥えてきました。
高いクオリティのゲームを作るには開発費も当然高騰し、多額を用意できないもしくは制作の基盤がない会社がゲームビジネスで利益をあげるのは難しくなってきています。
また市場には毎日大量のゲームソフトが投下され、ユーザーの手に届くどころか、認知してもらうことすらも難しくなってきています。
そのため広告宣伝費用を投下しないとどんなに面白いゲームでも知ってもらうこと事すらままなりません。
消費者の可処分時間の奪い合いも激化しておりゲーム会社同士のみならず、YouTubeやNetflixなど他エンタメ・娯楽業界との競争も勝ち抜いていかなければいけません。
様々な要因がありますが総括すると、国内のゲーム市場は成熟しておりビジネスの難易度は高くなっています。
また娯楽コンテンツビジネスという特性も相まって業績は基本的に不安定です。
新しいゲームがリリースされても開発予算すら回収出来ないゲームは山の様にあります。
業績が不安定ということは当然給与も不安定です。正確には給与を1度上げると下げることが難しいので、上げることのボトルネックになっているのです。
私はよく競合の調査を行うのですが、5年先ですら安泰なゲーム会社はほとんどありません。国内だと10社もない気がします。
基本的に不安定な業界である事は認識しておくべきです。
やめとけその➂.それなりの残業は覚悟しておけ
かつては寝泊まりは当たり前の激務だったらしいですが、今はかなり少なくなってホワイト化が進んでいます。
リモートワーク可の企業も多く存在します。
残業の量は
どのゲーム会社に属すか
会社のどのゲームタイトルを担当するか
ゲームタイトルで担う役割(職種)は何か
に依存するので一概には判断出来ませんし、私自身も繁忙期はそこそこ残業しますが、そうでないときは残業10〜20時間で収まります。
しかしながら時間感覚狂ってる社員も時折目の当たりにします。
それこそ午前3時にチャットが動いてるのも見ます。
特に、24時間365日運営が必要なソーシャルゲームやオンラインゲームは、業務時間外にどうしても対応しなくてはならない事が出てきます。これは運営コンテンツの特性上仕方がなかったりします。
ゲーム会社でもし働きたいのであれば、そこそこ残業したり、業務時間外に仕事する可能性がある事を覚悟しといた方がいい。
置かれてる環境に依存するのでなんとも言えませんが、業界全体がホワイトで9時17字の定時、ほぼ残業がないような界隈ではない事は認識しておくべきでしょう。
やめとけその④.大手以外は薄給。格差が大きい。
日本で大手と言われるゲーム会社は両指で数えるほどしかありません。
上記でも少し触れましたが、ゲームのクオリティは年々高くなり、それに伴い開発費も高騰しています。
ソシャゲ最初期にヒットした「パズドラ」の初期開発費は5000万と言われていますが、現在では開発費が1億〜5億が割合としては最も多く、2020年リリースで爆発的なヒットを記録した「原神」は開発費100億と言われています。コンシューマーゲームであれば200億もざらです。
クオリティの高いゲームを作るには多額の資金と人的基盤が必要で、重厚なゲーム開発基盤がある会社とそうでない会社は二極化しつつあります。
そのため当然売上にも格差が広がり、給料の格差も広がります。これはゲーム業界で実際に起こっている現象です。
国内の上場している会社を比較しても平均年収が2倍ほど異なる会社も存在しています。平均年収でです。
昨今のM&Aブームも相まって、給料格差は今後大きくなって行くと僕は予想しています。
もし業界未経験で転職するのであれば大手ゲーム会社に内定をもらう事は非常に難しく、中手以下のゲーム会社に入社する確率が高い訳ですが、薄給(年収300万台スタート)である事は覚悟しておきましょう。
やめとけその⑤.歳食っても若くあれ
ゲーム業界は平均年齢が低い業界です。
社会人の平均年齢が45歳程度なのに対し、ゲーム業界は37歳程です。
若くて感性鋭いバキバキの若人がゲームをより良くしようと頑張る訳ですが、40歳・50歳になってもその感性を負けず劣らずゲームの仕事を続けられますか?バリバリやっていく自信は有りますか?
仮に結婚して、子供が産まれて、ゲームをする時間もエネルギーもなくなって。
ゲームから離れてしまって興味も無くなってしまうかもしれません。
そんな中でもゲームに情熱を持って仕事に取り組めないとこの業界では幸せになれません。
歳なんか気にせず面白いゲームを作るんや!と子供のような熱狂を持っている人がゲーム業界では活躍します。
そんな人達と同じぐらい情熱を持てないと、キャリアアップもスキルアップも周囲から抜きん出るのも難しい業界です。ある意味、情熱という才能が重要な業界なのです。
終わりに
ここまでゲーム業界をネガキャンしてきましたが、ゲーム業界は楽しく面白い業界です。
もし本気でゲーム業界で仕事がしたいなら、ぜひ他の記事を読んでみて下さい。