見出し画像

日記;2024年7月

押し入れを整理していたら、古い日記帳が出てきた。
2020年代かあ。♪ はじめてくちづけした日を あなたも忘れずにいるかしら……
当時、「ジャーナリング」なんてのが流行していて、感じたことを書き出すと心を整える効果があるとか言われていた。
それで、みつきも始めたんだった。
ちょっと恥ずかしいけれど、お見せしちゃいますね。
あの頃のロクデモナイ政情、世相を反映してドロドロした感情を吐きまくっているので、覚悟して読んでね。
思想強めだよん、ゆたしく。
エロい記述もちょっぴりあるよ♡
(基本、敬称略)

    *          *          *

7月某日
能登半島大地震から半年。
「道路・港湾 なお復旧半ば」と東京新聞。
初動の遅れといい、遅々として進まぬ復旧といい、岸ダメ政権とプロレスラー知事の無能があらわになってのこの惨状。
いち早く被災地支援に入った、れいわ新選組・山本太郎を批判したいばっかりに「ボランティアには行くな」などとバカげた投稿を繰り返したアフォネット民・自民党のウヨウヨ政治屋にも責任の一端はあるよ。

1日付の東京新聞「都知事選電話調査」詳報。
神宮外苑伐採「反対」7割。

小池は自民支持層の5割しかまとめられていない。都民ファは無党派みたいなもんだから、当てにならない。岩盤カルト公明だって7割で一枚岩ではなさそう。権力にかわいがられることしか頭にないオバサン率いる連合なんてほぼ浮動票。指示されたから小池に投票なんて、自分の頭で考えない軽い労働者は少数派でしょうよ。面従腹背の賢い人が多いよ。

石丸支持は日本維新の会4割と国民民主3割。彼が出馬していなかったら小池のところへ行っていたはず。自民支持層も2割引き剥がしてくれている。
ネトウヨ、レイシスト、ミソジニー票は、あの残念な泡沫な方々に向かうから、これも好材料か。
蓮舫は立憲、共産支持の7割をまとめ、れいわの6割にも浸透。無党派が2割台というのがちょっと心配。

ということで、
小池「ややリード」蓮舫が「続く」。
選挙の世界では「やや」は5ポイント前後というから、逆転も可能かと。
さて結果はいかに。

朝、ベランダのハイビスカスが咲いていた。2輪。黄色が鮮やか。今年初開花。
去年5月に買って2年目。真冬は部屋に入れて剪定したり、肥料を入れたり手間かけた甲斐があった。
大小のつぼみがたくさんあるので、秋まで楽しめそう。
ハイビスカス、ウチナーグチではアカバナー。黄色いけれどアカバナー。

7月某日
新紙幣発行。興味なし。
そもそも現金をほとんど使わない。支払いはスマホにカード。コンビニだってナナコだし。
何かの時のために、小銭少々と1万円札を1枚持っているだけ。

おじー、おばー、新札詐欺に遭わないようにね。
「旧札は使えなくなります」だの「旧札を回収にうかがいます。新札は入金します」だの、しょーもない詐欺が横行しそうだよ。

7月某日
ドドドドド。
頭に渦巻いている。
ハーレーの音じゃないぞ。漢字にすれば、
怒怒怒怒怒。

3日付の東京新聞。「沖縄米軍の性的暴行事件 新たに3件、報道発表せず 県警」。
これで、隠蔽していた性犯罪は昨年以降、計5件になった。

隠蔽時期が辺野古工事代執行(昨年末)や県議選(6月)の時期と重なる。
意図的に都合の悪い、ウチナーンチュの怒りに火をつける情報を隠していたんじゃないか、という疑いがますます深まる。

ドラマ「エルピス」じゃないけど、日本でも隠された犯罪がたくさんあるんじゃないの。自民党政治屋の犯罪、息子の犯罪、秘書の犯罪、有力支持者・家族の犯罪……想像が膨らんでしまう。

6月28日には嘉手納基地第2ゲート前でフラワーデモが行われた。日本でも外務省前で抗議行動が行われた。
「米軍への抗議を広げまいとする、日米の政治的な思惑で人権がないがしろにされているのではないか。他の地域でも起きる問題。首都圏でも抗議の声が上がっていると知って勇気づけられる」(沖縄北谷町の女性町議)

日ごろ、外国人犯罪に異様な関心を寄せているレイシスト政治屋だのクズネトウヨだのは、この件にダンマリかよ。あんたら、お上のアメリカには頭が上がらない、揉み手でお追従笑いするだけの奴隷かよ。
奴奴奴奴奴ってね。

ウチナーンチュは米軍、日本の奴隷じゃないぞ! 植民地じゃないぞ! ニャロメ!

7月某日
6月末に起きた辺野古への土砂搬入現場での死傷事故。詳細がだいぶ分かってきた。
ダンプトラックに轢(ひ)かれ警備員が死亡、反対運動の女性が重症を負った。
当初、「怪我をした女性が動き出したダンプ前に飛び出し、警備員は女性を止めようとして巻き込まれた」という情報が流れたが、これは県警の発表で、事実は異なるものだったことが分かった。

ブログ「チョイさんの沖縄日記」が反対運動サイドの証言を詳述している。
「6月28日、辺野古への土砂を搬送している安和桟橋で痛ましい死傷事故が発生してしまった! 女性が飛び出して事故に遭ったのではない、全ての責任は、受注業者・警備会社・防衛局に!」
・長い反対運動の中で、ダンプトラックの出方等について一定の「ルール」ができており、牛歩行動も安全を確認した上で行われていた。
・「ルール」を無視してダンプトラックが出てきて車道の手前で停止したので、2人が抗議した。今回重傷を負ったOさんは停まっているダンプトラックに近づき、「ルール違反」と訴えた。アルソックの警備員Uさんが出てきて、Oさんを排除にかかった。
・ところが、その時に、誘導している別の警備員が合図を出し、ダンプトラックが発進したため2人を巻き込んでしまった。別の警備員が合図を出したことも問題だが、左前方を確認しないままダンプを国道に出るために左回りに発進させた運転手の責任が問われるのは当然だ。
・そもそもの原因は、従来からあった「ルール」を破ってまでダンプを急がせた防衛局にある。

これからは警察発表をまず疑ってかかろう。米兵犯罪を恣意的に隠蔽する警察だから、よけいにそう感じます。

7月某日
東京新聞朝刊連載小説「最後の一色」(和田竜)のドキドキワクワク初夜シーン。
(ネタバレあり)

丹後守護・一色五郎と、信長の命令で輿入れしてきた敵方の伊也姫。
御床入り。(6月29日、第240回から)
「眠うはないか」
「いえ」
「では一献」
「寝られよ」
を繰り返しながら、五郎は一色家の来し方を延々と語る。
今か今かとじりじりしながら一週間。
6日の第247回。
「五郎は……ゆっくりと首を横に向けた。伊也に目を落とし、ふっと微笑む。伊也は横向きの姿勢のまま、すでに眠りに落ちていた」
ナンジャコリャー。

「翌朝、伊也は日が随分と高くなってから目を覚ました。……寝間着に目をやると、まるで乱れがなかった。……一切手を触れられていなかったのだと結論した」

期待した? ことは何も起きなかった。
以上が五郎と伊也姫の初夜でした。チャンチャン。

一夜明けて二人は……(7日、248回)
伊也姫「何だかほっとした」
五郎は家臣に「昨夜奥方様とは何も」と問われ「せぬわい」
どこか決まりが悪く、まるで城下の悪餓鬼が喧嘩の最中、言葉に窮しているような様子であった。

伊也14歳、五郎19歳。初々しーい。

7月某日
英国総選挙。
労働党が議席倍増、過半数を大きく上回り、14年ぶり政権奪回。
好き放題やってきた保守党は惨敗。エリート臭をプンプンさせてわざとボサボサ頭にしている(エリートはどんなことをしても許されるという鼻持ちならない特権意識の持ち主)ボリス・ジョンソンだの、大富豪で庶民の生活苦なんて知ったこっちゃない、労働者階級の友人はひとりもいないというリス・スナークだのの悪政にうんざりした有権者が鉄槌を下した結果がこれ。

労働党411議席+211、保守党121議席−251、自由党72議席+64、スコットランド国民党9議席−39、シン・フェイン党7議席プラマイ0など。

イングランドからの独立を目指すスコットランド国民党は労働党旋風のあおりを食った。
アイルランドとの統合を目指す北アイルランドのシン・フェインは現状維持と踏ん張って同地域第一党の座を守った。

スコットランドの独立運動と北アイルランドの祖国統一運動には注目している。大英帝国に支配され、苦難の歴史を歩むスコットランドと北アイルランド。薩摩藩・日本に武力侵略された琉球が重なるのだ。

日本の有権者も続いてくれないかしら。自民党は裏金脱税犯罪がバレてボロボロだし、もともとモリカケサクラ軍拡円安庶民イジメ歴史改竄マイノリティー差別のオンパレードで、この国と国民を劣化させた元凶なんだから、さっさとゴミ箱にポイしちゃう方が、この国のためよ。
変化を恐れるのは、この国でぬくぬく快適に暮らしていける与党政治屋、富裕層。下層の私らが動けば奴らをギャフンと言わせれれるんだ。現状を変えよう。

7月某日
都知事選投票日。
朝早くウオーキングを兼ねて7時台に投票。もちろん疑惑だらけ・ウチナーンチュ差別の小池百合子には投票しなかった。

夜8時、ツイッターのタイムラインに「えー!」「ショック!」とフォロワーさんの声が流れてきて、投票した人の敗北を知った。
イキリたったタニマギーが瞬時に萎(しぼ)んでタニグマーなったのを見る気分さあ。

元朝日新聞記者のサイト「サメジマタイムス」。
「有権者は『小池都政の是非」』より『蓮舫氏の好き嫌い』で投票したんじゃないか」
なんか幼稚だな、東京の有権者。

2位になった方。広島県の安芸高田市の元市長、地元で嫌われ再選絶望とかで東京に落ちてきたのだとか。
「物価高や低賃金に苦しむ庶民に寄り添うことはほぼなく、大企業に勤める勝ち組サラリーマンの代弁者というほうがしっくりくる演説が目立った」(前出のサイト)人が、ユーチューブだのティックトックを駆使してカネ稼ぎしながら「政治屋の一掃」なんて小泉純一郎みたいな威勢のいいことをガナる。
具体的なことは語らず、語るのは自己陶酔的成功人生自慢。そんなのが無党派層、とくに若者の支持を集めて2位なんて世も末だわ。
典型的なポピュリストとみたね。
(都知事選と同じ日に行われた安芸高田市長選は案の定、反石丸派が当選しましたとさ)

で、これからテレビ番組に出まくる可能性ありですって。まあ、もともとワイドショー、バラエティーは見ないからご自由に、だけどね。

スイッチ入れたらたまたま映っていた、なんてことがあるかもしれないけど、そのときはすぐ消せばいいのよ。
ひろゆき某だの成田某だのホリエモン某だの田崎某だの古市某だの瑠璃某(もう消えたんだっけ)だの眞鍋某だの橋下某だの鼻くそ玄孫某だの志らく某だの谷原某だのゴッド姉ちゃん某だの東国原某だのビデ夫人某だの大空某だのイエス!チン皮切断クリニック某だの松本某(ずーっと消えててちょーだい)だの連合おばさん某だの上沼おばはん某だのほんこん某だのの実は暗い顔した吉本芸人だのだのの権力すり寄りコメンテーターが映ちゃったときと同様にね。(順不同)

石丸じゃなく蓮舫さんをコメンテーターに据えるまともな番組があったら見てもいいけど。

ま、テレビはリアルで見るのは朝ドラとその直前の天気予報だけ。あとは録画した映画、ドラマを見るためのただの箱よ、箱。あ、今は薄いから板か。

もう一つ。
極右・レイシスト・排外主義者連中が東京には46万人余いることが確認できた。前回の都知事選にも出てた自衛隊崩れのおじーちゃん、ミソジニーの暇人、ヘイトしか吐かない在特崩れらの得票ね。
(確認できない雑魚レベルのレイシスト候補者が何人かいるかもしれないけれど、どうせ数百程度の得票だから無視)

ちなみに自衛隊崩れは2014年出馬時と比べて35万票減らしている。在特崩れは前回も出たけど10万票減らしてるな。
46万が多いのか少ないのかは分からんけれど、これだけの品性下劣層が蠢(うごめ)いている東京ってのも、ヤナ感じ〜。

なお、24人立候補して掲示板1枠1万円で売って儲けようとした某N国党、日刊ゲンダイによると売り上げ1500万円に対して没収供託金が7200万円で大赤字だと。
どいつもこいつもゴクローサン。

7月某日
「フランスの極右大敗で晴らす憂さ」
みつき心の川柳、なんてね。

同じ7日、フランスで行われた総選挙決戦投票。左派政党が最大勢力に。
(左派連合「新人民戦線」180議席+23、与党「再生」159議席−89、極右「国民連合」142議席+54)

第一回投票で大勝した極右を落とすために、左派連合と与党が協力して候補者を絞り、フランスの良識派が団結して投票した結果。
ダメダメな政党の候補を落選させるために支持政党でない次善の候補に投票する「戦略的投票」が日本でも広まればいいのに。
ま、都知事選の憂さが多少は晴れたわ。

9日発売の日刊ゲンダイ。
「石丸躍進の危うさ 英仏は若者がまともな政治に戻したのに東京とこの国はどこへ行くのか」
愚にもつかないニュースバラエティに乗せられ、怪しいネット情報に乗せられ、ユーチューブだなんだを見ることでカネまで寄進しちゃう、お人好しでおちゃらけた軽佻浮薄に流される日本人がいかに多いか、がよくわかりました。
ヒトラーのアジテーションに熱狂して権力の座に押し上げてしまった衆愚を、今さら繰り返してくれるなよ、まったく。

そして、なんなんだ。コメンテーターだの吉本芸人らの蓮舫さんバッシングは。
(くだらないテレビは見ないんで、SNSで知ったんだけど)
選挙で負けたからって、生理的に嫌だとか、怖いだとか、言いたい放題。安全地帯から嵩(かさ)にかかってキャンキャン吠えているアンタらの方がよほど生理的に受け付けられんよ。
テレビはくだらない発言を垂れ流すヒマがあったら、小池の問題を追及しろ。たくさんあるだろ、ネタは。当選したら終わりなんて底の浅い報道姿勢でいいのか。

7月某日
「名前は差し控えたい」。
自民党裏金事件公判で松本淳一郎・安倍派事務局長が裏金再開を求めた安倍派幹部の名前明かさず。10日付東京新聞。

いつから「差し控えたい」がコーモン様の印籠のようになってしまったんだい。自民党政治屋だけでなく不祥事企業、性加害タレント、どいつもこいつもこの一言で逃げ切ろうとしている。
こう言われて「ああそうですか」と追及の追い打ちをかけないメディアもだらしない。

7月某日
休日。午睡から覚めてベッドでぼーっとしていたら、ピンポーン。
「なんじゃらほい」とモニターをのぞいたら、ふくよかなオバサンがニコニコしている。
ふだんは居留守を使うのだけれど、つい「はい」って返事してしまった。
「〇〇で来月イベントがあるので、そのご案内にうかがいました」とカラフルなチラシをひらひら見せる。
(こりゃ、どこぞの怪しいスピリチュアル、金儲け目当ての新興宗教、下手したら反社カルト系だな)
「うちは、うーとーとー、ですからー」と返事。
そのオバサン、「はあ」と小首を傾げながら退散していきました。
※「うーとーとー」は「神仏や先祖を拝むときに発する言葉」(沖縄語辞典)

7月某日
14日付東京新聞に政府のマイナ保険証ゴリ押し記事1本と強欲資本屋の記事2本。
ここに書かねば怒りが鎮まらぬ。
レッツ・グルーブ! じゃなくてレッツ・ジャーナリング!

まず、1面トップの記事。
「利用率に関係なく12月に現行の保険証を廃止する」(武見厚労相)
はっ? 何様?
9割超の主権者がマイナ保険証利用を拒否しているんだから断念するのが当然。日本はいつから政権が好き勝手やれる専制主義の国になった?(←安倍晋三が首相になってからだよ。←ひとりツッコミ)

記事によると、現状8%以下の利用率を11月末までに50%まで上げろと健保組合にドーカツかけてるって。
もしかして選挙で勝ったら何でもやりたい放題できるんだよ、だなんて、幼稚な考え持ってるのか。自民党も公明党もその取り巻きも支持者も。
今の保険証に何の不都合も感じていないぞ。
考え直せ、岸田も太郎も武見も。

次はグリードな企業屋のニュース。
1面肩と社会面。JR東海。
「リニア 岐阜の水位低下把握後も『調査考えず』」
東京新聞が「水位低下」を報じた後に、あわてて工事中断・調査開始だって。
隠蔽体質は国と同じ。金儲けのためなら住民の被害も「知ったこっちゃねー」っていう姿勢なのね。

特報面。楽天グループ。
「ふるさと納税ポイント禁止 楽天反発」
安倍並みに生理的に受け入れられない岸ダメ政権で唯一まともな政策がこれなんだけどねえ。

仲介サイトは利用者が収める税金をピンハネして懐に入れているくせに、さらにピンハネ利益を使って利用者囲い込みを図っている。
ふるさと納税を稼ぎのタネにしているのが気に食わない。

いつからこうなった? 本来、ふるさと納税は生まれ育った田舎を応援するための寄付だったはず。
それが返礼品競争になり、仲介サイトなんてのが登場し「官製通販」の様相を呈し、富裕層が節税対策でせっせと利用している。
東京・中央区なんて、「返礼品に1100万円のスーツ」だと。3700万円の寄付でもらえるんだってさ。こんな巨額の寄付、誰がするんだ。裏金まみれの自民党政治屋か? あぶく銭まみれの資本屋か? 口八丁手八丁で適当なことを吹き込む怪しいコンサルか? 親の資産で食ってる謎のボンボン青年実業家か?

ふるさと納税。実にくだらない制度に堕してしまっている。こんなのはもう廃止したほうがいい。

実は、みつきも昔、ふるさと納税を利用したことがある。
沖縄県の名護市に1万円を数年間寄付していた。当時は返礼なんてなかったと記憶している。
市のサイトにアクセスしてそこで手続きをして銀行で入金したはず。
寄付金の利用先をサイトで選べた。
「辺野古埋め立て反対」(うろ覚え)にチェックを入れてたよ。
市長が辺野古基地容認派に変わってから寄付はやめた。

楽天グループはポイント禁止に抗議して撤回を求める署名をネットでやっているらしいが、みつきは当然署名なんかしませんよ、悪しからず。

7月某日
ショッキングな結果だった都知事選から日が経って、冷静な分析、うなずける分析が出そろってきた。
中でもしっくり来たのが神戸女学院大学名誉教授・内田樹氏の論稿。「内田樹の部屋」という自分のサイトに掲載している。

『民主政の終わり』
〈投票する人たちは……「自分と同じ部族に属する人」に投票している。自分と似ている人間であるなら、その幼児性や性格の歪みも「込み」で受け入れようとしている。この社会がより住みよくなることよりも「自分のような人間たちから成る部族」が権力や財貨を得ることの方が優先する〉

有権者の劣化ぶりは相当深刻だ。
なぜこんな品格を欠く有権者が増殖してしまったのか。

〈2012年以後の安倍、菅、岸田三代の自民党政権の立法府軽視が一因だ〉
まともに国会で議論もせずに閣議決定で何でも決めて、野党が反対する法案は強行採決。有権者の多くに「国会は機能していない」「国会審議は無内容なセレモニーに過ぎない」という印象を抱かせ続けた、と内田氏。

〈その帰結が、「代議制民主主義を嘲弄する」人々が選挙に立候補し、彼らに投票する多くの有権者が少なからず存在するという今の選挙の現実である。〉

で、例のアレな人。案の定、テレビに出まくって、あっという間にメッキがハゲてた。
東京新聞にさっそく投書が載った。
「質問に質問で返して『はい、論破』という態度を取る人が、急速に支持を集めたことに私は危うさを覚えている」

この国の未来は限りなく暗いな。

7月某日
トランプ前大統領暗殺未遂事件。
奇跡的に右耳をかすめただけで済んだ。
耳から血を流し右手の拳を突き上げるトランプ氏の背景には星条旗がひるがえる。
この写真を見て、残念ながらトランプの大統領選勝利が確定しちゃた気がした。
国威発揚映画「ロッキー4」(1985)の星条旗をまとったシルベスター・スタローンのイメージと重なったよ。
こういう♪マッチョ、マッチョマ〜ン が好きだからね、ヤンキーは。

銃撃後の共和党大会で大統領候補に指名され意気軒昂なトランプ氏とトランピスト。
そんな彼らは何度銃撃されても「ガン・コントロール・ナウ」なんて絶対口にしないんだろうな。

にしても、日ごろ反民主主義的な振る舞いをしている彼らが「民主主義を守れ」などと、民主主義の守護者気取りなのは片腹痛いし、トランプのために「Pray Pray Pray」と祈っている姿には鼻じらむ。
ガザではイスラエル軍によって毎日のように子どもたちが殺されているのに、彼らのために祈ったことすらないような方々が、むしろシオニスト同様、パレスチナ人を野蛮人視しているトランピーな方々が、トランプのために頭を垂れて指を組んでいる。白々しいったらありゃしない。

7月某日
18日の東京新聞ベタ記事。
「ロシア65万人 侵攻後国外へ 軍動員・弾圧受け」
誰だって人殺しはしたくないし殺されたくないよ。まして権力者を守るためにだなんて。

これは日本人も一緒。
「マモール」とかいう自衛隊プロパガンダ雑誌がアンケートをとった(2022年12月号)。
「日本が侵略されたら戦いますか?」
若者の7割超が「戦わない」。
「日本も徴兵制を取り入れるべきですか?」
8割超が「徴兵制反対」。

いいぞ、日本の若者!
自民党だの維新だの国民民主だのの好戦的なクズ政党の政治屋や反社カルト、国粋主義者どもが「国のために戦え」「国のために血を流せ」とガナっても無視してやれ、国外に逃げてやれ。
連中のいう「国を守れ」は「政権を守れ、政治家・富裕層・既得権益層の権益を守れ」だからね。
「我ら上級国民のために君ら下級国民は戦って死になさい」ってことだからね。
真に受けて戦って殺されたら大損だ、犬死だよん。

7月某日
「コロナ感染 昨夏以上の流行恐れ 都内10周連続増」(7月19日、東京新聞)
やだなあ。
現在の主流は「KP・3」。これまでの免疫を回避し、感染力が強い。高熱・のどの痛みが特徴。
都医師会は、マスク着用など感染予防策徹底を呼びかけ。

第11波の恐れ、だって。
やだなあ。
きのう梅雨明けした途端、いきなり猛暑。それにマスクの難行苦行。
これまでも電車内やオフィス、スーパーではマスクをしてきたけど、外では人でごちゃつかない場所では外していた。
やはり手洗い・うがい・三密回避しかないか。
エイコや千春との飲み会もしばらく自重。

実は、同じマンションの隣のおばあちゃんがかかったばかり。久しぶりに廊下で会ったら「コロナにかかっちゃって。薬代1万8000円も取られちゃった」ですって。
コロナ治療薬の公費負担は4月で終了していたんだった。

去年の夏は沖縄の母が感染した。
「大変な目に遭った。咳、熱、体の痛み。咳がいつまでも残って苦しかった。コロナはただの風邪なんてほざいていた奴はくたばれ!  フラー!」なんて息巻いていたっけ。
その時に母が詠んだ一首。
「統計の『1』にもなれずひっそりと自宅療養五類以降後」
(※拙著「川柳・狂歌集 毛遊び」収録)

コロナも酷暑も、ああ憂鬱。

7月某日
夏の高校野球沖縄県予選。
準々決勝。
エナジックスポーツ6−1浦添商
日本ウェルネス7−5北山
興南3−1知念
KBC未来沖縄9−5与勝

準決勝。
エナジック9−0ウェルネス
興南6–2KBC

決勝。
興南4−3エナジック
延長10回サヨナラ勝ち。

うーん。よく知っているのは興南だけだぞ。
エナジックは2021年開校、ウェルネスは08年開校、KBCは元専門学校。
いつの間に強くなったのかしら。
沖縄水産も沖縄尚学も敗退してしまっている。
私と母の母校(甲子園出場は春夏合わせて4回、いずれも復帰前)は2回戦で負けちゃったさ。

新興勢力が台頭。
沖縄高校球界の勢力図が、これからガラリと入れ替わる予感に満ちあふれた県予選でした。
甲子園は来月7日開幕。興南、チバリヨー。

7月某日
兵庫県で百条委開催。
知事(46歳)のパワハラ・おねだり体質を告発した局長が懲戒処分を受けた後に自殺した問題で。
ワイン、イチゴ、ジャム、塩……をおねだりしてもらっちゃったとか、「気に入らない」「生意気だ」「自分より目立った」などと職員にパワハラだとか、あーヤダヤダ。
権力を握った「小物」の典型的な振る舞いだよね。

自民党、日本維新の会の支援を得て当選したこの知事、辞任必至でしょう。さっさと辞めれ。
後任の知事が、都知事選後にあっという間にメッキのハゲた、似た者石丸某じゃ笑えないから、しっかりしてくれよ、兵庫の有権者さん。頼んます。

しかし、この知事といい、石丸某といい、なんとかならんのでしょうか、この全能感丸出しのぬるり触感系ナルシスト政治屋の跋扈(ばっこ)。

7月某日
「バイデン氏、大統領選撤退 高齢不安」(共同通信)。
「6月の討論会で高齢による心身の衰えへの懸念が再燃し、民主党内で交代を求める圧力が強まっていた。来年1月まで残る任期の職務に専念するとし、共和党候補トランプ前大統領(78)に対抗する後継の民主党候補としてカマラ・ハリス副大統領(59)を支持した」
 再選を狙った現職大統領が撤退に追い込まれるのは、ベトナム戦争の反対運動に直面した1968年のジョンソン大統領以来56年ぶり、と。

ハリス副大統領にトランプを打倒していただきましょう。
今後の運動次第で、暗殺未遂を追い風にしたトランプの勢いを止められるかもしれない。
なにしろ彼女は元検察官で59歳。78歳の嘘つき犯罪者老人トランプを討論会で言い負かせることができるでしょうし、選挙で成敗しくれるでしょう。
それに、バイデン氏を「おいぼれ」とけなしていたトランプが、一転、暴走カスハラ老人の立場になっちゃったんだから、いい気味だ。

ハリスさん、さっそく激戦のウィスコンシン州でこう演説した。
「私はあらゆる種類の犯罪者と戦ってきました。女性を虐待するならず者、消費者を騙すペテン師、自分の利益のためにルールを破る詐欺師。私はドナルド・トランプがどんなタイプの人間か知っています」(AP通信)。
痛快!

懸念はただ一つ。
アフリカ・南アジア系で女性。大統領になれば米国史上初の快挙となる。
けれど、例によってトランプ、ミソジニー、レイシスト、極右トランピストによる口汚いバッシングにさらされるんだろうな。
副大統領候補になったバンス某(39)とかいうプアホワイト出身が売りの髭面オヤジ、こいつも女性差別主義者だっていうし、ひどい罵詈雑言に晒されそうだ。
このバンス、さっそくハリス副大統領を含めた出産経験のない女性らを「子どものいない惨めな人生を送るキャット・レディー(猫好きの女性)」と中傷した過去の発言動画を掘り起こされ、非難が殺到している。

ヒラリー・クリントンさんが、蓮舫さんが、福島みずほさんが、辻元清美さんが、石垣のりこさんが、テレビでネットで、この手の連中からどんな仕打ちを受けてきたか見てきたので心配。
でも、そんな愚劣なバッシングを受けるほど、「なにくそ」と反発する活力もわいてくる。いつまでも言われっぱなし、やられっぱなしでいると思うなよ。目にもの見せてやりましょう。

米国のジャーナリストたちはさっそく反撃の声を伝え始めている。
「(オバマ氏、ヒラリー氏に浴びせられたヘイト発言など)人種差別的、性差別的な挑発は民主党員にとってはお馴染みのものだ。有色人種の女性たちは元気いっぱいで、決意を固めている。戦いの準備はもうできている」(7月24日付ボストン・グローブ1面)

7月某日
日本女子五輪代表の19歳女子大生選手が飲酒・喫煙。パリ五輪出場辞退だって。
20歳までは法律で認められてないとはいえ、いまどき厳格に守っている大学生いる?
きっと辞退させられたんでしょう。

スケートボード選手の飲酒は競技団体による口頭注意だけで済んだそう。選手名も公表されなかった。2010年、スノーボードのバンクーバー五輪選手の「腰パン」姿がなぜか非難された時は、選手団長の橋本聖子が不問にし競技に出場させた。

それに比べると著しく公平を欠いているようにみえる。
私は反喫煙派、とくに歩きタバコ嫌悪派なので、彼女に同情はしない。
でも、彼女の所属する大学のコメントが落としどころとしては妥当だったんではないか。
「本人の真摯(しんし)な反省を前提に十分な教育指導をした上で、出場することもあり得ると考えていた」

で、「規則を守れ」「秩序が乱れる」などと、他人には聖人君子・品行方正・清廉潔白を求める、歪んだ道徳感を持つネット民が「正論」を振りかざして群がっているが、いい加減にしろ。「腰パン」で騒いだのもこの手の輩だ。

そのうちスポーツ選手の交際、インターコースも「不純だー」ってエスカレートしそうだよね。
今は五輪選手村でコンドームを配布しているご時世ですよ。
(1988年のソウル五輪からだそうです)
今回のパリ五輪でも「約1万4500人の選手とスタッフが滞在すると予想されるオリンピック村に、男性用コンドーム20万個、女性用コンドーム2万個、オーラルダム(オーラルセックスの際に口と膣または肛門の間のバリアとして使用される、薄くて柔軟なラテックスまたはポリウレタン性の避妊具)1万個も用意される予定」(アエラ・ドット)。
考えが古いんだよ、ネット民は。

7月某日
図書館で借りていた「桐山襲全作品Ⅱ」(作品社)読了。

ふう。600ページ近い、厚さ五センチ近くの大著。持ち運び、大変だったぁ。通勤読書、手が疲れたぁ。
作品は1970年前後の学生運動(全共闘、連合赤軍事件、東アジア反日武装戦線事件など)や反天皇思想、沖縄がテーマ。沖縄にひかれて借りたんだけれど、どれもヒリヒリする緊張感が漂い、自分があの立場に置かれたらどうだったかと思いながら読み進んだ。

「ひどい衝撃が顔面を襲った……風景だけが鮮明だった。暗く細いトンネルの中を、ゆっくりところげ落ちていくのだということが分かった。鉄パイプを左の眼に突き当てられたために、飛び出してしまった眼玉が相手の鉄パイプの中をころげ落ちていくのだった。遠くに光っているトンネルの出口へ向かって、眼玉はころころ、ころころ滑り落ちていった」(「J氏の眼球」文藝1989年春季号)
こんなショッキングかつシュールすぎる文章は初めて読んだ。凄惨なシーンにもかかわらず、鬼太郎の目玉オヤジがころころ転がる姿を思い浮かべてしまった私は不謹慎でしょうか。

「働けど働けど猶わが生活(くらし)楽にならざりぢっと手を見る」
誰もが知っている石川啄木の歌。

啄木が掌に見ていたのは、
「明らかに〈爆裂弾〉もしくは〈爆裂弾の萌芽〉ともいうべきものではなかったかと、私は考えている」(「啄木と爆裂弾」文学時標1988年1月15日号)
という論考にもびっくりした。

啄木の「歌稿ノート」によれば、この歌ができたのは1910年7月26日。大逆事件の報道が6月。
啄木が「予の思想に一大変化ありたり」と書くほど衝撃を受けた、ということは知っていたけれど。
「実際、同日のノートにはこれを詠んだときに啄木が何を考えていたかは、やはり同日のもう一つの歌を見れば明らかだろう」
「耳かけばいと心地よし耳かくクロトポキンの書をよみつつ 」
(クロポトキンはロシアの思想家)

桐山襲は1949年生まれ。68年に早大第一文学部に入学。学生運動を経験する。82年に昭和天皇へのテロ計画を描いた「パルチザン伝説」でデビュー。92年、42歳で病没。短い執筆期間に「スターバト・マーテル」(芥川賞候補)「風のクロニクル」(同)「聖なる夜 聖なる穴」「亜熱帯の涙」など多くの作品、評論を残す。

今度は「桐山襲全作品Ⅰ」も借りよう。順番が逆になっちゃったけど。

彼が小説を書くきっかけとなったのは、道浦母都子の歌集「無縁の抒情」(1980)との出会い。
「『迫りくる楯怯えつつ怯えつつ確かめている私の実在』
この一首に初めて出会ったときの、驚きとも、歓びとも、懐かしさとも、いとほしさとも分からぬ不思議な心の昂りを、私は終生忘れることがないだろう」「こんなふうにならば書くことが許されるかもしれないと、その時初めて感じましたね」とインタビューで述べている。

彼女は1947年生まれ。彼より2歳上で同じ早大第一文学部。
調べたら、彼女の作品がいくつか見つかった。
「ガス弾の匂い残れる黒髪を洗い梳かして君に逢いゆく」
「催涙ガス避けんと秘かに持ち来たるレモンが胸で不意に匂えり」

道浦さんのこんな発言も。
「物を書く人間は反体制でありたい」 (「現代の理論」9号 2016年8月

うん。みつきもそう思う。本も映画もそうゆう傾向のものが昔から好みだわ。
彼女の「無縁の抒情」も、いつか読みたい。

それにしても1970年前後の早大キャンパスでは二十歳前後の桐山、道浦、村上春樹(1949年生まれ、第一文学部)、立松和平(1947年生まれ、政経学部)、三田誠広(1948年生まれ、第一文学部)高橋三千綱(1948年生まれ、第一文学部)、連城三紀彦(1948年生まれ、政経学部)、北村薫(1949年生まれ、第一文学部)、芦原すなお(1949年生まれ、第一文学部)、藤田宜永(1950年生まれ、第一文学部)らがそうとは知らずに交錯していたんだ。すごい。

7月某日
断捨離。映画のDVD29作品。
はじめは本を返しがてら図書館に寄贈しようかと思ったんだけど、断られちゃった。
「図書館で貸し出している映画DVDは著作権料を払った上で利用者に提供しているため受け入れてない」とのこと。

で、その足で近くのブックオフ。
1769円で売れた。500円前後と予想していたので得した気分。
最高値は300円。「メジャーリーグ2」と「同3」。
250円が「がんばれ!ルーキー」。
200円が「ナッティ・プロフェッサー」。
150円が「十二人の怒れる男」。
50円が「フットルース」「ET」「続・夕陽のガンマン」。
「ロード・オブ・ザ・リング」や「真昼の決闘」「ロスト・ワールド」「ジュラシック・パークⅢ」「プラダを着た悪魔」「ラスト・サムライ」「マイ・フェア・レディ」「フラガール」「パールハーバー」などは30円から1円でした。
意外な作品が高値だったり、名作が二束三文だったり。古本もそうだけれど、それがまたおもしろいのよね。

7月某日
パリ五輪。スケートボード女子の14歳、ココちゃんが金メダル。
30日付の東京新聞によると、小学生の時、東京五輪のスケボーをテレビで見て「これ、ココがやっている技だ」。
「中学に入ったら部活をやりたいから、やめる」つもりだったが「ココも五輪に出られるかも」と競技の世界に入っていったんですって。
逸材はどこに埋もれているか分からない。

パリ五輪。あまり興味はない。
前回の東京五輪で、汚れきった五輪の裏側を見てしまったからね。
それにロシアの国としての参加は認めないくせに、虐殺国家イスラエルが堂々と参加しているのも納得できんから。
選手には罪はないのに、ごめんなさい。見る気が起きない。
職場のつけっ放しのテレビが視界をかすめる程度だ。
もともとアナウンサーの大絶叫がうるさいと感じていたので、新聞で結果や選手のエピソードを知れれば十分。

そもそもウチナーンチュの私には日本人という意識がないから、「ニッポン」コールもなんか煩わしい。
そもそも日本人だから日本を応援して当然、という「押し付け」が嫌い。偏狭なナショナリズムにあおられたくないのだ。
これは沖縄についても同じ。沖縄なら何でもかんでもオッケーというわけではない。
ウチナーにもいろいろあるから、好きか嫌いか、許容できるかできないか、そこのところの是々非々は心して、何でもかんでもウチナー万歳な沖縄ナショナリズムに陥らないようにしているよ。

要は自分の応援したいものを応援する。それでいいじゃない。

いいなと思ったら応援しよう!