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衆院選、結果は如何に

オフィス。コーヒーブレイク。

マリコ部長(以下マ)「今度の日曜日は衆院選の投票日ね。行く?」
みつき(以下み)「はい。行きました」
マ「あら。期日前投票?」
み「はい。この前、出勤前に役所の投票所で。けっこう途切れなく人がいましたよ」
マ「期日前、前回より少ないって新聞に書いてあったけどね」
み「だから、スカスカかなと思っていたんで意外でした」

マリコ部長の部下で、みつきの後輩のエイコがやってきた。
エイコ(以下エ)「スカスカ? みつき先輩の彼氏ってゴボウなんですか? それともあなたが太平洋なんですか?」
み「まああ、なんて失礼な。どちらも違います!」
マ「衆院選の期日前投票の話よ。あなたは行くの?」
エ「行きますよ、当然。政治に物申す滅多にない機会ですよ。せっかくの権利を捨てちゃうなんてもったないです」
マ「そうよね。二人は何を重視して投票を?」
み「わたしは沖縄に寄り添ってくれる政党と候補者に投票しました。口で言うだけで真逆の振る舞いばっかりしている政党ではなくてね。沖縄の民意を無視する、米軍犯罪を、ポンコツオスプレイ飛行を放置する今の政権のやり方には心底頭に来ているので」
エ「わたしは経済重視」
マ「テレビの街頭インタビューとかで投票にあたって経済を重視するって人、確かに多いわね」
エ「でも、そういう人は自民党、公明党に投票してはダメですよ」
二人「なぜ?」
エ「そもそも長く続く自公政権の下で、うちらの暮らし、向上してますか。なぜ今の生活がこんななんですか。自公が大企業・資本家・富裕層優遇しかしていない結果だと思うんです」
マ「そうか、そうね。そのあおりで格差は拡大、貧困層は増えるばかり。非正規雇用、雇い止め、低賃金、長時間労働、過重なノルマ、パワハラ・セクハラが横行するブラック労働を強いられている人、多いものね」
み「うん、バブル崩壊このかた実質賃金はほとんど増えていないよね。大企業が利益を内部留保、株主配当に注ぎ込んでいるからでは」
エ「経済が良くなれば暮らしが良くなるなんて、竹中平蔵だのアホノミクス信奉者が唱えていたトリクルダウンは結局起こらなかったし。それは、この12年間が証明しています」
マ「その一方で、パソコンのキーボードをちゃちゃっと叩いているだけで高給がっぽりの金融・コンサル・パブ屋らが大手を振っている。
一方で、介護や看護、保育、教育などエッセンシャルワーカーは心身をすり減らして苦しい生活を強いられている。こんな世の中、おかし行って思う」
エ「経済イコール自公なんて単純な図式に乗っかって、安易に投票したしたって、明るい未来は訪れません」
み「経済を重視するなら、株価なんて見てくれ重視、大企業重視の与党ではなく、企業による長時間労働、非正規使い捨て、何でもかんでも規制緩和のやりたい放題な野放図を規制し、労働条件、労働環境の改善を推し進める政党に投票する方が、私たちの未来に希望が持てますよ」
マ「経済問題って労働問題なのよ。企業の側ではなく働く側を守ってこそ、経済もうまく回るのよ。強欲な資本の論理に労働者の権利保護なんて、これっぽっちも含まれていないんだから。働く側が疲弊してカツカツの生活なのに経済、発展しますか、消費が上向きますか」
み「私たちの働く環境が改善すれば、暮らしもきっとよくなりますよ。そこんところに気づいてほしい」
エ「あー、わたしの言いたいこと、二人に持っていかれたー」
み「ところでマリコ部長は何を重視します」
マ「わたしは選択的夫婦別姓とジェンダー平等・マイノリティーの権利拡大かな」
み「みんな重要な課題ですよね」
マ「選挙戦も終盤になって焦った自民党の石破茂首相は『野党には政権担当能力がない』『悪夢のような民主党政権』とか絶叫し始めている。はっ? わたしに言わせれば自公と野党で人品骨柄に違いがあるわけでなし。自公が政権を担ってきたから、こんな国に劣化したんでしょ。反社カルト、神道カルトと手を組んで裏金ため込んだり、詐欺師やパンティー泥棒、性犯罪者、差別主義者の巣窟みたいな自民党より、よっぽど野党の方がまともな政治をするでしょうよ。『能力がないのは自公だ!』と永田町の中心で叫びたいね。
調べればすぐにわかるけれど民主党政権で実現した善政はたくさんあるのよ。①子供手当支給②生活保護の母子加算復活③記者会見をオープンに④父子家庭に児童扶養手当⑤公立高校授業料無料化⑥私立高校生に助成⑦国家公務員の天下り斡旋全面禁止、などなどなど」
み「民主党政権が行き詰まったのは、官僚のサボタージュが原因でしょ。辺野古問題解決に向けた取り組みが頓挫したのは、外務省が妨害工作を行っていたから、という話は有名ですよ」
マ「そうそう」
エ「ですね。あと、わたしは不人気のマイナ保険証をどうするか、紙の健康保険証を残すかどうか、も考慮したいかも。この前、両親が役所の国民健保窓口に行ってマイナカードと保険証の紐付け解除について問い合わせたら、10月29日から解除申請受け付けるって。ただ厚労省のシステムは12月完成予定なので解除はそれから、その間は現行保険証をご利用ください、とのことでした。政府はのんびりしてるよね。役所の人によると保険証に代わる資格確認書もデザインは全く一緒で字が変わるだけだそうですよ」
マ「保険証を残せばドタバタせずに済むのに、無駄に無駄な作業を増やしているわよね。典型的なブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)ね」
み「とにかく今回の衆院選は、自公過半数割れに追い込めるかどうかよ。政権交代に至らなくても、少数与党必至だから政権の横暴の多くがストップするか、ペンディングになると思うわよ。それに護憲派が156議席を確保して憲法改悪阻止できるかどうかも注目してます。日本人は変化を好まないというけれど、自公の重っ苦しい黒雲を取っ払えば、真っ青な空がのぞくのでは、と期待しながら開票速報を見たいです」
エ「最近はメディアの開票速報があっという間に出て、自公勝利なんて報道されて、一気にテレビを見る気がしなくなっていたけれど、今回は期待できるかな」
マ「新聞の候補者一覧を広げて、落選した自公議員に赤ペンでバツ印をつける楽しみが復活するかも」
二人「性格わる〜」
マ「ひひひのひ」

さて、衆院選の結果や如何に。





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