経験価値

価値には2種類あるらしい。経験価値と交換価値という。交換価値というのは、資本主義の根本をなす金銭によって等価交換の可能な価値。一方経験価値と言うのは金銭で等価交換できない価値のことらしい。たとえば登山をして山頂からの素晴らしい景色に感動する、ということは金銭で他人と等価交換することはできない。今、政府はオリンピックをてこに経済を活性化しようと、インフラや建設業にお金をじゃぶじゃぶつぎ込んで、所謂「ケインズ型の経済振興」に国民の気持ちを向けようと躍起になっている。これは交換価値の最たるものだが、私は、もっと経験価値を再評価しなければならないと思う。そういう意味でも、このようなところで「情報の無料交換」を行うことは、人間としてかっこいいことではないのか、と思ったりする。