無料小説紹介「Only Orange」を読んで

Only Orange を読んで。
https://www.newyorker.com/magazine/2019/12/23/only-orange
color blind と言えば、黒人を差別しない白人を揶揄して使う言葉だと言うことから知った僕だが、この言葉を日本語に訳する場合「色盲」というのだと今まで思っていた。
今日、たまたまネットで調べてみたら、これがtaboo word の境界線にあることを知った。
現在は「色覚異常」、もっと言えば「色覚特性」と言いかえるべきだそうだ。
何かを言葉で言いかえることで何かが変わるとは思わないが、人が何かを表現する場合、共通の何かが必要なのは確かなんだから疎かにはできない。
先日、テレビを見ていたら「サピエンス全史」の第一段階は「言語」により抽象概念を伝達する能力の形成によりホモサピエンスは他の人類を凌駕して生き残ることができた、と言っていた。
そして小説を読んでもっと驚いたことは、このcolor blindを補正出来る眼鏡が発明されていたという事だ。
半信半疑でネットで調べてみると、なんと、在りますねえ!
その眼鏡をかけると、「歩行者用の歩いている青信号の人の型がこれくらいはっきり見えるようになりますよ」という写真まで載っているではないか。
いつも、クラシックばかり読んでいるが、たまには最新の小説も読まないと、世の中から置いていかれるかも、とぞっとした一日だった。