モーパッサンの" Bel-Ami(美しい男友達)"について

モーパッサンの" Bel-Ami(美しい男友達)"について。
津島 佑子さんの「快楽の本棚―言葉から自由になるための読書案内 (中公新書)」の中で紹介してあったので、モーパッサンの" Bel-Ami“を読んでいる。
https://www.amazon.co.jp/Bel-Ami-English-Guy-Maupassant-ebook/dp/B0082R327G/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=Bel-Ami&qid=1576558268&s=english-books&sr=1-4
それにしても、こんな名著が無料で読めるなんて、良い世の中になったものだ。
当然、私にはフランス語の教養は無いので、英語で読んでいるわけだが、
その副題は「あるならず者の歴史」となっている。
まだ、全部読んでいないので中間のまとめを書いておく。
一言で言えば「美貌の青年:ジョルジュ・デュロアが、女性たちを利用して栄達する姿を描く。」と言う話なのだが、私が読む限り、「ならず者」なんかじゃなく、「純情な少年」の様に思える。
今、嘗ての戦友で彼を新聞記者として成功させてくれたフォレスティエが死の床にある場面を読んでいるのだが、私には、なかなか誠実な男の様に思える。
最初の方で、エッセイ記事が書けず、マドレーヌ(フォレスティエの奥さん)に代筆させる。というところも、お母さんに甘える少年的な感じで、とても悪党らしくない。
津島さんの紹介では、最後は出世し、若い女性と結婚し、「めでたしめでたし」のハッピーエンドだ、との事なので楽しみながらぼちぼち読んでいこうと思っている。