サルファ剤の開発経緯
サルファ剤は、細菌に対して使用される物質です。
第32代アメリカ大統領の5番目の息子であるフランクリン・デラノ・ルーズベルト・ジュニアは、この薬を使用することで命を救われました。
1936年、彼は連鎖球菌性咽頭炎にかかり重篤な状態でしたが、サルファ剤を服用すると、連鎖球菌性咽頭炎が劇的に改善しました。
サルファ剤自体は、もともとは薬品用ではなく化学染料化合物用に開発されました。
この薬の歴史は興味深いです。
有名な微生物学者ロバートコッホの弟子であるポール・エールリッヒは、もし化合物が特定の細胞を染色できれば、染料は特定の細菌を殺すことができると考えました。
1932年に、ゲルハルト・ドーマクは、連鎖球菌に感染したマウスを赤い染料化合物、赤色プロントシルで治すことができることを発見しました。
この発見により彼はノーベル賞を受賞しました。