今何をすべきか、将来に向けてなにをすべきか
今何をすべきか、将来に向けてなにをすべきか
今回のアジアの大国からの病原菌の世界的な広がりのニュースの成り行きを見て、考えたこと。
今の日本の政治家の発言は「ここ~週間我慢してください」につきます。
しかし、この流行病は、中国政府が言っている様な「完全に制圧した」と言えるような性質の病気ではありません。
つまり、今後数年、数十年にわたって続く病気だと考えられます。
この病原菌は非常によくできた病原菌で、「医療崩壊」を引き起こす病原菌だと、定義できます。
つまり、イタリアの様に医療制度が弱いところはどんどん死者の数が増えて行き、人工呼吸器やECMOとそれを扱える医師の数の勝負になってゆくであろうと考えられる。
今何をなすべきかと言うことに関しては、トリアージなどという「いかに戦線に復帰できる人を優先的に治療するか」という思想に基づいた選別が有効に働くかもしれないが、今後の事についてはこの考え方は将来に向けての対策には無効である。
今後この病原菌が定常的に一定程度存在する世界が数十年続くことを考えれば医療機器の整備が一国の存亡を決定する事態になると考えられる。
そのような意味では、トランプ氏が「国防生産法」に基づき、GMに人工呼吸器生産命令を出したことは、日本も見習うべきことだと考えられる。
今後考えるべきことは、この病原体が普通に蔓延する社会の中で、価値観が転換していく(例えば医師の成り手がいなくなるなど) ことに、為政者はどう対応してゆくのか、ということであろう。