Change Orgの不気味さ(2)

前回はこの組織のシステムの欠陥について書きましたが、今回はキャンペーン内容について考えてみようと思います。
「ディンタイフォン、ケージ卵の使用をやめてください」という主張ですが、これを読んでびっくりした。
その主張は「台湾料理のチェーンである鼎泰豐(ディンタイフォン)の使っている卵は世界的に廃止の方向に向かっているバタリーケージで飼われた鳥が産んだ卵なので、使用しないでください」というものである。
現在、日本で生産されている卵の90%(227万トン)がバタリケージ卵で、ケージフリー卵で生産されている卵はたったの10%(25万トン)しかないのが現実です。
つまり、私たちが日本で普通に食べている卵は9割バタリーケージ卵を使っていると言うことです。
レストランのほとんどがバタリーケージ卵を使っているし、いわんや僕たちがマーケットで並んだ特売日の卵もバタリーケージ卵だということです。
世の賢い主婦は、特売日にバタリーケージ卵を買っているということになります。
これを、「ディンタイフォン、ケージ卵の使用をやめてください」と言われた人々は、「ディンタイフォンって、バタリーケージ卵を使っているんですって、いやあねえ、ディンタイフォンってブラック?ディンタイフォンで食べるのは止めようかしら。」みたいなメッセージとして受け取り、拡散してしまいます。
他の90%のレストランは放っておくの?スーパーの安売り卵は?

これはディンタイフォンのイメージダウンを狙ったネガティブキャンペーン以外の何物でもないのではないでしょうか?
無知な人は貧しい情報をキャンペーンし、他の無知な人は責任なく間違った情報を広めます。
無知な人々の織りなす感情を煽るネット社会の恐ろしさを知りました。