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おもしろい地方に住むと、おもしろい出会いも多い
こんにちは!
あっという間に今年もあと1ヶ月!
ここ、海士町は、あったかい日が続いてたと思ったら急に寒くなってきました。冬将軍というやつですねー。
トップの写真は僕の住む、日須賀という地区からの夕陽です。夏は右側にある西ノ島に夕陽が沈むのですが、陽の角度が低くなる冬は、西ノ島と知夫の間の海に沈むんです。
これがなかなかレアでして、冬は雲が多い日が多く、海に陽が沈む前に雲に隠れちゃったりするのですが、今年は20度を超える日もあるくらい良い天気で雲も少なく、こんなキレイな夕陽が見れました。
7年ここに住んでますが、こんなキレイに見れたのはホントに数回なんです。
もし冬に海士町にお越しで、天気のいい日はぜひ日須賀へ!
今年も色々ありましたが、今年1年を振り返るのは次回にして、
今回は、「ミナミデザイン」に修行に来てくれた人(以下、弟子達)の作った作品を紹介したいなと思います。
弟子にアイデアやデザインを自分なりに考えてもらって仕事を進めていくのですが、制作は「ミナミデザイン」に依頼されているので、僕の満足する完成度にするためのディレクションはします。
が、はたしてそのディレクションは正解なのか?というのを考えながら作っています。
弟子は2人とも20代。その感性や育った時代や環境は僕とは違うし、僕よりも今の時代を生きている世代。
僕は多少のデザイン経験はあるけど、感性のアップデートが追いついていない部分もきっと多い。
例えば60歳くらいのデザイナーと一緒に仕事する時に自分ならどうしたいかというのをその弟子達にも置き換えて考えたりしました。
もちろん、まだまだ僕も成長途中。デザインの考え方も自分が正しいとも限らないし、僕も色々と学ぶことが多かったです。ありがとうございました!
なので、制作の方向や幅を漠然とだけ共有して、まずは自分で考えてもらいました。
このやり方がいいかはわかりませんが、デザインの考え方や精度のあげ方を自分で自分なりに考えて追い込んでいくと、世の中の見方が変わるんですよね。
まだ今はわからないかもしれないけど、僕が過去にそうでした。
悩み、もがくことも弟子達にとって成長になればいいし、それで世の中に1つでも素敵なデザインが増えれば日本は素敵になっていく。
修行期間がそんな日々になってくれてたら幸いです。
もちろん、僕もまだまだ修行中です。
キンニャモニャ祭りのポスター
![](https://assets.st-note.com/img/1669806080027-l7I56oReNe.jpg?width=1200)
キンニャモニャ祭りという海士町の大きなお祭りのポスターをデザインしてもらいました。
キンニャモニャは、しゃもじを使って踊る民謡で、祭りは港をぐるぐるまわりながら1時間以上踊り続けるという楽しいお祭りです。
そんなしゃもじは、島のアイデンティティでもあります。
祭りも少しずつ次世代への継承という視点もあり、ポスターも弟子達と若者達でチームを組んでもらい、アイデア出しからやってもらいました。
それぞれが個性的なアイデアで表現を考え、いいところを合体させて作った作品です。
切り抜きの精度やレイアウトの綺麗さ(花火のバランスとか、吹き出しもっとこうしたらとか、書体とか色味とか)などはディレクションしましたが、基本的に自由に作ってもらいました。
このポスターは町中に貼られて、いい思い出になったと思います。
数年経って振り返ってみて、色々思いを馳せてもらえたらいいなと思います。
毎年8月に開催予定のキンニャモニャ祭り。湾に上がる水上花火も最高ですので、こちらもぜひ!
3setのポスター
![](https://assets.st-note.com/img/1669806132333-NEHPWNvvRS.jpg?width=1200)
3setは海士町の新しいクルージング事業です。
地元の船長が運転する船で、太陽のサンセットや、自分だけの3つの発見(3set)もしてもらいたいという事業コンセプトを紐解いてポスターを作りました。
3setなので、3つの画像に漢字を散りばめ、自分の発見を示唆できるようなデザインになっています。
これも、バランスや文字の入れ方、写真のトリミングまで、細かい作業を繰り返して精度を上げていってもらいました。
「もう、何が正解だかわかりません」というくらい煮詰めて、デザインは完成しました。お疲れ様でした!
これも、島のいたるところに貼られています。いろんなところでいろんな人が見るポスター。島の景色の一部となるので、少しでも素敵なものであった方がいいですからね。
そんな3setで、夕陽を見ながらの離島クルーズは最高です!釣りも出来たりするので、機会があればぜひ!
https://www.e-oki.net/experience/detail.php?eid=210
崎みかんのステッカー
![](https://assets.st-note.com/img/1669806141328-MKELDteh23.jpg)
人口減や後継者不足で無くなってしまった海士町の崎という地域のみかん。
それを復活させるプロジェクトが10年ほど前から始まりました。
土から作り、耕し、苗を植えるところから始まった、崎みかんプロジェクト。
数年前からある程度たくさんの量ができるようになって、今では生産量も安定してきたようです。
そこで、海士町の崎で作られる「崎みかん」をしっかりブランディングしていきたいということで、ポスターとリーフレットは数年前に作らせていただいたのですが、届けた先や、店頭でぱっと違いがわかるように、ステッカーをつくりしました。
「たんごくん」というこだわりの生産者の「らしさ」を伝えるために、ありきたりの表現にならないように、楽しく作ろう!と、作りました。
これもアイデア出しからいくつもの案を考えてもらって、最終的には余白のバランスや線の太さや文字の細かい調整など、煮詰めて煮詰めて、これが出来上がりました。
こだわりの「たんごくん」も満足してもらって良かったです!
ホントに甘くて酸っぱくて味の濃い、美味しいみかんなので、もし良ければぜひ!
他にも色々作ってもらったり、サポートしてもらいました。ありがとうございました!
「挑む挑戦者」撮っていただきました。
あと、こちらは先日取材してもらった映像です。
(僕の自己紹介的にも使えるのでとてもありがたいです)
普段の仕事で取材やヒアリングは普通のことなのですが、
自分がその対象になると、「取材・ヒアリングってそうだよなー。作るために聞くって事だよなー。」ってしみじみ思いました。
とてもいい感じにまとめてもらって、
こんな感じで東京から海士町に来て、
こんな感じでデザインを考えてるんだなとか、
客観的に見れて、新鮮な気分で楽しかったです。
(映像になるとちょっと恥ずかしいですが、)
もしよければご覧ください!
類は友を呼ぶ
地元の人も、移住者も、面白い人の多い海士町。
僕もここで活動させてもらってるから、
修行したいと言ってくれる若者がいたり、
挑戦という切り口で取材したいと話を頂いたり、
面白い仕事ができたり、
面白いコトがおきてます。