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片手に花を持ちましょう。

他の記事でも書いているが、僕はダブルワークで働き生計を立てている。

プロボクサーと建築関係の仕事だ。

プロボクサーのイメージを立てにくいと思うが、簡単に説明すると、朝走って建築の仕事に行って仕事が終わってからボクシングのトレーニングをする。
これが1日のスケジュールだ。

多忙だとは思わない、むしろ暇な時間が大嫌いだからその方が精神的に安定する。しかし、時にダブルワークでは心が疲弊する。

僕はたまに実感する時がある。大事な仕事に追われてキャパシティを超えてしまった時、全然仕事がはかどらなかったり、ミスが増えたりした時。大事なことや優先順位を誤ってしまう時。

僕は去年結婚をしたが嫁さんのある習慣によってこれらを解消することが出来た。

それは何かというと、タイトルにもあるように”片手に花を持つ”ということだ。

詳しくいこう。

まずはこれ。タイには、”ヤン”という絵がある。
僕の奥さんはタイ人。その人の願いや夢を込めて描いてもらう。誕生日を伝え僕の夢を込めてもらった。だから当然人によって絵は全然違う。

左は嫁さんのもの。

二つ並べて飾ってある。

その絵に対してワイプラー、と呼ばれる''祈り''をする。日本で言うお経の様なもの。

これを読み上げる。


更に、このヤンには花を供えるのが良いとされている。

お仏壇に線香を供えるのと同じ感覚だ。

そして僕には花を供える習慣が出来た。良い匂いだし部屋が明るくなるなと思い良いことだなと思った。

仕事の帰り道に花屋に寄ってその時の気分で花を選んだり、時間が空いたときに水を変える。さらに、花屋さんで教えてもらった少し花の切り口を切って長持ちさせたりする。

それと、嫁さんの趣味で家庭菜園もしている。

トマトやパクチーにガパオの野菜や、名前はよく知らないが花も何種類か育てている。ちょっと大きめの木もある。
どうやって持ってきたのか…。

水やりは僕の日課だ。

嫁さんは虫の駆除をしている。

もともと緑は好きで山に行ったり、渓谷みたいなところで気分転換するのは好きだったから自分に合っていたんだと思う。


…で、何が言いたいかというと。

一見、花を供える、家庭菜園、なんかは生活するのに無駄と思えるようなことを僕は敢えてしている事になる。少しでも自由な時間を作りたいのにだ。

これは言い換えると、

”余裕”を持つということだ。

いつもキャパシティには空きを作っておかなくてはいけない。いつチャンスが来るか分からないから、余裕を持っていないと臨機応変に頭を働かせてチャンスを掴むことは出来ないだろう。

それに、余裕があるというのは視野も広げると思っている。

キャパシティを超えている時というのは、自分では気づきにくいが目の前のことで一杯一杯になっている。優先順位も分からなくなり大事なことが後回しになったりと、仕事の出来ない人になってしまう。

沢山失敗してきたからよく分かる。

仕事で両手がいっぱいではチャンスを掴めない。
矛盾しているけど、''花を持つ''というのは片手を''空けておく''と言えるかもしれない。

お題である、私らしい''はたらき方''、とは少しずれてしまうがこれが僕の働く上でのこだわりだ。



#私らしいはたらき方

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