最近の記事

  • 固定された記事

ボクサーの試合前の精神状態がやばい。試合の裏側。

これは実際に試合3週間ほど前からの経験した精神状態を記録したもの。 弱みをわざわざ見せるのもどうかと思うので有料に。 格闘家とは本来''強さ''を売り物にするものだと思う。 ポジティブで前向き、イケイケで小さい事なんか気にしていない、強い人間のような存在かもしれない。 だから夢を壊してしまうかもしれない。 しかし、同じ人間がやっている。 凡人の僕がやっている。 天才だけど。そして、負けたけど。 負けた時ほど胸を張る。強がりかも知れないけど、縮こまってはいけないから。

¥1,000
    • 夢は なんですか

      と 聞かれることが この世で 1番 怖く思えた (長渕剛のMyself♪) 不意に聞かれた質問に面食らった二十九歳、 僕は小学生ではない。 もちろん前置きがあって、ボクシングを引退した、次は何をするの?という意味。 うまく答えられなかった。今まで世界チャンピオンという夢を掲げていた僕にとって、ちんけな夢を語ることをプライドが邪魔していた。 「お金貯めてます」 「普通になっちゃったね」 とっさに付け加えた。 「タイに移住するためです」 見栄を張った。 具体的なビジョ

      • 拝啓 父へ

        佐野市は、暑くて寒いです。やっと過ごしやすい気候になりました。 そっちは、やっぱり過ごしやすいですか。 物心ついた頃から、 父に対して良いイメージはなかった。 思春期を過ぎても、関係は拗れたまま。 必要最低限の会話以外を避けた。 突然の父の死。 客観的に見て、僕は冷静だった。 訃報の電話を聞いた日、 僕はいつもと変わらず、 いや、いつも以上にトレーニングに勤しんだ。 葬式では自分でも驚くほどの涙が流れた。 何度も。 目の前の、静かに眠る父は、 どんな人だっただろうか。

        • これは「正義」の話

          「年間最高試合にしていい、してはいけない」 この問題が二手に分かれるのは、 「人の死が、いちエンターテイメント、いちスポーツが超えてはいけないラインを超えている」 ことが一番の原因だと思います。 2つの''正義''に分かれてしまいます。 人は自分の好きなものを守りたい時、強い力を発揮します。その力は攻撃性を生みます。 そのことに気づきました。 僕も少なからず、そうなっていたなと反省しています。 そのことを踏まえて、少し記事に目を通してほしい。 ボクシングを内向きに考

        • 固定された記事

        ボクサーの試合前の精神状態がやばい。試合の裏側。

        ¥1,000

          「左のテクニシャン 星 大二郎」

          DVDのディスクに書かれたその名前、その名前に負けない華のあるボクシングが印象に残っていた。 それが僕の、'"天才''星 大二郎との出会いだった。 ボクシングを始め、中学3年生のとき、ジムの先輩が勉強用に貸してくれたDVDの山の中に、その1枚があった。 兵庫県神戸市出身、38歳。三児の父。戦績は200戦を超える。180勝。レジェンドと呼ばれる選手だ。 僕が大学生になったとき、その男は和歌山に上陸した。 和歌山で行われる、国体要員として。 県職員として働きながら、和歌山県の

          「左のテクニシャン 星 大二郎」

          道をひらく 南出仁

          12年間、夢を追い続けたボクシングを引退した。 アマチュアで4度の全国大会準優勝、 日本ランキング1位。 プロでも、日本ランキング1位。 ボクシングでは、ランキング1位の上にチャンピオンがいる。 僕は、チャンピオンになれずに引退した。 引退したといえば聞こえはいい。 諦めた、が正しい。 そのくせ、いまだにランキング1位などと承認欲求のかけらを見せている。 ってわけではなくて、あと一歩のところで諦めていることを言いたかった。 最後の試合に負けて、引退を決めた時は、 ”人

          道をひらく 南出仁

          泣きながら乗り越えた国際結婚のネック。

           そう、これは国際結婚ならではの夫婦間の''溝''を埋めた話。  もうすぐ結婚生活2年目となる。 タイ人の奥さんとの結婚生活は楽しい事がたくさんある。 さすがは”微笑みの国”といったところか。 いつも笑顔…だ。 そもそも、結婚生活とは皆んなが意見するよりもずっと楽しいものだ。 奥さんに日本文化の知らないことはたくさんある。一緒に初体験を経験させて貰えるのも楽しみの一つだ。 とはいっても住んでる場所なんか関係ないし、気にしたこともなかった。 日本語もほとんど通じる。 何も問題

          泣きながら乗り越えた国際結婚のネック。

          元プロボクサーが教える、新時代の食事到来。おいしい!

           そろそろ時代を次のステップに進めよう。 痩せたい、時間がない、お金がない、楽したい、健康になりたい。 でも美味しい物を食べたい。 その全てを叶えるレシピです。 3つのレシピを紹介します。 カレー、チャーハン、パスタの三種類です。 (食べてもいいのです) ※3レシピともフードプロセッサーが必要になりますのでご注意ください。 これを機に買ってください。  それでは写真付きで説明していきます。

          ¥500

          元プロボクサーが教える、新時代の食事到来。おいしい!

          ¥500

          ボクシングを愛す男。冨森猛と書いて''ボクシング''と読む!

          「リングの上は、人生の縮図なんだ」 男は目を輝かせて話し始めた。 小学生の頃からのボクシング愛から始まり、初めて応援したボクサー、思い出のボクサー、心に残るエピソード、2時間半9割9分9厘ボクシングだった。 そして笑顔で言った、 「''ボクシング''というフォントがもう美しいんだよ!」 …小学生の頃の話しを聞かせてくれたけど、僕には当時の少年の顔が思い浮かんだ。 自身もプロボクサーを経験している。 起床は4時前。 ボクシング雑誌10年分ほどが溢れかえった寝室で目覚める。こ

          ボクシングを愛す男。冨森猛と書いて''ボクシング''と読む!

          格闘技で生きるなら頭の片隅に入れておかなくてはいけないたった1つのこと。

          まず格闘技の前に昨今のエンタメ事情を整理してみよう。 僕はプロボクサーだけど、当然プロボクシングはエンターテイメントに入っている。 ・プロスポーツはお客さんがお金を払って見に来て楽しむものだから当然そういうことになる。 観客は半分だったり無観客のことが多い。 ・音楽業界も厳しい状況だと思う。 ライブが思うように出来ないから。 ・漫才や舞台の演劇もライブで見れないのは厳しい状況だ。 一度ジャルジャルさんのワンマンライブを見に行ったけどびっくりさせられた。 こんなに作り込

          ¥300

          格闘技で生きるなら頭の片隅に入れておかなくてはいけないたった1つのこと。

          ¥300

          苦痛ののち喜び、時々笑いあり。100キロマラソンが教えてくれたこと。

          時は2019年、7月18日。 更にその日から2ヶ月ほど遡る。 僕は走っていた。 ボクサーだからだ。 コロナ禍で試合は行われず、僕は拳の怪我のリハビリに励んでいた。 ボクシングの練習が出来ずに、走ってばかりいると沢山走れるようになってくるものだ。 僕は走る時に音楽を聴いたりしない。 10キロでも20キロでも長く走る時でも同じ。 何か考えながら走るのが好きだ。 「100キロ走ったらどうなるんだろう。 コロナ禍の時代、これからどうなるんだろう。 ボクシングはどうなる。 観客を

          苦痛ののち喜び、時々笑いあり。100キロマラソンが教えてくれたこと。

          旅のしおりを持ちましょう。

          僕は旅行に行くとき計画を立てないタイプ。 フィリピンに行ったときも日本でホテルの予約すらしなかった。 着いてから決める。 何をするのも行き当たりばったり。 嫁さんは真逆でしっかりと計画を立てたいタイプ。無駄な時間ができたり、上手くいかなかったら不機嫌になって僕は怒られる。 得意じゃないから仕方ないのに。 これは、旅行に限った話しではない。 僕は自分の人生も行き当たりばったりで生きてきた。 大学に推薦の話が来た、行ってみよう! プロジム選びはどうしよう、直感だ! 場

          旅のしおりを持ちましょう。

          兎に角やる、一歩目を踏み出す。

          「文才あるよ」 ボクシング一筋、年齢よりスポーツ歴(空手、柔道、陸上競技、ボクシング)の方が多い自分が言われるなんて思いもしなかった。実際、生きてきて文才という言葉を聞いたのは自分が言われた時に聞いたのが初めてだ。 もちろん分かっている。 この、執筆レベルの高いnoteの中で、しかもフォロワー90人そこそこの若造が何を言ってるんだと。 「ボクサーにしては…」「勉強してこなかったやつにしては…」が前置きとしてあるだろう。 謙遜ではなく、まだ自信は無い。 だけど、ここ最近

          兎に角やる、一歩目を踏み出す。

          片手に花を持ちましょう。

          他の記事でも書いているが、僕はダブルワークで働き生計を立てている。 プロボクサーと建築関係の仕事だ。 プロボクサーのイメージを立てにくいと思うが、簡単に説明すると、朝走って建築の仕事に行って仕事が終わってからボクシングのトレーニングをする。 これが1日のスケジュールだ。 多忙だとは思わない、むしろ暇な時間が大嫌いだからその方が精神的に安定する。しかし、時にダブルワークでは心が疲弊する。 僕はたまに実感する時がある。大事な仕事に追われてキャパシティを超えてしまった時、全

          片手に花を持ちましょう。

          もぉダメかもと思ったところからもぉ一踏ん張り!

          試合から2日。正直言って10年続けたボクシングを辞めようと思った。 結論から言うと、もう一度頑張る。続けることにした。 どちらも簡単に決めたわけではない。 これぐらい、この試合にかけていたとは言わない。相手も同じ。いや、それ以上。 辞める理由は幾つでも見つけられた。だから辞めるのは簡単なんだな。 試合に負けてから一番初めに電話したのは兄だった。 「辞めるのも、続けるのもどっちも正解。」と言われた。 辞めて欲しくなさそうだったけど。 「辞めるのは簡単だけど、続け

          もぉダメかもと思ったところからもぉ一踏ん張り!

          ウズベキスタン拳闘記。その''真っ直ぐ''な瞳から感じたこと。

          3月27日、私達は敵地ウズベキスタンに乗り込んだ。''英雄''ムロジョン・アフマダリエフと日本の''侍''岩佐亮佑のWBA.IBF世界統一戦だ。 夜11時に日本を出発し、翌朝6時過ぎに乗り継ぎ地のトルコはイスタンブール空港に到着。 5時間程待機し、ウズベキスタンの首都、タシケントを目指した。 イスタンブールからの飛行機の機内にはウズベキスタン人が沢山いた。 ほぼ満席。 マスクをしていない者、ずっと席を立っている者、急に旦那にブチ切れしてる奥さん。 私の隣には英語もロシア

          ウズベキスタン拳闘記。その''真っ直ぐ''な瞳から感じたこと。