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noteは、声が届けば返してくれる世界

日差しは強くとも、頬に当たる風は涼しくなりましたね。秋です。というわけで、久々に午後の公園をお散歩した時の写真。娘も私も家の外に出てデジタルデトックスなひとときでした。

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さて、時は遡り初夏。ちょうど私が長編小説の連載と感想募集企画を始めた頃、マリナ油森さんがある記事を書かれていました。え、私のこと? って思うくらいのナイスタイミング(←んなわけない)

マリナさん曰く……

あなたが今までに参加した個人企画。その主催者がどのようなことを考えて企画を立ち上げたのか、どんなことを工夫しているのか、どんな苦労をしたか、企画を終えてどんな気持ちになったのか、気になりませんか?

私は気になりまーす。
自分以外の企画主催者がどんなことを考えて旗を振っているのか、めちゃくちゃ気になるー。

これから企画主催に挑戦してみたいと思っている人も不安や気になる点などをぶちまけてくだされば、たくさんの主催経験者からアドバイスがもらえて企画立ち上げを応援してもらえるかも。あくまでも、かも、だけど。

この「わたしにとって企画とは」の前身となるこちらの記事森本しおりさんの記事も併せて読むと、このメッセイジが深まります。一部抜粋。

どこまでやるのかは、企画者に委ねられていますが、どんどん丁寧になっていってるイメージがあります。企画の手間暇のインフレが起きてないですか?クォリティって上がる瞬間は感謝するけど、みんないつか慣れちゃう。それが当たり前になっちゃうと、下げるのムズカシイですよね。

(中略)

いつまでももらってばっかじゃいけない。あなたはどんな形でこのnoteという街をサポートしますか?

(森本しおりさん、企画の労力のインフレが起きている気がしてならない より)
企画も、note上の他の作品と同列だと思ってる。
noteで作ることができるのは、文章、イラスト、漫画、写真、音声配信だけじゃないのだ。
企画も、作品のひとつ。

どうだ。その発想はなかったでしょ。

(マリナ油森さん、企画屋の頭の中 〜ジョージ・マロリーに聞いてみな より)

改めて読むと胸に刺さるものがあるなあ……ということで上の記事をご覧になってから本稿を読みすすめることをオススメします。

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ちなみに、上記【ゆる企画】が投稿されたとき、私、マリナさんとこんなコメントをやりとりしてました。

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マリナさーん(T_T) あったかいコメントすごく嬉しいわ〜…

って、ん…??

南葦:……連載を終えた7~8月頃に、やってみての感想を書かせていただきます。ゆる~くお待ちくださいm(__)m

7~8月頃に」……?

も う 9 月 じ ゃ ん !!

なんならもう10月が目の前です。

「ゆるく待って」にもほどがある!!(マリナさん、キャリフォーニャアは時差で8月だったりしませんか?)

というわけで早速、私が感想noteの募集を企画した背景と、実施してみた感想を書いてみまーす。

企画の内容

当初の募集要項を簡単に書くと、

①連載中の南葦ミトの小説最新話を読む。

②感想note(200〜1000字)を投稿する。

③募集期間は各話公開後1週間。

④サポートは各話先着10名まで。

いま思うと、けっこうハードです(後述)

企画の背景

この記事に詳しく書いてあるんですが、小説「ボウキョウ」は広く読んでほしいと思って書きました。私の故郷・福島県浜通りの今を知ってくれ! そういう思いです。主人公の家族との関わりや恋愛模様、友人関係を主軸に置きつつ、裏テーマは「原発事故で傷ついた人々を忘れないで」です。

ほんの少し頭に残ってくれればいいから、とにかく知ってくれ。福島県をフクシマで括らないでくれ。福島県の浜通り地方の中でも、双葉町と大熊町のことをこれからも見守ってくれ。…という内容をエッセイで書こうともしたんですが、うまくいかなかったんですよね。だから小説。(いま読み返すとエッセイとしても読みにくい……反省)

でもド素人の私の小説を読む人なんているか? と悩んだとき、個人でアマチュアなりに広報活動しようと思いました。企業や出版社みたいに何十万円払って広告を出すんじゃなくて、noteならではのサポート機能を使って、自分の小遣いの範囲で。

(良いものを書けば宣伝は不要という考えもありましょうが、それに逆らってでも広く読んでほしかったのです)

ただ宣伝してくれだとドライだから、感想を記事にしてもらうってどうかな? せっかくだからその記事の中で自分の宣伝もしてもらったらWin-Winになるんじゃないかな? 

…と、ここまでが企画の背景。

実施してみた反省

さっき少し書きましたが、参加要項がハードすぎでした(^_^;) 仮にWin-Winになったにしても、参加者側の負担が大きかったな、と猛省。前述の森本さんやマリナさんの記事では主催側の負担が大きくない? という問題提起でもあったけど、こちらは逆でした。

だって1週間の間に小説1話(1万字くらい)読んで、最大1000字書くとか、みんな忙しすぎてキツいですよね。それで100円って割に合わない…(200字だと1字0.5円、1000字だと0.1円という差も大きすぎたなあ)

ということで、募集期間とサポート先着10名しばりは早々になくしました。

(この優しくない条件にも関わらず、連載終了時点でのべ40近い感想を寄せていただき、重ね重ねありがたい限りです)

企画当初は「連載中に盛り上がってくれたらいいな」と思っていたけど、実際は、連載終了後に読み始めたり、他の方のまとめ感想を見て読み始めたりして感想を書いてくださった方もいらっしゃいました。締切は長いに越したことない、と感じます。

この経験から、ちょっと私ばかりがメリットの多い企画になってしまったな、と大反省。参加者側のメリットをしっかり保証・明示した方がいい、という企画の仕組みに関する話は嶋津亮太さんの記事にもあるので興味のある方はご参照ください。


実施して嬉しかったこと

感想noteをきっかけに小説を読み始めた方がいるとわかった時や、感想noteを書いた方同士で交流が生まれたと知った時は「企画やってよかったー」と思いました。

○○さんの感想noteを見て読み始めました。

○○さんの感想を読んで私も感想を書きました。

○○さんの感想noteがわかりやすいです!

こういう記事やコメント、つぶやきを読むと、すごくほっとします。ただの独りよがりで終わらなくてよかった…

参加者の皆さんに私は救われています。現在進行形で!

準備の大変さ、反省の膨大さ、重さに比べると、達成感、充実感って小さいことのように感じがちですが、参加者が一人でもいて、さらに楽しんでくれたら、主催者は大喜びしていいんじゃないかと思ってます。

また、参加企画としてはこぢんまりでも、広報としての効果はあったと思ってて、ビュー数で言うと、トータル平均200台だったものが500越えに、スキ数もトータル30台平均だったものが50越え、中には100越えもあります。これって、本当に皆様の感想noteが繋がりを生んでくださったおかげだと思ってます!!

本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m

あとがき

9月12日に書き始めた下書きを、2週間かけてじっくり仕上げました。長かった〜(笑) 企画の裏話、いかがでしたか?

企画するなんてすごーい、と仰る方もいらっしゃいますが、いえそんな大げさなことでもないのですよ。noteの皆さんは優しく、ノリが良いです。声が届けば、返してくれます。皆さんのおかげなのです。感謝感謝なのです。

これから個人企画を実施する方も、参加する方も、無理のない範囲で楽しんでいけたらいいんじゃないかなあ、と書いて結びとさせていただきます。

ちなみに皆様の感想noteを綴じたマガジンはこちら!! 1回しかスキを押せない私の代わりにスキしてきてください(笑)

ご高覧ありがとうございました。

応援してくださるそのお気持ちだけで、十分ありがたいのです^_^