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最近の仕事報告と、地元「と」はたらくこと

フリーになってリニューアルオープンしてからもうすぐ1年経つ。

最近のおしごとは?

最近どんな仕事してるの?と聞かれると、実は、ちょっと口ごもる。

というのも、去年の今ごろは「PRとデザインでこれから食べていくぞー」という気持ちでいたのだが、1年駆け抜けてみて振り返ると「PRとデザインの観点からプロジェクトマネジメントを行う仕事」が多かったからだ。初志貫徹!というにはちょっとブレ感があるのが否めない。

もちろん今もPRやデザインの仕事もしてるのだけど、割合的には、7:3でプロジェクトマネジメントっぽい仕事が多い。

そして、さらに関わる分野もいろいろで。

都市開発プロジェクトのアシスタントのお仕事もあれば、アート×福祉をかけあわせた企画に携わることもあり、それから演劇やAI企業の広報物〜タレントさんのフォトブックをデザインなんかもやったりしている。

どれもものすごくおもしろい仕事ばかりで、やってる本人は非常に充実しているのだけど、この生活をはじめてもうすぐ1年が経つし、「自分の仕事は何なのか?何をやってる人間なのか?」ここらで一度整理し直さないとな、と思っているところだ。

瀬戸内や備前の企画に関わらせていただくことが増えた

そんな状態なのだけど、ひとつ「よかったね、わたし」と心から強く思ってることがある。

それは、地元・瀬戸内、そして備前の企画に関わらせてもらえるようになったことだ。

1年前の今頃は「地元に関わりたい、けど移住や転職することはできない、何かいい方法はないだろうか」ともやもやして、トークイベントに顔を出したり、人に話を聞きに行ったり、あちこちでじたばたしていた。でもなかなか「これだ!」と掴みに行けるチャンスがなくて「良いお返事ができなくてスミマセン…」と頭を下げる結果になってしまったことも多い。うまく糸口が見つけられなくて「やっぱり地元から離れて住んでるうちは無理なのかなあ」と思っていた。

けど、瀬戸内かわいい部の活動に関わりながら、1年間東京と瀬戸内を往復するうちに、「今度いっしょに何かやりましょうよ」と声をかけてもらえることが増えてきた。

今参加させてもらっているのは、
デニムの端材を活用した商品開発をめざす「せとかわデニムプロジェクト」
毎年10月に備前焼まつりと同時開催される「セラミックアートビゼン in 閑谷」
それから、「備前焼以外のあたらしい備前グッズ」を作る企画。
それから、ついさっきも備前在住のクリエイターさんから新しいご連絡を頂けた。

今では、瀬戸内や備前の予定で、スケジュール帳が半分くらいうまってる。
東京⇆岡山を往復する生活が、普通になりはじめてきた。

こういう話をすると、相手によっては「仕事でもないことにそんなに時間と体力を使ってだいじょうぶ?」と心配されることもある。

そりゃあ東京と岡山もうちょっと近くならないかな〜と思うことはある。
でも、うん。いいんだよ。私は向こうしばらくこの生活をやるって決めたから。

それに、今は「仕事でもないこと」かもしれないけど、そこに新しい形を作って仕事にしてくことも、今やらなきゃいけないことだと思ってる。


「地元”で”はたらく」じゃなくて「地元”と”はたらくこと」

相変わらずわたしの生活の中心は東京で、地元とは何百キロと離れてる。
そんな状態でも「一緒にやってみようぜ」と仲間に入れてもらえるのはありがたい。今こうして地元と動けていることが、私はとても嬉しいのだ。

なんとなく、私の理想のスタイルは「地元”で”はたらく」じゃなくて「地元”と”はたらくこと」なのかな、と思いはじめてきた。

地元で過ごす時間は好きだ。
けど、まだまだ東京で学びたいこと・知りたいことがたくさんある。
そんな私にできることがあるとすれば、”東京”を武器に、ここで得たもの・ことを、離れた地元に還元することなんじゃないか。
今ようやく、そのスタイルが見えはじめた。

まだまだ試行錯誤の途中だし、距離の壁にぶつかることもあるけれど、ここから1年は「地元”と”はたらく」をテーマに、いただいた機会のひとつひとつに、丁寧に取り組んでいってみたい。

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南裕子|レトル
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